凰建設の森です。
本日は、地鎮祭。
明け方、すごい雨と風で
大丈夫かなと心配しましたが
何とか天気が持ってくれて、
ほっと胸をなでおろしました。
お昼からはOBさんへの訪問。
昨年の10月末からお住まいの方。
色々お話を伺わせていただきました。
皆さん言われる事ですが、
やっぱり体感しないと分からない。
寒くない暮らしというのが
どういうものかというのは。
実家のご両親とZOOMなどで
話したりしていると、子ども達が
あまりに薄着で家の中にいる事に
驚いて、そうか、家を建てたから
暖かい服を買うお金も無いのか、
じゃあ暖かい部屋着を送ろう。
と、モコモコの服を送ってくれる。
とのことでした。
暖かい家があるという事を
そもそも知らない人が多い。
お施主様の言葉です。
暖かいという概念は、
当然みんな持っています。
しかし、普通の人が思う暖かい家
というのは、実は今日のお施主様が
体感している暖かい家とは別物。
本当の意味での暖かい家というのを
実は私たちは知らなかったんだ。
なんて哲学的なんでしょう。
人間は自分の中に無い物を
正しく把握することはできません。
これ、すごく重要なんですね。
一時的な暖かさって、設備の力で
どうとでもなります。
そこそこ断熱の家をエアコンで
沢山暖めて、商談中だけ暖かい
みたいな事を演出することは
そんなに難しくない。
そうじゃなくて、帰って来て
トイレに行ってご飯を食べて
服を脱いでお風呂に入って、
お風呂から上がって脱衣室で
また服を着て寝室に行って、
寝て翌朝起きて身支度をして、
玄関ドアを開けて出かける。
その生活シーン全部の中に、
暑い寒いの感覚が全くない状態。
それを、暖かい家と言います。
と、言葉でどれだけ説明しても、
やっぱり住んでみるまで分からない。
例えば、
しめじとえのきとベーコンと
油揚げを切って混ぜて
弱火でじっくりバター炒めにして
最後に塩コショウをさっと振って
食べるおつまみ。
先日バーベキューで作ったものですが
これ、すごくおいしいです。
多分、味もなんとなく想像が
出来るかと思います。
でも、食べてみないと分からない。
それと同じですね。
冬の断熱は非常にシンプルです。
UA値が低く、C値が低い方が暖かい。
この断熱でこんなに暖かいなら、
もっと断熱したらどうなっちゃうの?
パッシブハウスってどんな感じ?
住んでみると実感するし想像する。
パッシブハウスに住んでたって、
もっと断熱したらどうなるんだろう?
って想像してしまうのですから。
そんなに断熱したって同じですよ。
と言われた経験のある人も多いかと。
これ、夏だと当てはまることもある。
快適の為には断熱よりも、換気や
日射遮蔽の方が重要になるから。
でも、冬が同じなわけがない。
どこまで行っても、UA値が、
最も大きな空調負荷になります。
高性能な窓を使い、断熱を厚く。
それが暖かい家の基本です。
(気密は当然の事なので省略)
そのうえで、日射取得や熱交換換気
という工夫を上乗せしていく。
冬はUA値の低さでゴリ押しできる。
という事なんですね。
こんなにシンプルな話なのに、
なぜ取り組もうとしない?
パッシブデザインや換気空調に
自信がなくたって、UA値さえ
低い家を作ればかなり高い確率で
お施主様は大満足な家が出来る。
悪いUA値を、下手な日射取得や
下手な空調で補おうとするから
失敗してしまうんですね。
簡単な事をやらずにあえて
難しい事にチャレンジして
撃沈する事例は星の数ほど。
めちゃくちゃ暴論を言いますが、
工務店経営は、断熱気密を
しっかりやって、耐震等級3の
建物を建てておけば、
ほぼクレームはありません。
木材を温度収縮と、細かい地震の
揺れから守ってあげるだけで、
家の動きが劇的に少なくなるから、
内装はいつまでもきれいだし、
設備も傷みにくいです。
中身を疎かにしたまま、
内外装の仕上げや設備の
グレードを上げるほどに、
家は早く痛むから、クレームも多い。
そんなシンプルな理屈なのに
やらない建築会社が多すぎる。
やっぱり冬は断熱しか勝たん。
改めてそう思わせていただいた
一日でした。
満足して住んでいただいている
様子を拝見できて、私も
嬉しかったです。
