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除湿は気密が大前提

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

質問箱に沢山の質問をいただきます。
なるべく、全部返すようにしてますが、
家づくりに関係のない質問については
すみません、スルーしてます。

質問箱を自分で設置されている方は
分かると思うのですが、
運営からの質問を受け付けることが
できるんですよね。

そうすると、割とどうでもいい
個人的な質問がランダムに届くように。

最初は気づかず答えてましたが、
質問が増えてくると、やってられないので
運営からの質問はオフに。

なので、今入ってくるどうでもいい
質問は、おそらく人為的なもの。

消すのも大変ですので、
この手の質問を大量に送るのは
ご遠慮いただきたいです。
↓     ↓
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さて、本日の話題は除湿の話。

梅雨に入り、除湿の話題が盛んです。
質問箱にも除湿の質問が。
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梅雨時は厄介ですよね。

今まで、家の中は湿度が高いなんて
当たり前だったのですが、
高気密高断熱住宅の普及と共に、
家の中はさらっとできる
という新しい常識も認知が進みました。

で、じゃあ、私の家でも、
除湿器や再熱除湿エアコンをつけたら
さらっとした生活ができるかも
と、試してみるけど、
やってみるとうまくいかない。

という事はよくあります。

これらの原因は、ほぼ気密。
いくら除湿をしたとしても、
外の空気は湿気の塊。

換気と共に大量の水分が
家の中に入ってきます。

また、湿気の移動は、空気の
水蒸気圧の差によって起こります。
水蒸気の分子は空気の成分の中でも
非常に小さいため、
わずかな隙間や、防湿が甘い箇所から
大量に入り込みます。

人間は湿度を感知する器官が無いので
気づかないだけですが、
冬の寒い漏気よりもたくさんの湿度が
そういう隙間から流入します。

また、防湿層の無い家の場合、
外壁や屋根を貫通してくる湿気も
馬鹿になりません。

結露計算をする人は増えてきましたが、
結露計算をする際に、必ず算出する
壁の熱還流率と湿気還流率。

湿気還流率に内外の水蒸気暑差を
掛けると、湿気の流入量が計算できます。

その計算をしたことがある人なら、
防湿フィルムを使わず呼吸する壁とか
口が裂けても言わないと思います。

吸ったり吐いたりじゃないんです。
夏は外から中に湿気が入ってくる
一方通行だし、冬は逆の一方通行。

安い2.2kWのエアコンでも、
ちゃんと使えば一日に30L程度は
水分を外に出してくれます。

外の絶対湿度が22g/m3
中の絶対湿度が14g/m3
だったとします。

100m3/hの24h換気が回ると、
(22-14)×100×24=19.3kg(L)

それに内部の発生水蒸気を
加えたとしても1日に30L程度
除湿する能力のある設備なら、
辻褄が合うんです。

部屋干しをした時の計算ですが、
8kgの洗濯機で洗ったものを
部屋に干すと8Lの水が出ます。
10kgの洗濯機なら10L。
それで概算すればOKです。

除湿器を選定する際にもこの
計算は使えます。

注文住宅なら自分で計算しないで、
設計士さんに計算を
してもらってください。

住まい手さんから聞かれないと、
設計士さんはいつまで経っても
そういう計算を覚えません。

あなたのためにも、あなたの
後に続く住まい手さんのためにも
設計士さんには成長してもらう。

話がずれましたが、湿度の話も
ちゃんと計算をすれば、
辻褄が合うようにできるんです。

辻褄を合わなくさせるのは漏気。

リビングで除湿してるけど、
2階の部屋の窓が開いているとか
そもそも気密の取れていない建物とか
そういう条件だと、
湿気の供給量が多すぎて、
殆ど湿度が下がらない。

だから、いくら強力な除湿器を
使ったとしても、
再熱除湿のエアコンを使ったとしても
気密防湿ができていない家は
除湿は大してできません。

気密が取れていないのに、
全熱交換型の換気システムを入れても
やっぱり大して除湿できません。

C値が0.1の家で、全館空調の家。
どんな感じで
湿度が推移するかというと
↓     ↓
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今日は外もそんなに
湿度高くはなかったですけども。

思ったように、空気質を
コントロールできます。

これぞ、空気調和。

部屋干しをしてもきっちり
乾いてくれますし、
家の中の物がカビたりは
しません。

夏だけ乾太くんを使うと
家に水分を出さずに、
ある程度の熱を供給して
くれますので、
より、家の湿度は下がります。

だから、高気密の家での
乾太くんは、夏は使って
冬は使わないのが、
湿気の事を考えると理想。

ここまでフルスペックで
空調をしなくても、
第三種換気で壁掛けエアコンの
築12年、我が家の21日(雨天)
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外気は平均21℃で88%の日

普通に部屋干しもしてますが
十分です。

気密性能さえちゃんと
取れていれば、除湿は大丈夫。

むしろ断熱はあまり関係ない
どころか微妙にマイナス要素。

だから、高断熱の家ほど、
夏の湿度が下がりにくい。
ちゃんとした空調が必要。

全館空調ではなくても、
再熱除湿エアコンじゃなくても
2階のエアコンを冷房
1階のエアコンを暖房
で運転すれば同じこと。

2つのエアコンの設定温度差を
広げれば広げるほど、
除湿は綺麗に決まります。

家の温度差が不快なものに
ならない程度に、
試しながらやってみる。

一日中つけてみてもいいし、
部屋干しの時だけ動かすでもOK

1階のエアコンは床下エアコンなら
床下にも暖気を送ってあげた方が
家の温度はムラが出にくいです。

まずは26℃60%を目指して
空調してみてください。

もし、家の気密性能がわからない
またはよくわからない。
だけど湿気を何とかしたいという場合、
防湿についてだけは素人工事は
あまりお勧めできません。

その家、その家でどんな
断熱気密防湿施工をしているのか。
それがわからないまま間違った
工事をしてしまうと今度は冬に
内部結露を起こし始めたり。

必ず理屈を知っているプロに
相談をしてください。

新築なら、建てた人に相談です。

最悪内外装を全部はがして、
気密防湿をしてみればいい。

だけどそれって現実的?

だから、本当に残念ですが、
断熱気密の工事は取り返しが
つかないんです。

今の日本の住宅業界。
住まい手が勉強するしかないのは
本当に申し訳ないのですが、
それが自分の身を守る一番の手。

いただいた湿気関連の質問に
一気に答えさせていただきました。

参考にしていただけたらと。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー