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ログハウスに資産価値はあるか

長く住める家

凰建設の森です。

本日はちょっと大事な会議。
JBN既存改修委員会の委員として
会員さんへのヒアリングを。

そして夕方からは、監督の山Pと
zenderの搬入に行ってきました。

弊社初のzenderになります。
いいのは分かっている。

まずは色々いじくりまわして
その特性を掴みたいと思います。

さて、本日の話題は、
質問箱からになります。
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/73eeaef1-1001-4ba9-9d64-74fba20aa222/completed}

ログハウスは将来
資産価値が出るのか?
という物ですね。

これは難しい問題です。
私もログハウスについては
そこまで詳しくなかったので
色々と調べてみました。

まず、最も致命的になるのが
断熱性能になります。
木材の断熱性能は、
グラスウールの1/3程度です。

グラスウール100mmと
同じだけの断熱性能を
発揮するには、300mmの
厚みの木材で壁を作ることに。

いくら太い丸太を使うと言っても
30cmもの木を使う訳じゃない。

普通に建てると、断熱等級は
4が精一杯といったところです
↓     ↓
%url2%{https://www.log-house.gr.jp/kikaku/chokiyuryojutaku.html}

そしてC値は5.0程度とのこと
↓     ↓
%url3%{https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010492762.pdf}

2030年には建築基準法違反
(既存不適格)の扱いに。

これでは資産価値が出るかは
ちょっと怪しいですね、、、

海外であれば高断熱なログも
あるのでは?と調べた所、
ハーフログで高断熱化する
手法はやっぱりあるようです。
↓     ↓
%url4%{https://www.goldeneagleloghomes.com/research/log-timber-wall-systems.asp}

ログハウスだけど280mm断熱
みたいなパッシブハウス級の
やり方も紹介されてます。

このくらい高断熱にしておいて、
ログの床面ではなく一段下がった
土間に薪ストーブを置いておけば、
自然換気(漏気)だけで、
十分に暖かい家は可能です。

北海道の旧荒谷邸みたいな
住み心地になるはずです。

自分で書いてて思いましたが、
これ、全然アリですね。

老後にそういう家を建てて
私が住みたいくらいです。

また、調べてて初めて知りましたが
アメリカの場合、ログの持つ、
蓄熱性を断熱性に置き換えて
計算するルールがあるようで、
単純に木の断熱性能だけで
性能が決まるわけでは無いようです。

流石ログの本場アメリカですね。

断熱の事さえクリアできれば、
ログハウスは日本でも大丈夫。

長期優良住宅が取れるように、
軒の出を1mくらいに設定するなど
各種の規定をクリアしていけば
ログハウスでも資産価値の残る
家として作ることができそうです。

基本の構造は2×4や軸組。
断熱を施工した後、半割の
丸太を外壁に、もう半分を
内壁にというやり方で、
見た目はログハウス、
性能は等級6以上
みたいな家が日本でもできそう。

これだけ家余りの時代です。

他と同じような家を作るよりも
そういう際立った特徴のある
建物のほうが、競合は少ない。

自分の家の出口戦略を考えると
ダメじゃないどころか
むしろかなり良いのでは?

断熱に優れた長期優良住宅の
ログハウスなんて、日本中
探しても片手で足りるかと。

レンガの家やログの家、
薪ストーブの家など、
海外発祥の物を日本で
取り入れようとする際、
すごく気を付けなければ
ならないのが、その性能です。

本当にそんな低性能な
物しかないの?というのは
かなり疑ってかかった方がいい。

日本よりもはるかに厳しい
環境性能を求められる欧米で
生まれたものは、その国で
供給する際には、きちんと
省エネルギーの対応が
なされている物が殆ど。

質問にあった、ホンカなどの
ログハウスメーカーも、
本国で売る時はきちんと
断熱をする方法が書いてある
↓     ↓
%url5%{https://honka.com/en/our-log-homes/product-options/low-energy-walls/?lang=en/}

しかし、日本法人のページでは
断熱に関する記述は全くない。

日本人なんて断熱の価値が
分かんないんでしょ?
見た目の部分だけ紹介しておけ。

みたいな感じになっています。
ストーブメーカーも、
本国で売っている物と、
日本で売っている物が
別物だったりするのは
よくある話です。

ログハウスだからと言って
寒いのを我慢しなければ
ならないなんてことは無い。

日本の市場ニーズが
断熱の方を向いてないから
商品が無いように見えるだけで
本国に帰ればちゃんと
あるんだから。

フィンランドでホンカの家に
住んでいる人は決して寒さを
我慢している訳じゃないです。

暖かい生活は大前提として、
好きなログの家に住んでいます。

そこは間違えないでほしいです。
断熱とログはトレードオフじゃない。

いくらキャンプが好きだと言っても
真冬に毎日テント生活を
送れと言われたら、
流石にちょっと風邪ひきそう
って思いますよね?

毎日の暮らしはストレスを
感じない穏やかなものに。

たまに暑い寒いを体感することで
生きている実感を楽しむ機会に。

そっちの方が良いのではと
思います。

本当に丸太だけのログは
余暇用の小屋やサウナ用。

そんな感じで使い分けると
また暮らしが豊かになりますね。

私も木の匂いを感じながら
生活しておりますので、
質問者さんの気持ちはよく分かる。

キャンプも大好きですし。

だからと言って断熱やメンテを
諦める理由にはなりません。

別に新しく工法を開発しなくても
既に商品はあるのですから。

欧州エネパスでAランクであれば
日本の殆どの家よりはるかに暖かい。

ログが好きなのであれば、
ぜひ、諦めないで。
メンテも出来るし、暖かい、
ログの長期優良住宅を
建てていただければと思います。

応援しています。頑張って。

#長寿命住宅 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー