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冷気の動きはドライアイス

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は明日の準備。
明日、何があるかというと、
弊社主催の夏祭りです。
↓     ↓
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もしお暇があれば是非。
暑いのでお気をつけて。

さて、本日の話題は、
夏のエアコンから出た
冷気の動きについて。

冷たい空気は下に下がり
暖かい空気は上に上がる。

誰でも想像できることですが、
家の中でも当然同じことが
起きています。

エアコンから出た冷気は、
ファンの風に乗って水平に
吹き出しますが、水平方向に
動くと同時に落下します。
そしてある程度の所で、
落下するだけの移動になり、
次第に周りの空気と混じって
馴染んでいく事になります。

これ、実はちゃんと計算式がある。
どんな形状の吹出口から、
どんな速さで空気が出れば、
水平方向にどのくらい届くか。

また、周りの空気と吹出の空気の
密度差がどのくらいだと、
どんな落下の仕方をするのか。

これも計算が出来ます。

小屋裏に付いている2.2kWの
エアコンから出る冷気は
どこに何kWずつ配られるのか。

これをきちんと計算しないで
冷房計画をやるから、
部屋間の温度差が出来る。

ポイントになるのは冷気の
自然な動きを捉える事。

ドライアイスを想像すると
分かりやすいです。

風が無い場合、まずはまっすぐ落下。
その後で床に沿って横走りします。
高低差があるところに来るとまた落下。

それを繰り返し、一番低い所に
溜まるか、もしくはその前に、
周りの空気と馴染み切る。

余りに早くなじみ切ると、
1階が暑いという事になるし、
全く馴染み切らないと、
1階の床が冷たくて不快に。

丁度いい塩梅を計算するのが
空調設計のコツになります。

冷房も暖房も、結局は、
空気のエネルギー差×風量
で加熱量、冷却量が決まる。

エネルギー差の大きな空気なら
少量で十分だし、小さいなら
大量の空気を送らねばならない。

低性能な家になるほど、
必要な加熱冷却量が増えるので
どうしても風量が上がりがち。

家の中で絶えずファンの音が
鳴り響く事になります。

全館空調ってうるさいね。
という話を聞く事もありますが、
全館空調がうるさいのではなく、
低性能な家に無理やり全館空調を
入れるからうるさくなるんです。

冷気の送り方も、色々あります。
エアコンから出る風と空気の重さ
だけであちこちに届かせる
という方法もあります。
ダクトやファンを使って、
届かせるという方法もあります。

どちらを選んでも間違いじゃない。
個人的には前者が好き。

設備の数をファン1つでも減らすと、
パッシブ設計をしているなと
自分で思えるからですね。

冷気が落ちるスピード、
冷気が横走りするスピード、
暖気の場合はもう少し複雑。
屋根断熱の場合は、頂部に
暖気を集める事が出来るから
やれることが増えるんです。

たらいの水の様に、
押し出せば別の所から自分に
水が帰ってくるし、
集めようとすれば、
また逃げていく水も出てくる。

家の中の空気はたらいの水。
上手にかき混ぜてあげると
いい感じに循環出来るんです。

どうぞ、色々試してみてください。

設計者の方は、適当でやるんじゃなく
きちんと計算をしてあげてください。

空調は物理と算数のお話です。
1+1が3になったり4になったりは
しませんし、辻褄が合えば、
きちんと狙った通りになります。

ぜひ、頑張ってください。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー