凰建設の森です。
本日は朝から気密測定。
完成前の測定でした。
気密測定については、施工途中
完成時、いつやるのが良いのか
という質問が良く出てきます。
理想は2回になります。
現場途中と完成時。
だけど、気密測定も殆どの
建築会社ではお金がかかります。
大体6万円前後くらい。
だから、1回だけという会社も多い。
別に1回でもいいと思います。
じゃあ、その1回はいつがいい?
これは明確な取り決めは無いです。
が、北海道が制定する、
次世代基準の家のガイドラインでは
「完成時に行う」とあります。
実際に効果のある気密測定に
したいのであれば、実は
「完成時」の方がいいんですね。
やることが大事なのではなく、
性能が出ている事を
確認することが大事です。
また、会社によっては、
もう気密測定はやりつくしたので
良い数値が出る事は分かってる。
だからもう気密測定は
やりませんという会社も。
自信たっぷりですね。
それは自由だと思います。
「経験上この辺りは地盤が良いから
地盤調査はしなくても大丈夫」
と言っているのと同じ事です。
勿論、地盤調査をしなくても、
ほぼ正確に見抜くことが出来る
人も世の中にはいるかも。
もう絶対事故を起こさない自信が
あるから指さし確認は省略します。
って、電車やバスの運転手さんが
言っているのと同じかもです。
絶対に自信があっても、万が一を
防ぐために、やるわけですね。
お金がもったいないのは分かる。
だけど、やらないのは怖い。
うちは、まだまだそこまでは
行かないので、気密測定は
毎回やらせていただいております。
自信がなくてごめんなさい。
さて、今日の話題はそんな気密測定
実は、プロの人でも殆どが知らない
事があります。
まずこちらが気密測定に関する
JISの規定になります
↓ ↓
%url1%{http://www.kikakurui.com/a2/A2201-2017-01.html}
気密測定って、対象別に
2つのやり方があります。
①外皮だけを測定するもの
②設備も対象にするもの
(JISの5.1.1と5.1.2参照)
工事途中だけの気密測定の人は
①の測定で終わりという事です。
完成時にやる人は②の測定。
でも、完成時にやっていても、
ちょっとズルして①だけの測定に
してしまう人もいます。
私が今日やってきたのは②ですね。
断熱外皮さえ良ければ、設備から
隙間風が来ても仕方ない?
いやいや、住んでいる人にとっては
壁からでも設備からでも、
隙間風は隙間風になります。
同じように寒いんです。
だから、設備からの漏気も
ちゃんと確認した方がいい。
当然、①のタイミングよりも②の
タイミングの方が悪くなりやすい。
また、設備から漏れる量は、
固定の量ですので、最終的に
床面積で割ると、床面積の
大きな建物の方が数値が良く出て、
床面積の小さな建物の方が
数値が悪く出るわけですね。
計算上の隙間の大きさを
αAという数字で表します。
これが小さい方が優秀です。
躯体の気密測定において、
目いっぱい頑張ると、
窓の性能如何で、15~20㎠程度の
値が出てきます。面積によります。
設備も含めた気密測定ですと、
躯体分に上乗せされ設備の漏気が
10~20㎠程度加わります。
例えばエアコンのドレンホース。
エアコンには直径1.5cm程度の
穴が開いており、そこから外に
結露水が流れます。
直径1.5cmの穴の面積は
1.8㎠程度です。エアコンが
3台ついていれば、αAは
5.4㎠程度上がって行きます。
高気密な家程、これらの数字が
如実に表れてきます。
シャッター付きの換気扇や
レンジフードの同時吸排気扇。
そういったところからも漏れる。
なので、②の測定ですと、実質の
漏気量が見えるわけですね。
どうしても測定結果を見ると
C値に目が行きがちですが、
C値は係数、αAは実数。
なるべくこれを小さくするよう
考えたほうが良いと思います。
そして、最近よく聞く「測定不能」
隙間が少なすぎて計測が出来ない。
とブログやSNSで上げている人も。
確かにその通りなのですが、
写真を見てみると、測定機器を
間違って使っている人もちらほら。
日本において、最も多用されている
気密測定機器が、コーナー札幌製の
物になります。
そのコーナー札幌さんの機器の
紹介ページにはこんなものが。
↓ ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/07/2ac26dc10d17c92d51199955c8e56b6f.png}
高気密住宅は特別な機器を
買う必要があるんです。実は。
気密測定器の吸い口の大きさが
違うんですね。
↓ ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4517.jpg}
分かりますでしょうか。
大きさの違い。
この、高気密用のオプションを
ちゃんと使って測定している人、
実はあんまりいないんです。
気密測定の方法や仕組みを
正しく理解していると、
見かけのC値だけに惑わされず
正しい評価が出来るように。
あなたの目的は良いC値の家?
それとも隙間が少なく暖かい家?
後者ですよね。
気密測定一つとっても、
原理原則に則って、しっかりやる
建築会社さんを探してもらえれば。
ひとつ、簡単な見分け方を。
気密測定の数字というのは、
小数点以下1桁が有効数字です。
2桁目を四捨五入します。
だから、C値0.151です!
という人も、C値0.249です!
という人も実は同じC値0.2。
そこの誤差は大したこと無い。
だから有効数字は小数点以下1桁。
JISにも明確に記載されています。
(JIS 6.5参照)
なので、C値0.348です!とか
アルコール0.00%みたいな事を
いう人は、実は分かっていない。
言いたくなってしまう気持ちは
分かるんですけどね。
お気を付けくださいませ。
