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高断熱でも人が住まないと寒いのか

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日も質問箱から。
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/107faff9-10e6-4e38-bcd3-713fbc48c1de/completed}

まず、質問の内容よりも、
その性能の家が中古住宅で
売りに出されている背景を
色々と勘繰ってしまった、、、

築浅の住宅が売られる理由は
色々ありますが、
ポジティブな理由ではない。

弊社の家でも過去数軒、
築浅の家が売りに出されてます。

弊社の場合は主に離婚。

就職、結婚、出産、マイホーム
と自分の人生はだんだん、
レールが固まっていきます。

マイホームまで固まったレールを
就職まで戻すのって、
人生ゲームを振り出し近くから
やり直すのと同じです。

しかも借金を背負った状態で。

伴侶と家だったら、伴侶の方が
大事です。

家は死ぬ気で頑張れば、
また建てられるかもしれませんが
相方は世界に一人だけ。

伴侶と幸せになるために
家を建てるのに、別れたら
何の意味もありません。

是非、ご夫婦は仲良しで。

すみません前置きが長かった。
高断熱でも人が居ないと寒いのか。

当たり前ですが、高断熱でも
熱源が無ければいつかは外気温と
同じ室温になります。

すごくざっくりと解説すると

家に発生する熱量と
熱損失×温度差が釣り合います。

発熱量=熱損失×温度差。

発熱量がゼロなら温度差もゼロ

熱損失が1、発熱量が10なら
温度差は10。

発熱量が5しかなくても
熱損失が0.5なら
やっぱり温度差は10。

高断熱住宅というのは
熱損失が低い住宅の事を
現します。

例えば日射で1000の
熱量が得られて、
熱損失が100の住宅なら
外気温+10℃が室温。

熱損失が500の住宅なら
外気温+2℃が室温。

熱損失500の家を
外気温+10℃まで
暖めるためには、
5000のエネルギーが
必要になってきます。

日射取得で1000
稼いだとしても、
残り4000の熱が
足りないので、
それを暖房器具で補う。

そういう単純な計算に。

日射取得があれば暖かい
というのもすごく乱暴な話で
日射取得がどのくらい、
得られるのかを数字とセットで
話さないと、おかしな二元論に。

高気密高断熱が暖かいか寒いか
全館空調が暖かいか寒いか
日射取得で暖かいか寒いか。

全部、数字のバランスです。

各種シミュレーションソフトを
使うと、○○W/Kという
熱損失の値が出てきます。

それを更に家の大きさで
割ったのが○○W/m2K。
いわゆるQ値というやつです。

○○W/kの数字さえ分かれば
後は自分で計算できます。

例えば200W/Kの家で
4kW(4000W)のエアコン
を使えば4000÷200で
20℃、外気が0℃でも
室内は20℃に出来るという事。

昼に日射取得が1000Wあり、
外気温が12℃まで上がれば
1000÷200+12で
室内は17℃まで上がります。

ものすごくざっくりですが、
これで7割程度の精度で
昼の室温計算や、
エアコンの選定などを
行うことが出来ます。

で、質問にある様に、
無暖房だと寒い理由としては

熱損失が意外と大きいか、
日射取得熱が小さいか。

そのどちらかしかありません。

熱損失が意外と大きいなら
どこかに断熱欠損があるかも。

日射取得熱が小さいのは、
カーテンや雨戸をずっと
閉めていたとか、
そもそも冬に日が当たらず、
日射取得が出来ていないとか、

そんな理由が思い浮かびます。

UA値は浸透してきましたが、
実際の光熱費や冷暖房負荷を
算出するずっと手前の係数です。

実際の暖かさと相関関係は
勿論有りますが、
それだけでは決まらない。

先日、クオホームさんとの
コラボ現場の完成検査に
行きましたが、晴れたり
曇ったりの天気で、
外気温12℃に対して、
室温は24℃でした。

電気の引き込み前ですので、
家の中には勿論
発熱体は有りません。

パッシブ換気が40m3/h
程度の換気をしてくれてた。

分かりますでしょうか?
電気使わなくても、
家の中はちゃんと暖かく、
換気もある程度回っている。

先日のパッシブハウスの
家も、暖房付けずとも
晴れたり曇ったりの天気で
室温は27℃くらいまで
上がりました。

全部、
発熱量=熱損失×温度差
の計算で説明が付きます。

①見に行かれた家が
シャッターを閉めてたから
家の中が寒かったのであれば
全く問題は有りません。
住めばちゃんと暖かくなります。

②見に行かれた家が
日射取得の少ない設計な為
家の中が寒かったのであれば、
まあ、エアコンを付ければ
暖かくなると思います。

③見に行かれた家が
断熱欠損があった為
家の中が寒かったのであれば
それは大変な事です。
恐らく暖かくなりません。

①~③のどれか、
または複数の理由が
組み合わさって、
家の中が寒かったはずです。

③でない事を確認するのが
ホームインスペクションです。

カタログの性能数値が良いだけに、
もし、そうなっていなかった際の
がっかり度は大きいので、

購入される前に信頼できる人に
ホームインスペクションを
してもらって、寒い理由は
③でない事を確認したい。

経年劣化もそこで見分けが
つくかと思います。

高性能な中古住宅は
大変ねらい目です。

頑張っていい住宅を
手に入れてくださいませ。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー