凰建設の森です。
本日は名古屋の空調設計講座9回目。
これで、後は最終発表を残すばかり。
私は学ぶという事が好きです。
折角学ぶのであれば、
効率よく学ぶ事をしたい。
様々な勉強法がありますが、
私に合っているし、最も
効率が良いなと感じるのは、
学ぶのを目的とするのではなく
アウトプットを目的とする事。
よく、教える側は学ぶ側の
何倍も勉強になるというアレです。
空調講座でも、最後は受講者さんの
発表で終わります。
知っている事と出来ることは違う。
空調設計の様々な知識を得ても、
それが実際に成果として実践できないと
学んだことに意味はありません。
そして受講者さん達が真に学ぶのは、
どの場所で開催する空調講座でも、
9回目から10回目の期間です。
曖昧だった知識を固めるため、
今までのおさらいをします。
自分の設計した建物が、
空調計画的に落ち度が無いように
住まい手さんが不快を感じぬように。
人間は、いくら素敵な建物に
住んでいたとしても、熱い寒い
という不快があると、意識は
そちらの方に行ってしまいます。
設計した建物の美しさや機能性に
着目して評価をしてもらうためにも、
住まいから暑さ寒さを取り除いて
あげるというのは大事な事です。
今の時期でも真夏でも真冬でも、
不快を感じることなく住める
というのはそれこそ
写真には映らない美しさです。
住まいから暑さ寒さを
取り除くためには色んな
方法があります。
そもそも暑さ寒さはどこから
やってくるのか。
壁なのか、窓なのか、屋根なのか
足元なのか、隙間風なのか、
換気からなのか、内部の設備なのか、
生活から出る熱や湿気なのか。
それを把握するのが空調設計の
第一歩になります。
高断熱住宅というのは、暖冷房負荷、
とりわけ暖房負荷において支配的な
外皮からの熱負荷を下げる技術です。
だから高断熱にすれば万事解決
という事はありません。
あくまでも快適を作るための
支配的な要素の一つなので。
冬は高断熱にすればするほど、
不快感は低下していきます。
夏は、一定以上の高断熱になると、
換気や内部発生の湿気による、
潜熱負荷の割合が相対的に高くなり、
逆に空調は難しくなります。
6地域で等級6未満の建物を
作ったり住んだりしている人は、
そういう悩みに当たったことが無い。
だから、高断熱に住んでいる人が、
夏に湿気の問題で悩むという事が
不思議に感じられると思います。
わざわざ苦労して高断熱にして
梅雨時の湿気で悩むなんて、
本末転倒じゃないか。
そう思ってしまうのも無理はない。
そして、その悩みは、空気の持つ熱
という事を根本から学ばないと、
自由にコントロールすることは無理。
だから、6地域で等級7の建物を
目指している人は、断熱気密の
更に先の勉強が必要になる。
という事なんですね。
高断熱にすればなんでも解決できる。
と信じてやってきた人にとっては、
晴天の霹靂。山の8合目に来たら、
更に勾配が急になって、え、これ
登らないとダメなの?って
天を仰いでいるような感じです。
この、湿気に対する知見というのは、
住宅業界の中でも、驚くほど、
普及していないのが現状です。
プロよりも、むしろプロ施主さんと
呼ばれる住まい手さん達の方が、
対策が進んでいる状況です。
様々な業界の中でも、
多分住宅業界というのは、
プロに対する信頼性が
低い方に位置するかと。
建築という非常に複雑で
お金のかかる商品の割に、
業界の参入障壁は凄く低い。
学生時代から建築の事を
勉強していなくっても、
誰でも工務店を創業して
社長になることができます。
地域の建築会社の社長さんの
プロフィールを見てください。
学生時代から建築の事を
勉強してきた人がどのくらい
おられるのか。
そういう人が断熱気密、
そして空調まで勉強するのは
本当に大変です。
学生時代にかじった事が
ある人は、富士山を5合目から
登る感じです。
そういえばこんな話
聞いたことあるぞと思い出せる。
しかし、そうじゃない人は、
1合目から登るような感じ。
頑張って修められる人は、
本当に建築が好きなんだな
と思います。
今日はとりとめのない話に
なってしまいましたが、
折角高性能な家を建てるなら、
きちんと勉強した人が良いですよね。
自分の悩みを解決してくれる人。
そんな人を探してくださいませ。
