凰建設の森です。
本日は事務所の日。
と言ってもほぼ
ZOOM会議みたいな。
8月後半も3つほど
講演講座がありまして
その準備もしなくては。
さて、本日の話題は、
私の嫌いな事について。
私の好みとあなたの家づくり。
何が関係あるの?
と思われるかもしれませんが、
無関係な話はしませんので、
ご安心ください。
色んなところで講演や
講座を開催したり、
呼ばれたりすると、
しばしばこういう声が
掛かります。
「森さんに空調設計を
やってもらいたいのですが
どのくらいのお金がかかります?」
はい、お仕事のオファーです。
頼られるのは嬉しい反面、
申し訳ない、これ、嫌いです。
世の中に、空調や設備の事まで
考慮された家が広まるといい。
そう思って勉強会を開きます。
勉強会に参加した人が、
自分で空調設計を行えるように
なってほしいんですね。
しかし、そのフィードバックが、
「設計を依頼したい」だと、
私の目的は全然違う所に
着地していることになります。
勉強会を行う目的が、そういう
仕事を発生させる事であれば
喜んで受けるのでしょうが、
そうではありません。
気持ちは分からないでもない。
自分で時間を使って勉強するより
お金を払ってアウトソースを
した方が手っ取り早いです。
それなりに手広くやっている人
資金力に余裕のある人。
年配の人にこういう考え方の
人は多い傾向にあります。
今更勉強するのもなぁ、、
と思ってしまうのも分かる。
しかしあえて言いたい。
勉強する気がないなら
建築の仕事、辞めてはいかが?
量を追いかける時代は終わり、
これからは日本中の家の
質を高めていく時代に。
今まで必要なのは販売力。
これから必要なのは技術力。
技術や知識をどん欲に学ぶ
気持ちがない人が作る家は
社会の荷物になりかねない。
空調設計を請け負うことと、
空調設計のやり方を教える事。
どちらも稼ぎのタネになりますが、
なぜ後者を誰もやってこなかったか。
前者の場合は、同じ顧客から
仕事がもらえ続けますが、
後者の場合は、それきりです。
だって、自分で空調設計できれば
それで終わりなんですから。
前者の場合は、自社の商品を
抱き合わせで売ることも可能です。
後者の場合は、どんどん市場が
小さくなっていきます。
全ての設計者ができるようになれば
その市場は閉じておしまい。
もう一つ。空調設計は、
構造計算よりも楽なんです。
なのに需要が多いから、
請け負って数をこなせば、
それなりの稼ぎに。
発生する責任は担当した
案件だけになります。
対して、教えるのは大変。
毎回の講義に加えて宿題の添削。
誤解がある部分の軌道修正など。
その後受講してくれた方が行う
全ての空調設計に責任が生じます。
教え方が悪かったら全ての
現場で失敗する可能性もある。
教えるほうも学ぶ方も本当に大変。
しかし、社会全体の事を考えると、
そちらを選択しない場合は、
延々と同じことが繰り返され、
結果、お施主さんが自助努力で
なんとかする羽目になる。
建材や設備を販売するサプライヤーが
商品販売と設計を抱き合わせで行い、
実務者の知識が向上する機会を
スポイルしてきました。
こういう業界構造は建築業界だけでは
無いのかもしれませんけども。
でも、住まい手の立場だと、
実はうちの設計士さん、メーカーの
言いなりでしか設計してなかったみたい。
どこそこの人に頼んでたみたい。
え、マージン搾取していただけ??
ってなったら嫌ですよね。
だから魚を与えるのではなく
魚の釣り方を教える活動をする。
いずれ無くなる市場だから、
本業とは別に活動をする。
勉強する意欲のある人だけが、
生き残る業界でいいと思うし
その方が顧客や社会の為になる。
空調に強い設計士さんが
全国に生まれて、またその人が
周りの人に教える活動をする。
↓ ↓
%url1%{https://twitter.com/JIN30906332/status/1506523178209734658}
みんながこうなってほしい。
ネズミ算式に、空調設計が
広まっていく。
広まる加速度だけは利用したいけど
別にねずみ講の元締めになろうと
しているわけではありません。
だから、実務者さんには、
真摯に学んでほしい訳です。
実務者が自ら魚を欲してどうする。
死ぬ気で学んでみてほしい。
そして住まい手も、学んでいる
実務者さんを欲してほしい。
その時々の時点で能力が高いのも
大事かもしれないけど、
学ぶ意欲はもっと大事。
だって、家の依頼先は、
今後も長く付き合っていくんだから。
だから、学ぶ意欲のある人が好き。
空調設計やってっていう人は嫌い。
空調設計やってほしかったら、
メーカーの商品を買えばいいんです。
