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半分しか使えない家

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は千葉に。
埼玉住宅空調講座の
2回目になります。

埼玉開催とはいっても、
その近辺の方が参加を
していただいておりまして、
色んな会社さんの会場に行き、
空調の実測をしながら
知見を溜めるという
講座になります。

だから、結構なライブ感。
毎回会議室や講演用の部屋で
講座が出来たら楽なんですが、
より実戦で使える講座を
目指した結果こうなりました。

京都から東京まで新幹線で
移動しましたが、もう世間は
お盆休みの雰囲気ですね。

さて、本日の話題は、
断熱と対極にある家の暮らしを
考えてみたいと思います。

世の中は家を断熱しようよ。
という流れになっております。

しかし、そんなのは嫌だ。
昔ながらの作り方と暮らし方で
住んでいきたいんだという声も
勿論ある訳で、そういう家を
建てたい人の為の、セーフティ
ネット的な制度も用意されてます。

それが例えば、気候風土適応型の
サステナブル建築物等先導事業。
↓     ↓
%url1%{https://www.kkj.or.jp/kikouhuudo/index.html}

現行基準での評価が難しいけど、
省エネルギーになる家を
引き上げていこうというもの。

書いてあることは理解できる。
やろうとしている事も分かる。

だけど、その理念が、
時代に合わせて変わりたくない人の
言い訳に使われてしまっているのが
情けなくもある。

令和5年度の第一回採択案件が
公開されましたが、例年通り
風を沢山通しますという図が
↓     ↓
%url2%{https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001622760.pdf}

通風大好きなのは分かった。
私も大好きだから、大いに
やったらいいと思います。

ただ、その通風、イメージだけの
ものになってません?

どんな時期にどんなエネルギー差の
空気をどの程度入れ替えるのか。

それ、数字で表すことができます。
でもそういう事はやらない。
イメージで風を通すけど、
イメージ以上の事はやらない。

本当に通風で快適を得ようと
しているのであれば、風について
空気についてもっと勉強すべき。

人は、本当に好きな物があると、
もっと突き詰めて勉強したくなる。
知りたくなるものなのですが、
通風大好き設計士さんの多くは、
断面に窓を描いて青色の矢印を
描く以上の事をやらない。

無断熱で通風に頼る家の場合、
屋根に近い部分は暑くて使えない。
屋根をうんと高くするとか、
2階を緩衝空間として使うとか
そういう選択肢になります。

屋根をうんと高くする家は、
冬になると寒くて居られない。

2階を緩衝空間にした家は、
冬は逆に1階が緩衝空間に。

ともするとあなたの実家も、
夏は1階が涼しくて過ごしやすく
冬は2階が暖かくていい感じ。

みたいな感じかもしれません。
断熱の少ない寒い家を作ると、
夏は2階が使えず冬は1階が使えない。

せっかく作った家なのですが、
半分使えないことになります。

60坪の家を作ったけど、
30坪しか使えない。

非常にもったいない話です。

断熱とは日々の暮らしを
豊かにするためのものです。

断熱とは家を隅々まで
使えるようにするためのものです。

木材の表しも土壁も通風も
全部素敵な事ですが、
それは決して断熱とトレードオフの
関係にあるものではないんです。

世代を超えて住み継がれる
暮らしの器となる住宅に
したいのであれば尚更、
断熱しておかないと、
早々に住むのが嫌になります。

気候風土適応型住宅は
無断熱住宅の代名詞では
ないはずだと思うんですよね。

何とかならないものかなと
いつも思います。

#快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー