凰建設の森です。
本日は資料作成日
この後ZOOMにて
勉強会の発表があり、
それを作っておりました。
昨日、退社した社員からの
紹介でリフォームをしたい
という連絡が入りました。
珍しい事もあるもんだと
連絡をしてみたところ、
実はリフォームではなく
スカウトのご連絡です。
転職する気はありませんか?
という話だったという、、、
こうでもしないと連絡が
取れないから、嘘をついたと。
そんなお仕事を社員さんに
させる会社も大変だなと
思いつつ、その仕事に
どんな社会的意義があるのかと
少し残念な気持ちになりました。
もっと社会が良くなるような
仕事をした方がよいですよね。
さて、本日の話題は
住宅業界のお話になります。
いや、住宅業界に限らずですね。
今、日本の住宅業界は、
世界に比して性能の低い
住宅レベルという汚名を
返上しようとする人たちが
一定数いて頑張ってます。
他人事のように言いましたが、
私もそのうちの一人です。
性能というのは、断熱だけに
限らず、家のトータル性能
を言っていると思って下さい。
で、各人が様々な活動を
行っていたり、ある時は
集まって運動を起こしたり、
それを10年以上やってきて
ようやくそういう活動の
認知度が上がってきたかな
という段階におります。
じゃあ、日本に建っている家が
十分な性能を持つものに
変わったかというと、
1年前の時点で、高性能な家
(長期優良住宅とします)
の認定実績の割合はこんな感じ
↓ ↓
%url1%{https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_001016.html}
私たちはまだまだ
少数派だと言えます。
これは私の肌感覚で言いますが
長期優良住宅という言葉の
認知度はまあ、高くなったかなと。
しかし、普及はなかなか進みません。
何故なのかというと、
高性能な家についていえば、
①積極的に進めたい人
②特に関心がない人
③積極的に反対したい人
の3つの層があったとすると
③の人が一定数以上いるから。
さっきの資料からすると
①の割合が25%です。
それと同じくらい③が居て
残りの50%が②の人
という感じになるのかなと。
なぜ③の人がそういう立場に
あるのかというと①の人が
気にくわないから。
これは③の人が大人げない
という話ではなく、むしろ
大人げないのは①の層
という事もしばしばです。
何か趣味の物を始めるとします。
私であればカメラが好きです。
物事の習いはじめというのは、
沢山知識を吸収できますので
どんどん楽しくなります。
カメラというのは、文化的な
趣味であると同時に数字の趣味。
被写界深度や露出などは、
ある程度自分で数字を覚えると
もっと楽しくなっていきます。
ここからが問題。
ある程度数字や言葉を覚えると
どうしても自分の知識が深まった
という事を人に言いたくなる。
俺はこれだけ知っているんだぞ
みたいな事を人に言いたいし、
すごいねって言われたくなる。
何も考えずに写真を撮っている
人を見ると、あいつ何にも
知らないでやんのー
って言いたくなる気持ちが
芽生えてしまいます。
で、大多数の人は、そんな事は
大人げないので言わないのですが
口に出てしまう人もいます。
言われた側は当然面白くない。
写真をやっている奴なんて
性格の悪いやつらばかりだ。
あいつらは高いカメラで
遊んでいる自己満足野郎だ。
と、カメラを趣味にする人を
敵視するようになります。
高性能住宅も全く同じ。
色々学んでいくと、どうしても
性能の低い住宅を作る事が
社会にとって良くないという
事も同時に知ることになる。
みんな、高性能な家を
建てたほうがいいんだよ。
って、あっちこっちに伝えたい。
その気持ちはすごくよくわかる。
そして、まだ取り組んでいない人
自分の思うレベルの家を建ててない人
に対して、否定的な気持ちに
なってしまいがちになります。
しまいがち、ではなくて、
ほぼ100%なってしまいます。
そして、広めていく中で、
どうしても否定の言葉を使いがち。
程度の差はあれど、そうなります。
私だってそういう言葉を使わない
わけではありませんので。
しかし、否定の言葉は強ければ
強いほど、同じく強いアンチを生む。
ある程度高性能住宅の
概念が広まったところで、
肯定派、否定派が拮抗し、
どちらでもいい派の人が、
動かなくなってしまいます。
ロシアとウクライナの戦争に
進んで首を突っ込みたいという
国は無いかと思います。
同じように肯定派否定派の
争いに巻き込まれたいと
考える人はいません。
なんか物騒だから、今まで通りの
家づくりをしておくかなぁ。
ってなってしまいません?
だから、高性能住宅が普及しない。
私もそうですが、20年遡れば
高気密高断熱じゃない家を
建てたこともあるんです。
ましてや最近取り組み始めた人は
10年前には昔と変わらない家を
建てていたはずなんですね。
自分が知らなかった、出来ていなかった
時の事はすっかり頭から抜け落ちて
今現在知らない、出来ていない人に
否定的な態度を取ってしまう。
そりゃあ嫌われます。
そんなことをこの10年、住宅業界は
くりかえしてやってきました。
住宅業界に限らずですが、
界隈の長い人が、初心者に
優しくできなければ、広がらない。
もし、あなたが家づくりの後輩に
アドバイスをすることがあるのなら
「俺も昔は知らなかったんだけどさ~」
みたいな、寄り添う姿勢で
お願いできるといいかなと思います。
目的は、高性能な住宅が普及して
社会全体が良くなること。
目の前の初心者をやっつける事では
ありません。
自戒を込めて、業界の話でした。
