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そりゃ気密取れないわ

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日はお引き渡し。
デロンギ1台で完成内覧会に
臨んだあのおうちになります。

僅かな熱源でも十分に暖かい。
北海道生まれのご主人が、
北海道と同じように真冬に
半袖でアイスを食べられる
そんな暮らしが出来る家。

断熱構成は、パッシブハウス
premiumの家とほぼ同じ。

なんで認定取らないの?
と聞かれると、換気が
パッシブ換気なもので、、、

北海道生まれの玄関ドア
北海道生まれの換気など
北海道の技術を沢山取り入れた
ふるさと納税的な家です。

末永くお幸せに
暮らしていただければと。

さて、本日の話題は気密。

というのもですね、
とある量産メーカーの
家で建てているお施主様から
「凰建設に気密測定を頼みたい」
という依頼が来たんですね。

そのメーカーからは
「気密測定なんていらない」
と言われていたそうですが、
どうしてもやってみたい。

という事で弊社に気密測定の依頼が。

測定を本業でやっているわけでは
無いのですが、そのメーカーの
気密がどんなものかを知ることができる
という事もあり、今回はお受けしました。

で、先日気密測定に行ってきた。

ところが、天井の断熱気密が未施工。
一目見てこりゃダメだと分かったので
天井の施工が終わったらまた教えてね
と、そのまま帰ってきました。

お施主様が気密測定が出来る状態か
そうじゃないかを正確に見極める事は
難しいと思います。しかしプロは違う。

気密測定が出来る状態かそうじゃないか。
申し訳ありませんが、それすら分からないで
建築工事を行っているという事です。

どの業界でも同じかもしれませんが、
自分の会社がいつもやっているやり方
以外のやり方にも精通している人って
まずいなかったりします。

建築会社は横の繋がりが作りやすい
にもかかわらず、よそのやり方を
学んでいない人が殆どです。

恐らくその会社の人も、
気密を取るという事の
概念が全く分かっていなかった。

だから、構造用合板や屋根の野地板が
貼られた状態(=家が囲われた)で、
気密測定が出来ると思ってしまった。

そんな感じなんだろうなと想像します。

私たち気密断熱を当たり前にしている
立場からすると、恥ずかしくて
外を歩けないレベルの失態なのですが、
恐らくそんな事すら感じていないはず。

日本人はお花見の時にオープンエアで
お酒を飲むことは当たり前です。

しかし、多くの国において、
そういう公共の場でお酒を飲む姿を
他人に見せる事はタブーです。

自国ではできない背徳的な行為の思い出
という意味で、海外の方は人波を背景に
お酒を飲んでいる姿を自撮りしていきます。

日本人からしたら、
外で酒飲んで何が悪い!
と言いたい所かと思いますが
彼らの常識からすると、
日本人はあんな恥ずかしい事を
平気でやっているんだぜ。

という事になるかと思います。

私からすれば、気密測定ができないレベルの
工事しかできないというのは恥ずかしい事。

そのメーカーからすれば、
日常であり、当たり前の事。

この意識の差がある限り、
そのメーカーの、岐阜県内の
施工チームがまともに気密を
取れる日が来るのはまだ先の話。

まずは服を着ないことが
恥ずかしい事だと気づくところから。

そのくらいのレベルです。

高断熱住宅にすると暖かい。
しかし気密が取れていないと
足元だけが冷たくなります。

身体全体の体感温度を
暖かいと感じるまでに
暖房しようとすると、
全体的な室温が上がります。

空気の温度が上がれば、
相対湿度は低くなる。

更に乾燥を感じやすくなる。

頑張って加湿をする。
気密の取れていない外皮に
水分がどんどん流入します。

外皮内のどこかで少しずつ
少しずつ結露が溜まります。

リフォームの時に所々
カビの跡が見つかる家になる。

断熱気密は車の両輪。
どちらが欠けてもダメ。

高断熱にしたはずだけど寒い。

そんな話がちらほら出ます。
そりゃ寒いよ。まともな
高断熱住宅になってないから。

すごくおいしい野菜を買った
料理したけど美味しくない。

なぜかと言うと、固い皮ごと
食べていたから。

みたいな高断熱住宅は
その辺に沢山転がってます。

それでも今回のお施主様は、
かなり救われているはず。

だって気密測定をするから。
少なくとも、完全に間違った
気密で引き渡しを受ける
という事は回避できたんです。

普段気密をやっていないけど
暖かい家になりますよ。
という会社の殆どはインチキ。

それに騙されたのであれば、
もう完全に自分が悪い。

高断熱ブームが加速するにつれ
そういう被害も拡大するはず。

どうか、消費者がまともな
建築会社を選びますように。

変な会社が淘汰されますように。

そう願わずにはいられません。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー