凰建設の森です。
本日は昼から多忙。
夜までに合計4件の打合せ。
ちょっとしたミーティングから
資金計画、社内会議など、
バタバタしております。
昨今の値上げ値上げを受けて、
資金計画はみんな大変。
余裕のある計画なんて
そうそうありません。
さて、本日の話題は、地震。
家を建てる時に、
我が家は地震で潰れてもいい。
と考えている人はいません。
しかし、それが予算や
間取りとの天秤に乗ると判断が
ぐらついてきたりします。
自転車に乗る時に、
必ずヘルメットを被ります。
っていう人、どのくらいいます?
ヘルメットを被った方が安全。
それは誰でも分かります。
1万円も出せば、安全性の高い
立派なヘルメットが買えます。
そんなに高いものでもない。
でも、髪型が崩れるし蒸れるし、、
みたいな事を考えると、
ま、被らなくてもいっか。
となったりしますよね。
自転車と地震で比べるなんて
ちょっと違うという人もいるかと。
しかし、この30年で
地震で亡くなった方は約2万人。
(津波も含みます)
自転車で亡くなった方も約2万人。
実はリスクは同じくらいなんです。
この30年で亡くなった人が
日本全体で3600万人くらいいます。
地震や自転車で亡くなる人は、
1800人に1人くらいの割合。
人の死亡リスクという面だけで
捉えてみると、実は地震というのは
最優先であるべきものではありません。
ええ、それじゃあ耐震等級3は
必須ではないのですか?
それは自転車のヘルメットと同じ。
我が子が自転車でお出かけする際、
ヘルメットなんて被らなくてもいい。
今の時代、そう考える親は少ないかと。
ヘルメットを被る被らないで、
死亡率は3倍違います。
1万円もしない投資で、
我が子の死亡率が3倍違うなら
親としては絶対被らせる。
そうじゃないですか?
危険な運転をしていたら、
ダメだよと注意しますよね。
住宅を作る際、耐震等級3に
必要な経費はそう多くない。
部材や施工手間で50万円くらい。
構造計算に必要なのが20万円くらい。
3000万円4000万円の家を
建てるのであれば、
びっくりするような金額でもない。
設計者が危険な設計をしなければ
耐震等級3は難しい物ではありません。
昔の住宅難の時代であれば、
等級3で一軒一軒丁寧に。
なんてことは言ってられません。
地震で死ぬリスクよりも、
雨露しのげず凍えて死ぬリスクの方が
はるかに高かったので、
地震で潰れる家であっても
甘んじて受け入れ建てるしかなかった。
しかし、今は違います。
十分に家の数が揃っている。
これからは日本人全体で、
住宅の資産価値を高めていかねばならない。
そこに、法律ギリギリの家が
新しく建つのは歓迎できない。
みんなで食材を持ち寄って
鍋パーティをしよう。
という時に、誰かが
鍋の中に腐った肉を入れたら。
その鍋全体が「食べたくないモノ」
になってしまうんですね。
既に、食べたくないモノだらけの
日本の住宅を、食べてもいいかなと
思えるものに変えていかねばならない。
美味しそうな食材を入れて、
傷んだ食材を丁寧に取り除き
鍋を美味しそうなものにする。
そんな途方もない作業を
住宅業界全体でやらないと
いけないんですね。
なくなると分かっている
4号特例を使った家を、
この2年で建てる人は、
国や社会の行く末をどうしたいのか?
作り手も住まい手も、
自分さえ良ければ
それでいいのか?
自転車は一人だけの問題。
しかし、家はあなたと共に
子ども達も一緒に住むんです。
あなたが地震で家を失ったら
子ども達も住む場所を失う。
地震が来た後に、そのまま
住み続けられる可能性が
3倍程度あることに対して
100万円弱の投資をする。
もし、その投資に対して
この金額はきついなぁ、、、
と思ってしまうのであれば
残念ながらあなたは今の時代に
家を建てるべき人では
無いのかもしれません。
中古住宅を買うなど、
他の選択肢を模索した方が
恐らく経済的にも楽だと思う。
日本の住宅をボトムアップさせ
より良い物だけを未来に
残そうとしているのが、
今の社会の方針です。
それに逆行するつもりであるなら
社会はあなたを擁護できない。
それどころかペナルティを
科せられるリスクさえ背負う。
繰り返しますが、家づくりは
あなただけの問題ではない。
その家を遺された子ども達の
問題でもある訳です。
ペナルティの範囲はあなたの
子ども達にも及ぶ可能性がある。
日本の建築基準法は、
仮設住宅から始まってこの方
ずっと発展途上。
その都度その都度
考えられる最高の物を
建てておいて、やっと
将来のスタンダードになる。
1999年に定められた
当時最高の断熱基準は、
2030年時点では、
「建ててはいけない」
レベルになり下がります。
弊社の家であっても、
2010年以前の建物だと
建ててはいけない
既存不適格の家が
ちらほら出てしまう。
数十年後の自分や
子ども達がそんな思いを
しない為にも、
耐震等級は3で建てる。
私はそう思います。
