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樹脂サッシの更新を考えるべきか

災害とレジリエンス

凰建設の森です。

本日は高砂に。

緊急事態宣言が明けてから
と、県外に出る予定を
待っていただけるものに関しては
2/7以降にしておりましたが、
これ以上待てない予定に関しては
ごめんなさい。

緊急事態宣言延長中でありますが
岐阜県を出て移動しております。

設計をさせて頂いた家の
完成検査ですね。

クオホームさんとのコラボ案件。

コロナの影響で、あまり現場に
足を運べませんでしたが、
基本的に私が口を出す必要のある
レベルの会社さんではないので
お任せしっぱなしです。

瀬崎さんありがとうございました。

さて、本日は質問箱から。
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/827a998f-988b-4508-b4a0-74d751967511}

サッシの耐久性についてですね。

今まで日本の家は30年でお終い。
だからサッシの耐久性が問題に
なることは有りませんでした。

しかし、住宅を100年持たせようと
思うと、サッシの交換というのは
考慮に入れなければなりません。

アルミサッシが一生モノという風に
質問には書かれておりますが、
アルミサッシの保証期間は2年。
複層ガラスの内部結露保証期間は10年。

これはどんな窓でもほぼ同じです。

つまり、メーカーの公式見解で
一生モノだなんてことは一言も
言っていません。

アルミニウムという素材単体の
耐久性は100年持つと思います。

しかし、残念ながら窓のボトルネックは、
ガラスを固定する部分であったり
可動する部分にありますので、
アルミだけが100年持ってもダメです。

サッシは可動部材です。
日々動いてこすれたりして、
摩耗したりしていきます。

構造が柔らかければ、細かい地震の
影響を受けてひずみます。

ひずんだ状態で開閉すると、
より摩耗が進んでいきます。

大きな地震が来たら、耐力壁ではない
窓の部分の方がより変形する
可能性が高いです。

なので、私はアルミサッシであろうが
樹脂サッシであろうが、窓が100年
使えるなんて思ったことは有りません。

海外でも、高性能なアルミサッシは有ります。
Uw値0.6台のアルミサッシとか。

しかし、そんなアルミサッシでも、
一生モノではありません。

必ず交換ができるようになっています。

だから、ベストは十分な壁厚+内付けサッシ。

ダメなら半外付けでも交換の出来る
サッシ納まりが必要です。

私は上記どちらかの考え方で
窓周りを設計していきます。

丁度、その考え方について取材を受けた記事が
来月出て来るようですので、
また本が出ましたら紹介致します。

サッシとは関係ありませんが、質問冒頭の
断熱性能が向上して言っている話。

これは本当に客観的に見てほしい。

例えば約20年前、Q値2.7という高断熱の
基準が発表されました。
今のUA値で言うと0.9程度の物です。

当時の住まい手さんは、その性能の
建物に住んで、信じられないくらい
暖かいという感想を述べられました。

まだ、誰もそんな家に住んだことは
無かったから、本当に驚かれました。

しかし
今の感覚で言えばUA値0.9程度の
家なんて人が死なない最低レベルの
暖かさが確保できるくらいの認識です。

快適とは程遠い家になります。

でも20年前の人はUA値0.9
という家の更に上があるなんて
プロも含めて殆どの人が
思っていなかったんです。

それからどんどん断熱の基準が
見直され、それが消費者にも伝わり、
G1だG2だG3だという言葉で
断熱を語る様になってきました。

基準を作ることは悪くないのですが、
新しい基準が生まれると、多くの人は
それが最高だと思ってしまいます。

その上の世界は無い、もしくは
行ってもしょうがないと。

しかし、そうではありません。

0.87→0.56→0.46→0.26と
基準が変わっているという事は、
そのうち0.16とか0.06という
数字が出てくるという事が
容易に想像できません?

もし、10年後とかに0.16という
UA値が高性能住宅の当たり前
という時代になった際、
今、G2程度で家を建てた人は
どう思うのでしょうか。

性能にこだわった人ほど、
悔しいと感じるのでは?

多くの人が、「今の」感覚で、
性能はこれくらいがいいとか
言っていますが、

家を建てる際の時間感覚が、
近視眼的過ぎる人が多いです。

自分の家族の10年後のあり方、
20年後のあり方、50年後のあり方。

そしてこれから建てる家が、
自分の死後どのように扱われるか。

それを想像しないで家を建てるのは
自分も、自分の子孫も、地域の人も
みんなが不幸になる可能性があります。

家なんて、建った後にはそうそう
触れません。

これから50年住むのであれば、
せめて50年後にスタンダードな
家を建てておかないと。

あなたが数十年後に抱きたい感想は
「やっと時代が俺に追いついてきた」
なのか
「今の家は良いなぁ、羨ましいなあ」
なのか

どっちでしょう。

G3が出たからG3が最高。
そんな風に考えるのはとても危険。

まだまだ上の世界がある事を
殆どの人は知りません。

そして、断熱に振り切ってしまった家が
如何に後でお金がかからないのかを
殆どの人が信じていません。

パッシブパッシブと言いながら、
本気でパッシブに振り切る人は
あまり多くは有りません。

断熱基準は今後、もっと
引き上げられていきます。

日本はまだまだ先進国中
最低だという事をよく
認識していただきたいです。

是非、参考にしてください。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー