凰建設の森です。
本日は打合せと、
完成内覧会の準備。
1/29の家ですね。
大寒波の最中、
エアコンが無い状態で
内覧会を開催します。
日射取得と、
補助暖房のデロンギで
どこまで暖かくなるか。
断熱等級7の実力を
是非ご確認いただければ。
いや、実際大丈夫かなと
ビクビクしております。
さて、本日の話題は、
地震のお話です。
昨日1/17は阪神大震災から
28年になります。
私は中学校1年生。
明け方地震で目が覚めたのを
今でも覚えております。
家を建てる時に地震に強い家を
というのは誰もが思う事。
勿論そういう家を作ることが
出来れば何よりなのですが、
残念ながら大きな地震が来ると
倒れてしまう家は今でも
一定数供給されている。
戦後の住宅難の時には、
1軒の耐震等級3の建物を
建てるよりも、
2軒の耐震がちょっと怪しい
家を建てる方が、
住宅不足という社会問題に
対して有効な方法だった。
※耐震等級は2000年以前は
定義そのものがなかったです。
質を高めるよりも、
量を充足させることが優先。
しかし、大きな地震が来るたび
バタバタと倒れていく家々。
地震の度に少しずつ耐震の基準は
改正されてきました。
大きなところでは1981年の
新耐震基準。
2000年の住宅品確法。
1981年以前の建物は多くの自治体で
無料の耐震診断が受けられます。
弊社も耐震診断の指定業者に
なっておりますので、毎年
数件担当が回ってきます。
1981年以前の建物は、今の
耐震等級1を100%とすると
何%くらいの強さだと思います?
70%くらいはあるんじゃない?
いやいや、30%くらいでしょう?
実は、殆どの建物で、10%未満。
強度が1/10だと単純に言えるわけでは
無いのですが、この40年程度で、
そのくらいの法改正が進んだ。
40年前から仕事をしている大工さんや
建築会社の人からすると、
昔の建物でも倒壊していないのに、
そこまで頑丈にせにゃならんのか?
という感覚になっても仕方がない。
1981年に改正された新耐震基準だって
熊本地震で倒れた家の方が少ないじゃないか。
40年前の建物に比べたら、
今の耐震等級1だって、
相当なもんだから安心だ。
耐震等級3なんてやりすぎ。
という感じで、実務者さんでも
耐震等級3不要を言う人も、
それなりにおられます。
法を満たしているんだから
好きにすればいいじゃないか。
という人もいれば、耐震等級3
以外は建てるのやめようよ。
という人もいらっしゃいます。
弊社は許容応力度計算による
耐震等級3を標準にしている。
理由は二つあります。
建物を固く作らないと、
将来的に細かい地震で気密断熱が
損傷するから。
もう一つは、地域全体の防災。
耐震等級3の家に住んでいるのに、
隣に築年数の古い建物が迫って
建っている状態って、心配ですよね?
防災は自助、共助、公助が大事などと
言われますが、建物も同じでして、
自分の建物がしっかりしているから、
人に手を差し伸べられるんですね。
災害が起きた時に自分の建物が、
隣に寄りかかる形でなんとか倒壊を
免れたみたいなことになると、
これは大変申し訳ない感じになる。
道路に向かって家が倒れると、
他人の逃げ道を塞いだり、
救助のための車両が通れなかったり。
家は、倒れた時には自分だけが
困って終わりではないんですね。
車と同じで凶器になり得るもの。
固くて丈夫な建物が地域に集まると
どんどん安心感が増していきます。
じゃあ、そんなに大事な基準なら
法律で等級3を義務化するように
ロビー活動などを頑張ればいいじゃない。
という意見もあったりします。
そうなったらいいなとは思いますが、
それよりもまずはボトムアップです。
今現在の耐震等級1というのは、
建築士がハンコを押すだけでOK。
構造計算はおろか、もっと簡易な
壁量計算すらしていなくても、
耐震等級1を取ることは可能だったりする。
実質1981年の建物と同じ仕様で
建てていても分からないっていう
事じゃないですか。
それ、おかしいからやめようよ。
ということですね。
今現在耐震についてのレベル感は下から
①4号特例の不明瞭住宅
②型式適合認定の等級1
③壁量計算をした等級1
④壁量計算をした等級2
⑤型式適合認定の等級3
⑥壁量計算をした等級3
⑦許容応力度計算等級2
⑥許容応力度計算等級3
⑦保有水平体力計算
⑧限界体力計算
⑨時刻歴応答解析
型式適合認定は、個別の建物で
計算をしているわけでは無いので
評価を低くしてみましたが、
いやいや壁量計算よりはいいでしょう
という異論はあってもいいかと。
という事で、構造計算をした
耐震等級3を最低にするためには
もっと低レベルな建物を
切り捨てていかなくてはならない。
そしてもう一つ。既存住宅です。
既存住宅は新築の時とは、
構造の計算方法が違います。
評点1.0が耐震等級1相当。
耐震改修で、評点1.0にするのは、
それなりに大変です。
いきなり評点1.5が最低基準に
なってしまうと、性能向上リノベが
不可という建物もそれなりに
出てきてしまいます。
ストック活用という観点において、
評点1.0という建築基準法相当の
建物の存在を許すのは、致し方なし、
と、私は思います。
新築は壁量計算の等級3以上
リノベは評点1.0以上が
今後目指すべき落とし所なのかなと。
実際、今後の日本で資産価値があると
認められる建物(長期優良住宅)に
するためには、壁量計算による
耐震等級3以上の建物が必須になる。
国としてはそこを目指していきたい
という意図はありありと伝わってくる。
何度も書いてますが、日本には
これ以上新しい建物はいらない。
まだ食べられるごはんがいっぱいあるのに
更に料理を作り続ける意味がある?
もし作るのであれば、質の高い物を
ほんの少しだけにして、
変なものは作らせないようにする。
それが新築の等級3。
まだ食べられるというレベルの
ごはんを美味しい物に再度
味付けをし直す。
それがリノベの評点1.0
だから、私は新築であれば、
耐震等級3は必須だと思います。
あなたの為にも、社会の為にも。
