凰建設の森です。
梅雨入りしそうですね。
と昨日のメルマガに書きましたが
梅雨入りしてましたね。
覚えておいででしょうか。
昨年の東海地方の梅雨明けは
8月1日でした。
史上2回目の、8月の
梅雨明けだったそうです。
そして、今年、
史上2番目に早い梅雨入り。
偶然?いやいやとんでもない。
今後ますます梅雨は長くなります。
家の中で洗濯物が乾かない。
コインランドリーや乾太くんで
乾燥をする需要は伸びっぱなし。
それが地球温暖化っていう事。
もう、梅雨というよりも雨季。
5月から7月までは基本的には雨。
今後そうなっていくのでしょうね。
一年中快適に暮らしやすい
高気密高断熱の家ですが、
梅雨時はそうとも限らない。
なぜなら、梅雨を快適に過ごすには
湿気の知識が必須だからです。
換気をしながら除湿するには
何らかの設備は絶対に必要。
断熱気密を頑張っている
建築会社さんであっても、
設備の勉強はまだこれから。
っていうところは多いです。
だから、この時期になると、
私の講演活動が盛んになります。
講座の開催要望を方々から
いただきます。
再熱除湿という言葉は、もう
随分と認知されてきましたが
数年前ですと、仕組みを
説明してもちんぷんかんぷん。
冷房と暖房を一緒につけてね。
なんて言ったら怒り出す人も。
そう、梅雨の空調って、
冷房と暖房を同時に
付けるという運転が
必要になってくるんです。
昨日の岐阜県岐阜市の温湿度
↓ ↓
https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/6ce87f6886e0e072a59ce8d004b10355.png
17度97%~20度96%
the梅雨って感じですね。
17度は寒いですが、湿度が
100%に近いので洗濯物は
乾きません。家の中の
内部発熱で25度まで室温が
上昇したとすると、
湿度は62%程度になります。
これなら部屋干しも、
まあまあ乾くから、内部発熱
もしくは弱暖房のみでOK。
換気をすればするほど、
絶対湿度的には室内より
乾いた空気が入ってくるので
バランスが取れます。
しかし20度96%は25度まで
室温が上がっても70%超え。
乾きが悪くなるため、
いよいよ除湿が必要に。
だから、暖房と冷房を
同時につけたりします。
暖房と冷房を同時につける。
そう聞くと怪訝な顔をされる。
そんなんだったら除湿器を
使いますわーみたいな。
いやいやいやいやいや、、
再熱除湿エアコンであっても
除湿器であっても、
中でやっていることは
全く同じですから。
空気を冷やして結露させた後に
温めなおして出してるだけです。
見える化の逆弊害ですね。
見えてなければ、自分が
気づかなければ増エネな
行為をしていても気にならないけど、
自分から見えてしまうと気になる。
だから、再熱方式の
エアコンならOKだけど
エアコンの同時使用はダメに。
同じなんですけどね。
話が横に逸れましたが、
梅雨時の空調についてです。
①家の最も高い場所にあるエアコンは冷房
②家の最も低い場所にあるエアコンは暖房
③冷房用エアコンの周囲の給気口は開
④暖房用エアコンの周囲の給気口は閉
弊社のお施主様であれば、梅雨時は
これを気にしていただければOK。
ダクト式全館空調を採用しておられる
お施主様は、それぞれ引き渡し時の
説明通りの操作をお願いいたします。
この時期は一年で最も設定がシビア。
習うより慣れろで、頑張ってください。
困ったらいつでも聞いてください。
余談ではありますが、
最近は、再熱除湿機能が
ついたエアコンも人気再燃。
高断熱住宅ユーザーを中心に
広がりを見せております。
1台で温度の変わらない除湿が
できるので人気のアイテム。
住宅の性能にあまり左右されず
そこそこの除湿を安定的に
やってくれるのが、
再熱除湿エアコンになります。
だから、設備設計に自信のない
設計士さんであれば、
再熱除湿のエアコンを選ぶのは
安全パイと言えます。
設備設計に自信があれば、
再熱除湿のエアコンは
要らないかというと、
要らないです。
入れたかったら止めないですが
積極的には勧めておりません。
住宅の生涯コストを
考えたときに、エアコンは
消耗品になります。
特に設備設計をしないで
エアコンが家に合わせて動く
という状態ですと、
どうしても高機能なエアコンが
必要になります。
しかし、エアコンに合わせて
家の性能を設計するのなら、
話は別です。
やっすいエアコンに合わせて
性能を設計してあげればいい。
家庭用パッケージエアコンは
完全に市民権を得て、
共通化が進んでいる商品。
恐らく今後も企画が変わる
という事は無いと思います。
最近設計させていただく家だと
どんなメーカーでも、
最低グレードか、下から
2番目程度のエアコンで、
2.2kW~2.8kWまでの
機種しかつけていません。
便利なセンサーも掃除機能も
再熱除湿も何もない。
こんなので十分です
↓ ↓
https://www.premoa.co.jp/d.php?id=2029154057317&status=1
新築時の取り付け施工だけは、
弊社でやった方が無難。
スリーブ周りの処理や、
ドレンホース周りの処理など
心配ですので、、、
しかし、2台目以降の交換は、
家電量販店でOK。
室内機と室外機を替えるだけなので
誰がやってもそんなに
失敗することはありません。
高断熱住宅と言えども、
数十年分積み上げて計算すると
エアコンの交換回数は
馬鹿になりません。
激安品をぶん回すように使って
壊れたらその都度交換。
消耗品であれば、それで十分
そういう使い方ができるよう
家を設計してあげればいい。
設備が軽くなるのが高性能な家。
なのに、高価な設備を入れては
生涯コストで安くはならない。
世の中のエアコン、実は
9割以上が実力を生かし切れて
おりません。
シーズン中であったとしても
止まっている時間の方が
長いくらいになります。
暖気冷気は、ある程度止まったり
してても、家全体の熱容量が
温度変化をまろやかにしてくれる。
だけど、湿度はエアコンが止まった
瞬間から上昇を続けます。
梅雨時から夏が終わるまで、
エアコンが止まらないように
設計をしてあげる必要があります。
たまにHEMSのデータなんかを
公開して、真夏なのにエアコンは
ほぼ止まっています!
みたいなことをやる人も。
最も暑い時期にエアコンが
止まっているとしたら、それは
機器の選定ミスです。
エアコンが止まっています!
の人ほど、夏に湿度が
思ったよりも下がりません、
という悩みがセットになります。
家族の生活スタイル、家の大きさ
外気条件、諸々考慮して、
1台のエアコンは24時間無休で
除湿し続けるように設定する。
設備の機能ではなくて、
設計の工夫でそうなるようにする。
その方が、色々安い。
例えば再熱除湿機能の付いた
4.0kWのエアコン、
とあるメーカーの商品だと
1.46L/hの除湿量。
これ、激安2.2kWのエアコンが
適正に動いた時の除湿量と
ほぼ同じになります。
安いエアコンはダメみたいな
意見が出たりしますけども
適正に動ける設計じゃないから
ダメに見えるだけなんです。
やってくれる仕事が同じなら
初期コストもランニングコストも
安い方が良くないですか?
また、梅雨入りから秋まで
エアコンが止まらず動くと、
それなりの電流が流れます。
0.5~1.0Aの電気が3か月以上
流れ続ける電線がちゃんと
放熱できる環境にあるか。
夏に止まらない想定のエアコンは
配線にも気をつけてあげたい。
だから、断熱材で保温するとか
しない方がいいんですね。
また話がそれました。
再熱除湿機能の付いたエアコンが
あればもちろん、やれることの
幅は広がります。
だけど、再熱除湿機能の無い
やっすいエアコンだけで、
きちっと湿度を下げられる方が
設計力は断然上です。
って、今日は少し、
オラついてみました。
得意分野ですからご容赦を。
梅雨の時期も快適な生活が
できるような家を
建ててくださいませ。
