凰建設の森です。
本日は事務所の日。
台風が来る予定を
しておりましたので、
今週は比較的
予定を調整して
空けておいたのですが、
本番は来週になるっぽい。
今までこんなに予報から
遅れる台風はありませんでした。
毎日予報が変わりますので、
ドキドキしながら気象庁の
台風情報を見ております。
が、実は台風が遅くなるかも
という予測は以前から
言われていたようです。
↓ ↓
%url1%{https://www.mri-jma.go.jp/Topics/R01/020108/press_release.pdf}
このまま気候変動が進めば
こんな事も起きるのでは?
という科学の知見が、
どんどん現実になっていきます。
2日の夜行バスで
東京に移動する予定を
立てていたのですが、
行けないんじゃない??
という気がしてきました。
どうなることやら、ですね。
さて、本日の話題は耐震。
日本における耐震の目標は、
1981年に制定された、
基準にすべての住宅が
適合する事になります。
2000年にも基準が強化されてるし
2025年にも大きな改正がある。
でも、住宅の耐震化率を測る指標は
1981年の基準に適合しているかどうか。
1981年に0%から始まった
耐震化率は2019年時点で、
87%という所まで来ました。
そして2030年には100%に
なる予定という事です。
↓ ↓
%url2%{https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001726323.pdf}
日本において住宅に
任意の基準を設けて、
それを行き渡らせる為には
50年かかるという事ですね。
そして2030年には、
断熱等級5の義務化が
検討されております。
1981年から50年かけて
耐震化率を上げてきましたが、
そこからまた更に時間を掛けて
今度は省エネ化率を上げていく
という目標になります。
そして、省エネ化率の達成目標は
実は2050年になります。
2010年に経済産業省が
発表した2050年までの
ロードマップには既に
2050年時点でのゼロエミ化率
(今でいうZEH化率)100%
という文字がありまして、
そのロードマップは今でも
有効になっております。
耐震では50年かかったのを
省エネでは20年で達成する。
耐震と違うのは、耐震は
全ての家で等しく地震で
人命が失われないものに
しないといけないのに対し、
省エネは全ての住宅の
平均で達成すればOKという事。
足を引っ張る家があっても、
それを補う位の省エネ住宅が
建っていればプラマイゼロ
という計算でもOKなんです。
だから耐震よりも早く普及が
出来るはずだという事ですね。
目標が達成できるのは良い事ですが
そもそもその目標でいいの?
という問題もあります。
1981年基準の耐震基準だと、
巨大地震でも人命は損なわれない。
巨大地震に対して1回だけ耐える
バリアみたいなイメージです。
人命さえ守られるなら家は
壊れて使えなくなってもOK。
財産は失われてもいい。
今の所国交省はじめ、国の機関は
その目標を達成すれば、これ以上
日本の住宅の耐震性をボトムアップ
させるつもりはありません。
もっと安心感が欲しい人は、
耐震等級2とか3っていう基準を
用意しているから採用してね。
という事になります。
国が良いって言ってるんだから、
それ以上の物を勧めるのは、
金儲けの為だろう。
という意見は、つくり手住まい手
双方から上がります。
確かに、耐震等級1から3への
差額を無償でやってくれる
建築会社はありません。
載せる利益の幅は違えど、
耐震等級3にすることで、
建築会社には利益が残ります。
じゃあ、儲けの為に等級3を
やっているのかというと、
実情は全く逆です。
商売という物は、顧客にとっての
分かりやすいニーズを満たす方が
手っ取り早く儲かる物です。
住宅で言えば、耐震等級3には
「相当」という扱いにしておき
浮いたお金で食洗器が標準だと
いう打ち出しをした方が、
価格競争力が増します。
目に見える内外装や設備の部分を
打ち出した方が家ははるかに
売りやすいんですね。
どんどん売り上げを伸ばしている
オープンハウスグループさんの住宅の説明
↓ ↓
%url3%{https://meldia.jp/forsale/features/sanfirst/}
美辞麗句を並べ立てて、
地震に強いアピールをしますが
耐震等級という文字は
ついぞどこにも出てきません。
こういう事ですね。
本体のオープンハウスアーキテクト
に至ってはもっと何も書いてない。
家なんかどうでもいい、俺たちは
家付きの土地を売っているんだ。
という感覚ですね。
断熱や耐震、耐久性を真面目に
取り組んでいますという会社は、
世の中のニーズの薄い部分に
取り組んでいるので、
決してその方が儲かる訳じゃない。
でも、なぜ耐震等級を上げる事を
選んだかというと、ある人は、
様々な地震の被害を見たり、
地震が被災したという経験から。
ある人は、耐震について、
座学で学んだ結果、等級1では
心配だと自分で思ったから。
いずれにせよ建築実務者としての
倫理観からくることが多いかと。
素敵な内装も、最新の設備も、
15年後にはどうでもいいモノに
なってしまっておりますが、
耐震、断熱、耐久性は、100年間
住まい手の安心安全快適を
作ってくれます。
耐震化率が上がるのは良いけども、
今から家を建てるのであればぜひ
高いレベルの安心を目指して
欲しいなと思います。
