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日射でUA値を覆す

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は、すごくバタバタ。
朝、社内会議をやった後
外壁の仕上がりの検査に。
その後事務所で新築打合せ。

お昼からは新築の完成検査。
その後間取りの打合せ。
そして夜はZOOM会議。

という事でメルマガは
夜にゆっくり書いてます。

寒波、来てますね。
明日は住宅空調設計講座
神奈川の講座ですが、
特別に岐阜開催。

弊社の完成物件を
会場にしての特別回。

今週末内覧会の家ですが、
一つ問題が。

エアコンはお施主様の家から
移設予定なので、今の所
事務所から持って行った
1200Wのデロンギが、
家の中で動いているだけになります。

さて、最強寒波の中、
デロンギ1台でどこまでやれるか。
大丈夫かな、、、

さて、本日の話題は、

UA値で年間暖房負荷が
大きく違ったお話です。

昨日お邪魔した津市の
2軒のパッシブハウス。

これが凄く面白い。
A物件はUA値0.26で外皮面積325m2
床面積で言うと82.4m2

B物件はUA値0.34で外皮面積386m2
床面積で言うと115.93m2

こちらの2つの家の暖房負荷は
共に14.1kwh/m2aで同じ。

なぜ、UA値が悪く、更に大きな家が
UA値が良くて小さな家と同じ
暖房負荷で居られるのか。

それが、窓なんですね。
A物件は20m2の窓で年間の
日射熱取得量は1288kWh

B物件は40m2の窓で年間の
日射熱取得量は2672kWh

1384kWhの取得量の違いが。

津の場合、年間の暖房度時が
30000℃h程度になります。

A物件は
0.26×325×30000=2535kWh/年

B物件は
0.34×386×30000=3937kWh/年

その差は1402kWhです。
1384kWhの日射熱取得量の差が
UA値が悪く大きな面積なのを
丁度カバーしてくれている。

だから、年間暖房負荷の値が同じ。
UA値0.34の家と0.26の家が
年間暖房費が殆ど変わらない
という事になります。

よく、勘違いをされている。
断熱を良くした方がいい。
窓は小さい方がいい。
窓のない家が一番暖かい。

違うんですね。UA値が悪くなっても
日射取得の為の窓はあった方がいい。

どのくらいが最も良いバランスの
UA値や窓なのか。

それをしっかりと見定めるのが大事。

今回の例はちょっと極端です。
恐らくUA値0.34の家は、
暖房期間中でもちょくちょく
オーバーヒートを起こすはず。

その時は窓を開けたりするので、
夜間や曇りの日の暖房費の差の分は
実際には光熱費は高いと思う。

でも、面白いですよね。
UA値0.08の差をひっくり返す
ポテンシャルが、日射にはある。

日射取得に頼る感じになると、
室温の上下幅は少し広がる。
日中は暑いくらいだけど、
明け方は比べると少し寒い。

高性能な家をあなたなりに
カスタマイズするのも、
また楽しいと思います。

窓が無い方がいいと思っている
人もいるかもしれませんが、
それは違います。

ちょっと覚えておいてもらっても
良いかもしれません。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー