凰建設の森です。
本日は、山梨の空調講座
第二回目になります。
2回目は最初の山場。
なぜなら最初から最後まで
座学で終わる回だから。
実験や実測をやりません。
となると、お昼からの講座、
ね、眠気が、、、、
山場を乗り越えた皆さん、
大変お疲れさまでした(笑)
次回からはまた体を動かしたり
しながら行う講座になりますので
頑張っていきましょう。
さて、本日の話題は、
食べた事のない料理の味は
分からない。
というお話になります。
何を当たり前の事を
言っているんだと思われるかと。
南アフリカに「ポイキ」
という料理があります。
どんな味か想像できます?
つくり方を見てみると、
なんとなく味は想像できますが、
↓ ↓
%url1%{https://note.com/tabichazuke/n/n0c0cdd6982e7}
それでも、あくまでも想像。
どんな味かは食べてみるまで
分からないという事になります。
人間の感覚って、そういうもの。
素晴らしい音楽だって
聞いてみないことには分からないし
素晴らしい香水も嗅いでみないと
分からない。
これは、家に住んでみた感覚も
同じことになります。
五感で家を感じるという経験は
住んでみないと分からないんです。
家づくりの事を調べる方法は
幾つかあります。ブログを読む、
雑誌を読む、YouTubeを見る。
視覚的にはその家を感じる
ツールや媒体が増えてきた。
でも、触った感じや香り、
空気の温湿度の違いは、
やっぱりわかりません。
音も分かりやすくなっては
きましたがそれでも、
人間の耳を再現できている
マイクはそんなにありません。
ルームツアーで、いい香り!
であったり、暖かい!涼しい!
という個人の感想を
聞きながら想像するだけです。
私の家は築15年以上経ってますが
誰が入っても「木のいい香り」
と言っていただける家です。
でも、このメルマガを読んでいる
誰もが、正確に私の家の匂いを
想像することはできません。
正確に想像できるのは、
実際に私の家に入った事の
ある人だけになります。
感覚を数字で表すことは可能です。
しかし、その感覚を自分の中で
正しく分かって想像するのは、
実際に体感した人にしかできない。
これ、断熱や空調も同じです。
25年前に高断熱住宅を初め、
それまで作っていた建物を
含めると、私自身
断熱等級1~7の家に住んだり
泊まってみたりして、
それぞれの季節にそれぞれの
性能の家がどんな感覚に
なるのかを体感しました。
冬に関して等級1と2は
あまり判別が付きません。
一律に寒いもん。
3になると、暖房が効く
という感覚はあります。
4になると暖房が効いて
暖かいを体感できる。
5になると、非暖房室の
温度も寒くはないかも?
という感じになってきます。
6は「暖かい」と言っても
差支えないかなと思います。
7に近づくにつれて、
暖かいという感覚すら
なくなって、家の中で
何も感じなくなっていく。
暖房の存在感を忘れる。
寒いという感覚を忘れる。
言葉にするとそんな感じ
かと思いますが、
1~7の感覚を私と全く
共有できるという人は
そんなに多くないかと。
だって、比べたことがある
人はそんなにいないでしょ?
色んな家に行って、
温湿度と外皮性能を意識して
体感してみた事ってないでしょ?
しかし、住宅業界は不思議なもので
食べた事のない料理の批評をする人が
後を絶ちません。
等級2程度の家で生まれ育ち、
等級4の家に住めば暖かさに
感動を覚えるはずです。
それを以て、等級4以上は必要ない。
って言う実務者もいます。
今は言ってなくても数年遡ったら
言ってたという人は沢山おられます。
等級4から等級5に上げると、
はっきり暖かさの違いを
感じることができます。
もうこれなら十分だと思える。
これ以上先の世界なんて無いって。
しかし更に等級6になると、
あれ、これはもう非暖房室の
補助暖房やダクト式エアコンは
無くても行けるかも?
という事に気づきます。
こんな世界があったんだ。
って、また目から鱗が。
これぞ世界の最高峰。素晴らしい。
しかし、世の中にはまだ先の
世界がある訳ですね。
Q1住宅レベルⅢやパッシブハウス。
そう言われる住宅に住んでみると、
あ、こりゃ等級6とは別物の家だ。
と分かります。
どのレベルで止まっている人でも、
それ以上の物を体感したことが
無いから、それ以上は必要ない
って思ってしまいがち。
愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ。
己の経験から出た結論以上の物は
想像する事すらできない人もいる。
UA値0.19 私が経験したことのある
最も高い性能の家の住体験です。
私自身、それを上回ると、
何が変わるのかは未経験。
ただ、UA値がそこまで行くと
日本のUA値計算のルールでは
無視される熱橋部分からの熱損失が
無視できない値になりますので、
熱橋を潰してある0.19なのか、
そうでない0.19なのかの違いがあったり、
換気空調の部分での誤差が大きいので
トータルバランスの方が重要だと
計算でも出てくるから、
比較しにくいんだろうなとは思います。
私自身、過去に1度だけ、
もうこれ以上断熱しなくても
いいですよと言ったことがある。
そのお施主様はパッシブハウスプレミアム
というグレードの家に住んでおられる。
そして住んだ後にお施主様から
言われた言葉は
「もっと断熱しても良かったかも」
になります。
それ以来、予算にもよりますが
基本的に断熱を求めるお施主様に
これ以上はもういらないですよ。
という事は言わないように
しております。
断熱したいんだったら予算の限り
気のすむまでやってくださいと。
ここ5年くらいで、日本中の新築の
断熱水準は上がってきました。
来年からは等級4が最低基準に。
6年後には等級5が最低基準に。
そして、本来の目標である、
等級6の最低基準化を目指し、
法改正の動きはその後も進む。
それまで断熱をやっていなかった
実務者さんからすれば、
どのレベルに上がっても、
ここまで違うかという
新鮮な驚きがあるはずです。
そこで、こんなに違うなら
これで十分だと思うか、
こんなに違うなら、これ以上
やったらどうなる?と思うか。
少なくない人が、これで十分
って思ってしまいます。
だから、世の中に断熱なんて
この程度で、もう十分ですよ
という人が沢山いるし、その、
もう十分だと思うレベルも
まちまちな訳ですね。
その先の世界があることを
想像が出来ない人は一定数いる。
水たまりの水を飲んで
飢えをしのいでいた人が、
川の水を飲んでみると、
冷たくて美味しいと感じる。
川の水をろ過すると、
安全に飲めることを喜ぶ。
水道から出た水を飲むと、
更に安心感を感じられる。
浄水器を通すと安全かつ
美味しい水になることに驚く。
売っているミネラルウォーターは
もっと済んだ味になる。
山奥の水源地から直接
水を飲むとその清らかさに
感動すら覚える。
断熱の感覚もそんなようなもの。
住んだことねぇけど断熱は
こんなもんで良いと思うよ?
という人のいう事なんて、
あんまり聞く意味が無いです。
色々住んだけど、断熱は
このくらいが良いんじゃないかな
という人ならまだ耳を傾けても
良い気がします。
自分がやったことない事を
やりたいと思った時に、
同じくやったことない人に
相談する人は居ませんよね?
アドバイス、役に立たないから。
断熱したいんだったら、
断熱したことのある実務者に
相談した方がいいですよね。
どうぞ、参考にしてくださいませ。
