凰建設の森です。
本日、特に予定もないので
子ども達にどこか行きたいところが
あるか聞いたところ、長男が
犬山城を見に行きたいと言い出し、
それは良い事だと、行ってきました。https://inuyama-castle.jp/
なんたって、国宝ですからね。
こちらは城下町の町づくりが
成功している事でも有名。
建物もまちづくりも、見どころが
沢山ある良スポットになります。
という事で、今日は犬山城を
見に行く道中にある古い家で
使われている木の外壁について、
お話をしたいと思います。
外装に木を使うというのは、
物凄く嫌悪感を示す人もいれば、
積極的に採用する人もいる。
これ、結局使うのがいいの?
それともダメなの?
と思いますよね。プロでさえ
賛否の分かれるものを易々と
採用してしまってもよいものかと。
まず、木の外壁のコストから。
内装で木を使うのは割高になりやすい。
ビニールクロスが1000円/m2程度から。
それを木材にすると、安い物でも
3000円/m2程度は掛かります。
おお、3倍もします。
じゃあ、外装で使うとどうか?
という事ですが、安物の窯業系
サイディングで、10000円/m2程度?
ごめんなさい、サイディングを久しく
使っていなので正確ではないかも。
それを木材に変えると、、
外装用だと11000円/m2程度から
そんなに変わらないんですね。
だから、外装の木材は割安感がある。
じゃあ、耐久性はどうなの?という事で
本日撮ってきた写真をご覧ください。
上は30年くらい?
下は100年クラス?
の経年ですが、いかがでしょう。
これらは素材の目的を共にしっかり
果たしている状態です。
木材の外装の場合は、木材自体に
過度な防水性は期待できません。
ただ、木材の真骨頂は、木材の裏に
ある素材を守るという性能です。
昔であれば、土壁。
土壁が風雨にさらされると、
だんだんと溶けて剥がれて、
落ちていってしまいます。
その土壁を、うっすら湿るのと
晴れたら乾く状態の2つだけに
してくれるのが木質外壁の役割。
木材は当初9mmくらいの厚み。
日射や雨に晒されて、数十年かけて
それが6mm程度まで痩せますが、
それでも木材の裏に風雨を入れる
というのを防ぎ続けてくれる。
それが外装材としての木材が
やってきた役割ですね。
今の時代に、外装材が求められる
役割というのも、あまり変わってない。
長年使える透湿防水シートを、
最大の敵である紫外線から守る
というのが外壁の役割です。
サイディングでも、板金でも、
木質でも、タイルでも、塗り壁でも
それが達成できるのであれば、
何でもいいというのが外装材に
求められる要求性能になります。
その中でも、木材はコスパに優れた
良い材料だと言えます。
じゃあ、難点はあるのか?
という事ですが、たぶん、最大の
難点は、経年による見た目の変化が
最も大きい材料だという事。
戦後に生きている私たちは、
あちこちで間違った木材の
使い方を目にしてきました。
素人考えかと思うような感じで
木材を風雨にさらして使うというのは
今の建築のトレンドでもあります。
だから、経年で変色した木材は
「劣化」していると認識しがち。
そうじゃないんです。変色と劣化は
イコールじゃない。
変色してもそのまま使い続けられる
環境を用意してあげれば、
木材は100年を超えて使い続けられる。
ストラディバリウス然り、
岐阜の合掌造り然り、
300年を超えて使い続ける
事が出来るのが木材です。
だから、外壁に木材を使うというのは
別にタブーでも何でもない。
木材が紫外線や雨に打たれて、
痩せたり変色したりしても、
問題ない使い方をすれば大丈夫。
それを知らなきゃ木材を外部に
使うなんてできないと思います。
でも、何百年という実績のある
木材よりも、新しい建材の方を
信じてしまいがちなのが現在です。
木質外壁、もしよければ、
ご検討いただけると、
私も嬉しいです。
