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値上げで家を諦める

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は、事務所です。
ゆっくりパソコンに
向き合える時間が
ありがたい。

昨年のウッドショックに
端を発した住宅の値上げが
止まりません。

毎月何かしらの建材が
値上がりをしております。

ウッドショック前と
比べると、35坪程度の
家で500万円ほど、
値上がりをしている感じ。

請負契約後の金額変更
という話もちらほら
聞くようになってきました。

仕様が何も変わってないのに
数十万の値上げとか、
びっくりしますよね。

強気の建材メーカー
↓     ↓
https://www.housenews.jp/equipment/21722

価格転嫁できずに廃れる建築会社
↓     ↓
https://www.s-housing.jp/archives/280559

という構図が見えてきます。

これ、興味深いのは
ローコストの会社ほど
ダメージがデカい事。

合板や既製品を
多用する会社の方が
値上げの影響を受けるし
建築会社も値上げに対して
利益を上乗せはしにくいので
原価がそのまま値上げ分に
反映されます。

値上げの絶対値は同じなので
ローコストの家の方が、
ダメージが大きく見える。

2000万円の家が500万円
値上がりしたら25%の値上げ。

5000万円の家が500万円
値上がりしたら10%の値上げ。

地域産材を使って
オーダーメイドの住宅を
手掛けるこだわりの会社の方が
今回の各種ショックは
影響が少ない感じです。

弊社もその部類ですので、
影響は他の会社さん程なく
金額が原因で、家を
諦めたというお施主様は
今の所出ておりません。

他の買い物と違って住宅は、
無理をすれば買える
にならない事もあります。

物理的に、ローンで予算の
上限が設定され、これ以上は
無理、という金額がある。

住宅という商品の特性上
それはどうしようもない。

値上げの通知は前々から
来ているのですから、
建築会社としては、
値上げを見込んだ金額を
最初から提示すればいい。

分かってはいるけれども、
それでは契約が取れない。

ついつい、今の価格を
提示してしまい、
気に入ってもらってから
じわりじわりと値段を上げる
という作戦をとってしまいがち。

建築会社も良くないけど、
お施主さんに非が全く無いか
というと、そうでもない。

私だけではなく、色んな人が
建築会社の事を経営者目線で
見定めなさいと言っております。

その会社の体力(財務状況)
社長の価値観や判断基準。

会社の体力が足りてなければ、
後からでも値上げせざるを得ない。

社長の倫理観や責任感が
ないほど、簡単に掌を返す。

業界の中でも経営感覚に優れ
先を見越して準備をしている会社は
謂れの無い値上げはしていません。

そういう会社を選べなかった
お施主さんも悪いんです。

注文住宅はただでさえ、
何度も清水の舞台から
飛び降りる思いを
させられがちな買い物です。

それがさらに加速しては、
そりゃお施主さんはもたない。

だけど、そういう思いを
させられる会社を選んだのも
またそのお施主さんです。

建物の普請って、本来は、
発注する側にも大変な知識の
求められる買い物です。

人類の歴史上、建物を作る
お金を出せる人なんて、
余程の権力者か、地域でも
成功している人だけ。

そういう人が自ら陣頭指揮を
取りながら色んな職人さんに
依頼して建物を作る。

お金も知識も時間も情熱もある
という人じゃないと、難しかった。

30代の人たちって各年齢で
平均150万人ずつくらいいます。
家が毎年90万戸ずつ供給される。

家は夫婦で建てますので、
理論上は全ての人が一度は新築の
住宅やマンションやアパートに
住んだことがあるという事に。

結婚して新築のアパートに住んで
更に新築住宅を建てるなどで、
2回も新築の建物に住むなんていう
人だって珍しくない。

ドイツの場合、30代は各年齢
110万人くらいです。

新設住宅供給戸数は30万戸。
これでも10年前に比べれば
倍近くまで増やしたんです。

ドイツでは約半分くらいの人が
新築の建物に住むことなく
人生を終える事になります。

アパートを除いて戸建に
絞ると、更に日本との
格差は広がります。

知識があろうがなかろうが、
新築の建物に住むことが
できるのが今の日本です。

しかし、値上げの例も然り
色んな失敗例があります。

本来、建物の普請をするために
必要な発注者としての資質が
再度重要になってきました。

プロ施主という言葉を
紹介しましたが、今後は
そういう人じゃないと、
家を建てるのは難しい。

財力もある、勉強もする、
依頼先を経営者目線で見られる。

そういう限られた人だけが
家づくりをする時代になる。

今後も値上げで家を
諦めるという人は、
沢山出てくるでしょう。

家を建てられる人は、
値上げに耐えられる
財力のある人か、

値上げを知識と工夫と
情熱でカバーできる人か、

そのどちらも出来る人。

そして変わらずに最重要なのが
依頼先をどこにするか。

会社としての体力もあり、
倫理観責任感の強い社長の会社。

そんなところを是非探して
いただければと思います。

繰り返しになりますが、
後から値上げをする会社は
良くないですけども、
結局そこを選んだのは自分。

自分の選択が自分の首を
絞めるという事になるだけ。

新築の計画は予算が厳しいなら
いつだって白紙に戻してもいい。

新築を建てられないという事は
恥ずかしい事でも何でもない。

中古住宅だっていいし、
実家の空き家をリノベしてもいい。

むしろそっちの方が、
社会は歓迎してくれます。

あなたの人生と、社会全体が
より良いものになる選択を
していただければと思います。

#本質的な家づくり #未来コストを考える #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー