凰建設の森です。
本日は神奈川県での
住宅空調設計講座。
順調に進んできており、
早くも7回目になります。
今までは負荷計算。
これからは空調設計。
全10回のうち、空調設計に
いよいよ取り掛かるのが7回目。
如何に空調設計をする前の
準備段階が大切かという話です。
さて、本日のお話は、昨日の
WUFI使い方講座の中で、
たまたまご一緒することになった
とある量産型HMの方とのお話。
肩書は開発部の課長さん。
北海道で住宅の仕事をしていたところ
そのHMとご縁があり転職をしたとのこと。
WUFIのセミナーに来るくらいなので、
当然断熱や高耐久化、湿気移動の
重要性を認識しておられる。
何でも沖縄で商品展開をするために、
WUFIでシミュレートした外皮構造に
したいとのこと。
なるほど、それはWUFIの出番ですね。
で、色々お話を聞いておりましたが、
やっぱり商品企画をされておられる
部署の方ですね。断熱の重要性を
よく分かっておられます。
ただ、問題は、社長をはじめ、その方
以外のほぼ全ての社員さんは、断熱なんて
予算削減の為のバッファくらいにしか
思っていないとのこと。
具体的には、断熱性能の良い商品で
まず提案をする。大抵は予算オーバー。
じゃあ、断熱落としましょうか。
住み心地なんてそんなに変わりませんから。
で、減額して成約に持っていく。
それが競合対策の勝ちパターン。
一応用意している高断熱の商品は、
そうやって使うための物ですよと。
実際に高断熱モデルにしても、
普及品モデルにしても、
住み心地や光熱費に大きな
差が出るかというと、あまり出ない。
なぜならば、どちらも施工に
粗が沢山あるから、せっかく
分厚くした断熱材がその効果を
十分に発揮しないまま終わる。
だから、そんなに変わらない
というセールストークは、
一周回って間違いではない。
どうやったら現場の職人さんに
気密断熱を意識してもらえるのか。
ベイパーバリアは破っちゃダメな
物だと理解してもらえるのか。
断熱を欠損させたらだめだと
理解してもらえるのか。
私たちくらいの規模であれば、
新しいやり方をすぐに浸透
させる事は可能です。
しかし、年間に1000軒以上
建てている会社になると、
僅かな変更であっても、現場に
行き渡るまでにはすごく
時間がかかる。
そのうえ、開発部の中間管理職の
一人だけが断熱大事と思ってるけど
他の社員はみんなどうでもいい感じ。
もし、その会社さんに、同じ思いを
持った役職付きの人があと2人いたら
会社は少しずつ変わったかもしれない。
少しマークをしていた方がいいと
私も思ったかもしれない。
しかし、あまりにも孤軍奮闘。
昨日の有料のセミナーに、自腹で、
有休を使って参加しているくらい。
残念ながら、その会社が、宣伝広告目的と
パフォーマンス目的以上に断熱に
取り組む事は当面なさそうです。
という事は、カタログに、
実際には施工不良でそこまで出ない
虚のUA値が記載されているのみ。
恐らくこれから、こんな感じで、
パフォーマンスだけの為に、
UA値を低く設定した商品は、
量産メーカー各社から出るでしょう。
施工品質が伴わないのであれば、
それは絵に描いた餅になります。
UA値は随分低いけど、
思ったよりも暖かくないね。
っていう感想を抱く住まい手は
増えてくるかもしれない。
ちょっと怖いのは、
そういう感想が世の中に増えると、
じゃあやっぱり高断熱なんて、
やっても意味が無いんじゃない?
っていう空気が出来てしまう事。
そうならないといいのですが、、、
是非、沢山棟数をやっている
HMさんも、パフォーマンス
だけではない、実際の効力が
ある断熱をやってほしいなと。
