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本当にこれは時限爆弾

長く住める家

凰建設の森です。

本日は午前中現場での打合せ。
お昼からは事務所での打合せ。

現場での打ち合わせ後、
凰建設の山Pこと
監督の山下君と雑談。

彼の最近の悩みとして、
サイディングの家の
アフターサービスが
軒並みトラブっている
とのこと。

以前も書いたことがありますが
90年代以降、サイディングの
家というのは、日本中に
建てられております。

自由なテクスチャと色で、
簡単に○○風の外装の感じが
出来るという事で大人気。

恐らく今でも、最も
採用されている外装材かと。

弊社でも90年代から2000年代は
ほぼ全ての家がサイデイング。

2010年代でも前半はサイディングの
家の割合が多かったです。

で、今、山Pが定期点検に
いってくれている現場ですと、
10~20年くらい経過した
サイディングの家が多いです。

当然、メンテが必要になりますので
塗り替えの提案をさせていただく。

見積を作ることになるのですが、
それを見た途端、お施主様は
不機嫌な顔をされるんですね。

今、これから家づくりを
始めようとしているひと、
恐らく子育て世代になります。

あなたの10年~20年後って
どんな感じ?

恐らく、人生で最もお金が無くなる
期間になるかと思います。

子ども達が大学に行くからですね。

そんな時期に200万円くらいの
外装に対する出費が出たら、、
いい気分だという人はいません。

お金の事で気持ちが穏やかじゃないのに
更にお金の心配が降りかかってくる。

そのイライラは、見積を持ってきた
建築会社に向かってしまいがち。

私も散々その経験をしてきました。
サイディングの塗り替えの見積を
持って行って住まい手を不機嫌にさせる。

バルコニーのメンテの見積を
持って行って住まい手を不機嫌にさせる。

だから、今、山Pがどんな気持ちで
外壁の塗り替えの見積を作っているか
とてもよく分かります。

私が10年前に見積を作り、
お金が出せないからやめる
という判断をしたお施主様は、
今度は修復不可能な外装と、
そこから発生する各種水のトラブルに
苛まれている状況になります。

自分でホームセンターに行って、
コーキングで補修をしまくる。

一時的には直るけど2年くらいで
またコーキングをすることに。

お金は掛けずに済んだけど、
自分の時間が取られるし、
結局心穏やかに過ごせていない。

という方もいらっしゃいます。

そんなわけで、山Pから、
今日言われたのが、

「なんでサイディングなんか
昔は使ってたんですか?」

はい、返す言葉もありません。

言い訳をすると、当時はまさか
後でこんなに手がかかるように
なるとは思っていなかった。

カラーベストとサイディングの家は
時限爆弾を抱えているのと同じ。

トラブルが表面化するかしないか
という違いなだけで、住まい手が、
十数年後に嫌な気持ちになるのが
ほぼ確定しているようなものです。

高耐久なコーキングが、、、
表面の処理を強化して、、、
だから今のサイディングは大丈夫。

と、私も含めて実務者はこの30年
騙され続けてきました。

素材の枠を飛び越えるような
耐久性が実現しているか
というと、そんなこたぁない。

いくら表面処理なり製材方法を
頑張って変えてみたとしても
セメントの成型板が金属の板よりも
強度が高く耐候性に優れる。
みたいな事はほぼ起こり得ません。

メンテナンスにお金が掛かる家を
作ると、住まい手も心穏やかで
いられなくなるのですが、
それは作り手も同じことです。

私が今設計した家のメンテを
するのは恐らく私の子ども達。

今、新築の時に打ち合わせを
しているお施主様から、十数年後に
我が子が怒られるという想像を
すると、ものすごく心が痛い。

お施主様にも、子どもにも
申し訳ない気持ちになります。

だから、私の家づくりの
コンセプトは、後でお金の
掛からない家づくり、
という事になるんですね。

どんなに新築の時に
素晴らしい家だったとしても
継続的にお金が垂れ流される
事になるメンテ体制では、
満足は次第に不満に変わっていく。

そんなの、誰も幸せにならない。

だから、家の中に時限爆弾を
仕掛けてはいけないのです。

混ぜるな危険といつも言っているのも
時限爆弾の一つになります。

日本の今の家づくりは、根本が
30年で建て替えよう、になるので
住宅を長く持たせようと思うと
膨大なメンテコストがかかります。

今まではそれでよかったかもしれない。
でも、もうそんな時代ではありません。

30年で家をこわしてもいいなら、
どんな仕様でも良いでしょう。

しかし、それ以上に住み続けるなら、
やはりメンテの事は避けて通れない。

今回の事例は氷山の一角。
どうぞお気を付けくださいませ

#流行より普遍性 #長寿命住宅 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー