これまでお届けしてきたお役立ち情報や業界のリアルなお話を振返りでご覧いただけます。最新のメールマガジンは申込後に購読が可能です。

天井高くすれば等級7に

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は現場検査の日。
本当に暑い中現場で
仕事をしていただいてる
職人さんには頭が下がります。

私に限った話では
ありますが、夏の移動は
けっこう厳しい。

というのもですね。
私が乗っている初期型プリウス。
エアコンの効きが悪いので
基本的に夏は窓を開けて
運転をしております。

風を感じながらのドライブ
※ただし熱風

移動だけで汗がどっと出る。
今週末は弊社の夏祭り。
暑さに慣れておくためだと
言い聞かせて運転してます。

さて、本日は数字遊び?
みたいなお話です。

昨日見させていただいた家。
UA値0.27~0.28で、階高が
1階2階供2.4mと非常に
低く抑えてある建物でした。

もうちょっとで断熱等級7。

さて、ここで断熱等級7に
するためにはどんな手があるか。

断熱の厚みを増す。
窓の面積を減らす。
断熱外皮の面積を増やす。

そんなところが挙げられます。
断熱外皮の面積を増やせば、
相対的に窓の面積が減るので
UA値は少し下がります。

例えば、見せていただいた家が
階高が2.8mという家だったら。
1階2階合わせて
外周×0.8m、外壁の断熱の
面積が増えて行きます。

そうすると、UA値は、外壁の
U値に引っ張られますので、
あと0.01~0.02下がることは
充分にあり得る話です。

という事で、断熱等級が7に
なる可能性があるという事。

おお、断熱等級7になるなら
その方が良いじゃないか。

って思う人もいるかと。

しかし、実質の外皮面積は
その分増えておりますので、
逃げる熱の絶対値も増える。

という事は、現状の、
階高2.4mの断熱等級6より
階高2.8mの断熱等級7の方が
電気代がかかることになる。

また、実質の壁面積が増えるので
施工費もまた沢山かかる。

ラベルとしての断熱等級7を取るか
住んだ後の快適性や光熱費を取るか。

みたいな事が発生します。
非常に限定的な条件で起きる事では
ありますが、これは非常に示唆的。

人は分かりやすいレッテルに弱い。
細かく計算された最適よりも、
ラベルとしての最高等級の方が、
良い物だと思ってしまいがち。

私だって、建築の分野を外れると
とりあえず最高等級の物なら
何でもいいんじゃないかと
思ってしまいますから。

温暖地における断熱等級6から7は
その省エネ性を5→6の延長として
捉えるのであれば、妥当な数字。

高断熱になるほどに、
同じだけの断熱性能アップを
目指すのであれば、より高い
レベルが必要になるから。

だけど、ラベリングとしては
あまり出来の良くない制度。
UA値0.45の家も0.27の家も
同じ等級6になってしまう。

住み心地は全く違います。

もっとシームレスな評価を
出来る仕組みにしないと
色々と本末転倒な事が
起きてきてしまいます。

今日の話を家づくりの
何に生かすかと言われると
なかなか難しいですが、
ごまかそうと思えば
いくらでも手法はある。

信頼できる相手を見つけてね。
という事になるかと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー