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UA値0.4、寒い!?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は事務所の日。
色々溜まっていたものが、、
片付かない。

本当は研修を入れていた。
ただ、ちょっとこのところの
疲労がピークに達しており、
やむなくお休み+事務仕事。

さて、本日の話題は、
高性能なのに寒い?
というお話になります。

質問箱ですね。
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/c928d533-2637-492d-b4c2-d4b00e01ae60}

住宅の熱負荷を分解していくと
冬は外皮から逃げる熱が支配的。

夏は換気と日射取得が支配的。
(ある程度の性能の家の場合)

となります。

温度を決めるのは単純な熱の収支。

UA値が0.4W/m2Kで
外皮面積が300m2だとすると

温度差1℃当たりの熱損失は
0.4×300=120W/m2Kです。

気積が240m3だとすると、
換気量は120m3/h。

潜熱を無視して計算するなら
換気による熱負荷は
0.34W/m2K×120m3/h
=41W/K。

潜熱分もちょっと合わせて、
180W/Kを熱損失と仮定
して計算してみましょう。

最近の岐阜市は平均9℃くらい。

23℃から18℃まで温度が
低下するという事は、
平均20.5℃→平均9℃
になりますので、
11.5℃の温度差が
絶えず発生していると
仮定して考えてみましょう。

11.5℃×180W/k=2070W
程度、家の外に熱が
逃げている事に。

内部発熱が500Wあったと
仮定すると残りは1500W程度

無暖房で10時間経過すると
1500W×10h=15kWh

5℃で15Kwhの熱が、家全体から
逃げていくことになりますので、
3kWh/Kというのが家全体の
蓄熱量になります。

他にも色んな要素はありますが、
家の大きさや換気の性能に
よっては、まあ、そんなもんです
という温度になるかと思います。

ただ、同じようにUA値0.4前後でも
無暖房でこういう風に暮らす
という事も可能です。
↓     ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2022/12/49ead5693a24e0b8e20831ebb395f20d.png}

今週は天気が良かったので、
日射取得が上手に出来ている
家になりますと、UA値が
0.4を少し上回っている家でも
日に日に家の温度が上がる
という事も起こり得ます。

冬に家の温度を決めるのは
UA値が最も支配的な要素です。

しかし、日射取得が十分に
取れる家の場合は、それが
家の温度を上げる手伝いを
してくれます。

日射取得や内部発熱という
温度の応援要素が十分にあれば
無暖房でももっと暖かくなる。

そのあたりは設計力かな。

ただ、そういう家にしようとすると
どうしても南面はのっぺりします。

南面に半外空間やカーポートなど
日差しを遮る要素があれば
あるほど、そういう訳には
行かなくなります。

じゃあどうすればいいか。

少ない日射でも十分に家が
温まって、熱が逃げないようにする。

つまりUA値を下げていけばいい。

なんと、UA値を下げる事で、
南面は必ずしものっぺりとした
デザインにしなくてもよくなる。

つまり、パッシブデザインで、
無暖房の時間を長くしたい事と、
かっこいい建物を両立させたい
という要望は、UA値をより
良くすることで解決できる。

少し乱暴な結論かもですが、
UA値が高い方がかっこいい家になる。

という事ですね。

話しが横にずれましたが、
暖かい家を作ろうとするなら、
UA値は大事なのですが
それだけではダメ。

そのUA値を含む各種要素から
導き出される家の負荷を
計算出来る事と、それに
対応した、パッシブデザインなり
暖房設備計画なりを
出来る設計者に依頼することが
望ましいという事になります。

どんな形状、大きさ、日射条件の
家であっても、同じ断熱構成で
同じ換気設備、同じ暖房設備で
設計するという会社が殆どです。

そんなんで全部がうまく行く
訳なんてない。

そういう会社さんに限って、
おかしいなぁ、今まではこれで
上手く行っていたのになあ、、

という言葉が飛び出したりする。

成功した原因も失敗した原因も
分かっていないという状態です。

暖かい涼しいは物理の話。
必ず原因と結果があります。

是非、寒いかなと思われましたら
設計者さんに相談して、
負荷計算からやってみてもらって
下さいませ。

それをしないと解決方法も
分かりませんので。

UA値0.4程度の性能があって、
施工に重大なミスが無ければ、
リカバリーはいくらでも
可能なはずです。

頑張ってくださいませ。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー