凰建設の森です。
本日から弊社は仕事再開。
少し心配しておりましたが、
朝一番に全員が揃っていて、
みんな事故なく過ごせたなと
安心いたしました。
お盆明け初日は、新築の
請負契約からスタート。
有難い。縁起がいいです。
計画を始めてから、実に
3年近い時間が経とうと
している案件になります。
土地探しで非常に難航。
ようやくお眼鏡に適う敷地が。
図面も決まり、後は楽しい
打合せと工事を残すのみ。
ぜひ新築を楽しんで頂ければ。
さて、本日は夏型結露の話。
結露というのは、水蒸気を
含んだ空気(湿り空気と言います)が
露点以下に冷やされる時におきる。
冬は、基本的に低温環境なので、
結露が起きやすい。冷たく冷えた
何かを暖かい室内に持ち込むと、
すぐに雫が付きます。
ラーメン屋さんに入った瞬間
メガネが曇るとかありますよね。
本州にいると信じられないかも
しれませんが、北海道だと、
眼鏡曇らないグッズが沢山
宣伝されていたりします。
冬の結露は北国で起こりやすい。
結露が起きるのは気温が低いから。
じゃあ夏の結露はどうか。
南に行けばいくほど、日本は
高温多湿になります。
暑い夏にBBQをしていて、
クーラーボックスから冷たい
ビールを取り出すと、
みるみる雫が付いてきます。
はい、結露は夏でも起きるんです。
それが、家の中でも起きるのか?
空気線図を見れば、露点温度が分かる。
または、気象庁のデータなどでも、
外気の露点温度が分かります。
↓ ↓
%url1%{https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=52&block_no=47632&year=2023&month=8&day=16&view=}
昨日の岐阜市であれば、
23~25℃が露点温度です。
それより低い温度のものが
外気に触れると結露を始める。
これが那覇になると、
↓ ↓
%url2%{https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=91&block_no=47936&year=2023&month=8&day=16&view=}
露点温度は25℃~27℃。
岐阜市よりも結露しやすい
という事が分かります。
外皮の中に、どこまで
外気が入ってくる想定なのか
という事によっても違いますが
外皮構成の多くは、
充填断熱材の室内側に、
防湿フィルムがあるというもの。
防湿フィルムの裏側まで、
外気の湿度がやってくる
というものが少なくありません。
まあそれでも、絶えず25℃以下に
冷房をしているという事は
稀だと思うので、そんなに
気にしなくてもいいのではないか?
って思ってしまう人もいます。
プロでもそう思う人は多い。
しかし、これは間違いです。
家の中の温度が、どこでも
等しく25~26℃なのであれば
良いのですが実際には違う。
最近は、小屋裏を空調室に
してそこで発生した冷気を
各所に配るという計画もあります。
また、エアコンから出た冷気が、
外壁に面した壁に当たり、
一部の壁だけが極端に
冷えたりすることもあります。
空調室の中身は18℃~23℃。
スポット的に冷気の当たる壁は
15℃程度まで冷やされることも。
夏型結露というのは、
そこで起きるんですね。
家全体で夏型結露が起きると
思っている人がいますが違う。
他にも熱交換換気や全館空調
そういうシステムで、外気が
入ってくる部分で結露を
起こしたりもします。
沖縄だと家全体で夏型結露が
起きる事もありますが、
沖縄で、寒冷地型の外皮構成を
するという事はまず無い。
沖縄の場合は冬型結露は気にせず
夏型結露だけの対策をした
外皮構成にすればいいです。
夏型結露が厄介なのは、その量。
結露が発生する条件を揃えて
しまうと、冬よりも沢山の水が
発生してしまいます。
断熱も空調も、見よう見まねで
やっている建築会社に頼むと
この落とし穴にがっつり嵌って
大変な目に遭う事もあります。
断熱側で出来る工夫は、外気の
絶対湿度が侵入してくる場所の
温度を露点以下まで下げない
断熱構成にする事。
やり方は無数にあります。
防湿ラインを最も内側にしない。
可変防湿フィルムを使う。
などなど。
空調側で出来る事も色々ある。
エアコンの風が外皮面に当たらない
計画にする事であったり、
空調室を設ける計画をやめること。
空調室が悪いと言っている
訳ではありません。
作るのであれば、夏型結露を
起こさないという保証が出来る
家の作り方にしないとダメ。
本当に厄介なのは、
空調室を作って冷気を分配という
言葉だけが広がっていて、そこに
付きまとう夏型結露についての
注意喚起が殆どされていない点。
空調室然り、屋根裏や階間を
使った空調システム然り。
壁体内の結露は本当に気づきにくい。
リノベで壁を開けてみたら、
カビで真っ黒みたいな事も
充分に起こり得る話になります。
どうぞ、お気をつけて。
依頼先、夏型結露について
理解し対策をしてるか、
確認した方が良いかもしれません。
