凰建設の森です。
本日は新築の打ち合わせ。
午前中に2件、お昼から1件。
平日にお越しいただけるのは
本当にありがたいです。
都合をつけていただけることに
感謝、感謝です。
さて、本日の話題は、
自慢話のように聞こえてしまったら
申し訳ありませんが、
とある市町村さんの条例を変えて
建築物が建てられるようにした
というお話になります。
岐阜には中山道という旧街道が
通っておりまして、中山道沿いに
家を建てるなら、和の伝統的な
建築物を建ててねという条例が
設定されている地域が存在します。
条例が設定された背景には、
家は個人の好きに建てていいじゃん
という考え方の元、伝統的な
家が立ち並ぶ地域に、どんどん
洋風な建物が建つようになってきて
街並みが崩れてきたという
事情があったりします。
条例ができた時点で、もう手遅れな
地域も多数存在するのですが、
それでも今後100年かけて、
インバウンドの観光客が足を
運んでくれる街並みを復活させようと
取り組みが行われております。
この考え方には大賛成。
今回、街道沿いの家の建て替えに
当たり、景観を彩るのに相応しい
和の家を提案して、お施主様も
気に入っていただけたので、
行政にこういう建物を建てようと
思いますと提出したところ、
「この建物は基準不適合です」
というお返事。
詳しく話すと色々特定できて
しまいそうなので割愛しますが、
確かに、この本格和風の家は、
行政が定めたルールに則って
照らし合わせてみると、不適合。
それは分かりました。分かりましたが
ルールの方がおかしくね?
という、おかしな文言が、
条例の案内文に書かれています。
その文書の通りに家を設計するなら
こういう事が起きますが、窓口の
あなたはこちらの建物の方が、
中山道の和の街道まちづくりにとって
相応しい建物という事になりますが、
それで間違いありませんか?
と提出した資料がこちら
上じゃないですよ。下です。
下の建物なら許可できますと
言い切りやがった。
下の建物の方が中山道沿道に
建っているのに相応しい家だそう。
おかしいかおかしくないかは
私は判断する権限がありません。
ただ、基準に照らし合わせて、
許可を出せるか出せないかという
返答をしているだけです。
と、窓口の方はおっしゃいます。
行政の窓口担当としては、
正しい対応だと思います。
例え悪法だと自分が思っていても
その条例の解釈を曲げて物事を
進めることはできないんですね。
はい、わかりましたと。
窓口の人の権限ではこれ以上の事は
何もできないし、ルールの方が
おかしいから、上に働きかけて
ルールを正そうという動きを
する気もないという事であれば、
ルールの方を変える動きに
切り替えていきましょう。
多少の事であれば、別に良いのですが、
上の建物がダメで下の建物が通る
というルールが今後も運用されたときに
街並みが良い方向に行くかと言えば、
全く逆方向に街道ができてしまう。
ルールを正しい方向に変えていくのも、
気づいた人の役目かなと思いまして、
面倒ではありますが正規の手段で、
条例の改正手続きを進めていました。
そして先週、条例が変わったと連絡が。
晴れて、ちゃんとした和風の家が、
建てられるルールとなりまして、
確認申請を進めていける事に。
いや、良かった良かった。
長い物には巻かれろ的な感じで、
あ、ダメなんですね分かりました
基準に適合するように図面を
直してきます。って
引き下がることもできたのですが、
今回の動きは世の中の為にも
動けて良かったかなと思いました。
行政の関係者さんにおかれましては
ええ、そこまでやるの?って
びっくりしたと思いますが。
正しい事であれば臆せず進む。
今後もその姿勢で頑張りたいと思います。
