凰建設の森です。
本日は、プロの方がご来社。
何やらサプライズな事をしたいので
協力してほしいとの事でした。
お昼からは新築の現場の下見に。
この方向に抜けがある。
この方向にはこんなのが見える。
この方向からはこんな風に見られる。
というのを確認してきました。
敷地条件を確認して図面に反映する。
それもまた楽しい作業です。
いい感じの家ができればと思います。
さて、本日の話題は、先月開催された
JBNの全国大会で発表された知見の
シェアとなります。
断熱住宅が人間の暮らしにどんな
影響を及ぼすのかという事を研究している
方と言えば、近畿大学の岩前先生、
慶応大学の伊香賀先生が有名です。
今回の全国大会では伊香賀先生が発表を。
元々、断熱住宅の新築や改修は効果がある
というのが通説の結論ではありましたが、
今のトピックとしては、じゃあ、どこまで
断熱をした方が良いのか。等級5か6か7か。
というのがホットな話題です。
今回の発表では今まで蓄積してきた
断熱改修前後の調査結果を基に、
更に分かってきたことを紹介していただきました。
まず、今の時点で分かっていることは、
・室温は18℃以上をキープしないとダメ
・18℃は床近傍の温度の事である。
・できれば非居室も18℃以上をキープしたい。
・18℃以上でPMS、肩こり、冷え、腰痛、
風邪、病欠、脂質異常症、夜間頻尿、
住宅内転倒、危険入浴抑制に効果あり。
・等級4で18℃で暮らすのと
等級6で21℃で暮らすのでは、
107万円/QALY分、等級6の方が良い。
(QALYは室調整生存年の事)https://www.tmd.ac.jp/files/topics/40294_ext_04_0.pdf
・平均で18℃以上を達成できるのは断熱等級5以上
・最低で18℃以上を達成できるのは断熱等級6以上
・高齢者ほど18℃以上にする恩恵は高い
まとめるとこんな感じだそうです。
だから、家の中で最も寒い場所でも
18℃以上を達成できる断熱等級6が
これからのスタンダードに相応しい
性能なのでは?という事らしい。
万円/QALYという指標は医療分野での
費用対効果を表すものらしいですが、
手術をするのが428万円/QALY。
60歳で断熱等級6にリノベして21℃で暮らすのが
300万円/QALYみたいな感じらしいので
寒い思いをして体の調子を崩して
手術をするよりも、暖かい暮らしを
して各種疾患を予防したほうが、
健康に対するコスパが良いと言えるそう。
この分野の話はまだまだ私も
勉強をしていかねばという所ですが、
様々な実証研究が現在進行形で
進んでいっております。
断熱の目的は、快適性や光熱費の
削減もありますが、50兆円に届こうと
している日本の医療費の抑制も
忘れてはいけない項目になります。
今から家を建てるのであれば、
リノベをするのであれば、
断熱等級6以上は必須項目。
2025年現在、未だに、
断熱等級5以下の家でいいと
言っている人は沢山いますが、
断熱等級は6以上がよさそうだという
データがどんどん蓄積されています。
どうぞ、賢い選択をしていただけると
良いかなと思います。
今日は、ちょっと難しい話でしたね。
また、今日のお話がまとまった
分かりやすい資料が世に出たら、
シェアしたいと思います。
