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点検が有料で高い

長く住める家

凰建設の森です。

本日は地鎮祭。
弊社の施工範囲では
西の果てに位置する
現場になります。

これ以上は施工範囲外
という立地です。

南側には何もない。
パッシブハウスの認定を
出すのであればこれほどに
良い条件は無いという
くらいの土地になります。

当然、南面はなるべく
沢山の開口を。
完成が楽しみな現場です。

さて、本日の話題は、
家を建てた後の話になります。

車は買ってからそのまま
使い続ける事はできず、
決まった期間で車検という
点検を受ける事が
法律で義務付けられております。

しかし、家はそうじゃない。
ずっと放置して使っていても
誰にも咎められません。

家は点検やメンテナンスが
不要なのかというと、
とんでもない。

長期間使うもので、
点検やメンテナンスが
不要な物などこの世には
無いと言ってもいい。

2017年くらいの話ですが、
ドイツでは1600円/m2年
程度の家のメンテナンス費が
ランニングコストとして
掛かるのは当たり前だと
言われていました。

日本はどうか。

この70年、日本の家は
消耗品として扱われ、
家をメンテナンスして
住むという考え方は
多くの日本人の頭の中から
消え去ってしまいました。

しかし、長い目で見ると、
スクラップアンドビルドを
繰り返すよりも、良い物を
直しながら使い続けるほうが
トータルでかかるコストは
少なくて済むんですね。

安物を使い捨て続けたほうが
トータルコストが安くなる
という商品が世の中に、
どのくらいあるでしょうか?

そんなものは無いと
言い切ってしまっても
いいくらいかと思います。

だから、今までのやり方を
改めてまた良い物を直しながら
永く使い続けていく社会に
しようねと始まったのが、
長期優良住宅という考え方。

最初にしっかり作られて
適切にメンテンナンスをされた家は
数百年の時を越えられます。

それは洋の東西を問わず。

日本であっても、こういう
感じで300年以上使い続けてきた
建物が現存するんですね。
↓     ↓
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しかし、今までメンテナンス
というものをしてこなかった
日本人からすると、
長持ちしない(と思い込んでいる)
家に維持管理の為のお金を
掛けるのはとても無駄な行為
に見えたりします。

それは仕方ない。

その人が生きてきた経験の
中ではそれが常識だから。

それが人類の歴史上、
日本という国だけの、
この70年程だけの
特異な状況からくる
物だったとしても、
その人の周りでは
それがみんなの常識。

愚者は経験に学び、
賢者は歴史に学ぶ。

うん、仕方がないんです。

家のメンテナンスをしながら
永く使うという事に対して、
否定的な気持ちが生まれる
事はあり得る話だと思う。

そして、住宅業界も悪い。
本来メンテナンスというのは、
無ければないほど良い物です。

新築住宅を建てる時には、
お施主様の心は踊ります。

楽しいですものね。

しかし、バルコニーの防水や、
外壁の塗装をする時に、
心躍るという人は殆どいない。

そんなことに出来れば
お金を掛けたくない。

お金を掛けなくてもいつまでも
綺麗で居てくれるなら、
雨漏りがしないのなら、
それに越したことはありません。

新築は楽しい。
メンテはつまらない。

これを巧みに利用します。
「わざと」メンテの費用が
高くなるような家を提供すると
何が起こるか。

え、こんなにメンテにお金が??
建て替えてもそんなに違わないなら
建て替えたほうが楽しいよね。

と、住まい手に思わせることが可能に。

そしてまた建てる時に安く、
メンテにお金のかかる家を
建てておけば、30年後に
同じことが起きてくれます。

それを繰り返して、住宅業界は
戦後500兆円以上を国民から
搾取して食いつぶしてきました。

ドイツは1600m2/年。

130m2の家があったとして、
年間21万円がメンテ費に。

日本の家はそれでは済まない。
その倍はかかります。
20年後に420万円掛けて、
屋根外壁設備防水内装等々を
やり直す。そんな金額で
納まるのであれば超優秀な
戸建住宅だと言えます。

そのくらいメンテコストに
差が出てしまうのが、
両国の住宅の質です。

ドイツ並みのメンテコストだと
20年で210万円以内に収める。

可能かどうかで言えば、
十分に可能ではある。

エアコン2台で30万円
給湯機交換で30万円
便座の交換で10万円
換気フィルター20万円
突発的な事故対応100万円
(ガラス割れたetc)

外壁や屋根や白蟻などが
40年程ノーメンテな構造に
出来れば、ドイツ並みの
メンテコストで家を
維持することは可能です。

実際、10年以上前から
長期優良住宅の維持管理を
させていただいておりますが、
今時点で平均の10年維持管理費は
40万円ちょっとになります。

殆どがアクシデントによる
補修なので、家自体が
傷んでいるということは無い。

サイディングやカラーベストで
長期優良住宅の認定を降ろすと、
建築会社は錦の御旗を掲げ、
高価なメンテコストを住まい手に
請求することができます。

そういう事をやってしまうと、
結局誰も幸せになれない。

長期優良住宅というのは、
永く使えて最も安く上がる
家の事を指すべきです。

防湿もしっかりする。
通期もしっかり取る。
高耐久な外装材にする。

それなくして、長期優良住宅は
成り立たないと言ってもいい。

百年単位で見た時のトータルコストを
抑えるためには、メンテナンスは必須。

しかし、メンテナンスがどのくらい
高いものになるかは、最初にどんな
家を作るかによる。

目安は1600円/m2年。

もし、家を建てた後に、目安の
3倍以上かかる維持管理費が
必要な家なのであれば、
そりゃあ、やっちまいましたね。

と言わざるを得ません。

でも、恐らくそういう人は、
家を建てる時だけの事しか
考えずに家を建てただろうし、
後の事を考えてくれない
依頼先をあえて選んだ。

私が同情したところで、
メンテコストがかかるという
事実は覆りません。

家づくりという大きな選択は
結局の所自分で最終的な
責任を負うしかないんです。

住んで数年の人が考える
家づくりの後悔なんて、
20年くらい住んで、
致命的な失敗をしたことに
気づいた時の絶望感に比べれば
全然大したこと無い話。

後でお金が掛かる。
それも人生計画が
覆る位にお金が掛かる。

家のメンテナンスって、
そういうものです。

是非、家を建てる際に、
後でどのくらいお金が
掛かるんだろう。

という事は気にかけて。

きちんとメンテや光熱費なども
含めた生涯コストを提示してくれる
建築会社さんを選んで。

どうぞよろしくお願いします。

#長寿命住宅 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー