凰建設の森です。
本日は、完成現場の
お施主様検査と、
そのまま撮影に。
ルームツアー動画は
お施主様も入っていただき
一緒に撮影を致しました。
またいつか公開を
致しますので、
ぜひお楽しみに。
さて、本日は、
久しぶりに質問箱から
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/9e89be59-5ec8-4162-98ef-10d0e996311e/completed}
最近質問に答えようとすると
動画を視聴しなさいみたいな
事を言われるので、質問箱が
非常に使いにくい。
何とかならないものでしょうかね。
はいそれはさておき、
トリプルガラスの窓を付けるより
内窓を付けたほうが良いのでは?
という質問ですね。
本日お引き渡しの現場は
準防火地域になります。
準防火地域の場合は、
樹脂で防火のサッシが
物凄く高額になるため、
新築当初から、
外側に防火のペアガラス窓、
内側に樹脂のペアガラス窓
という組み合わせで
施工をしたりします。
北海道などでも、高性能な
樹脂トリプル窓が生まれる前は
2重サッシにして熱が逃げるのを
防ぐというのはよく使われていた
手法になります。
では、これからもそうやって
2重窓にする方が良いのか。
ちょっと一緒に考えてみましょう。
普通のペアガラス窓+内窓と
樹脂トリプルガラス窓を
比べた場合、高価なのは前者。
じゃあ性能は?というと、
UA値計算で使う値で言えば
トリプルガラスの方が
上だったりします。
↓ ↓
%url2%{https://www.ykkap.co.jp/business/law/supportguide/products_28/pdf/1/product_11.pdf}
結構頑張っても、
樹脂トリプルガラス単体よりも
低い値でしか計算が出来ません。
はい、高価なのに性能が低い。
だからトリプルガラス単体の
方がコスパが良い。終わり。
となれば随分気が楽なのですが、
そうも言い切れない事情が
あったりします。
実際の断熱性能はどうか
という事を考えると、
普通のペアガラス窓+内窓
の方が、熱を通しにくい
場合も有ったりします。
熱の通り方というのは、
電気の抵抗を計算する時のように、
熱還流率の逆数(熱抵抗)を
足し合わせて、また熱還流率に
戻すという考え方になります。
例えば、UW値2.33のペアガラスと
UW値1.6の樹脂内窓があったとする。
(1/2.33)+(1/1.6)=1.054
1/1.054=0.95となり、
樹脂トリプル窓単体とそんなに
変わらない値になるはずなんです。
しかし、今現在、そういう計算は
あまりされておらず、建研の
用意した上記リンクのデータで、
樹脂窓は評価されております。
窓を二つ取り付ける分、
2重窓の方が高価になりがち。
だけど、決められているほど
2重窓の性能は低くない場合も
あるという事ですね。
本日撮影した動画の中でも
2重窓の効果に触れた部分が
ありますので楽しみに
してていただければと。
後は質問の中にありました、
トリプルガラスの表面が
14℃しかないという件、
これは何かがおかしいです。
通常、室内22℃屋外5℃で
トリプルガラスを導入すると
その温度分布はこんな感じに。
↓ ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/11/0c0c75c06456d2365f875bc8b1e5ce07.png}
20℃程度にはなるはずです。
これがダブルLow-Eだと
↓ ↓
%url4%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/11/50c629e3f31d1748d4c38dfc35af5377.png}
21℃近くまで上がるはず。
トリプルガラスの表面温度が
14℃程度まで下がる条件を
逆算して探してみますと
↓ ↓
%url5%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/11/26e9c6cc225c5385dad6d9655886eccb.png}
こんな所でしょうか。
樹脂トリプル窓の内側に
高性能な樹脂ペアの内窓を
取り付けた場合。
あまり性能の高くない
樹脂トリプル窓の内側に
ハニカムサーモを施工した場合。
いずれも樹脂トリプル窓の
表面温度を14℃台にすることが
可能になるかと思います。
樹脂トリプル窓単体で
14℃になるというのは、
余程施工がおかしくないと。
質問箱にある条件だけでは
よく分かりませんが、
トリプルガラスの表面温度が
14℃になっている!
という動画や写真は
ちゃんと計算して
その通りの状況を作れば
撮ることは可能です。
じゃあ、それでトリプルガラスの
樹脂窓は意味が無いという
結論になるかというと、
それこそ大変なミスリード。
普通に設計施工をするなら
普通の窓+内窓よりも
樹脂トリプルガラスが
劣っている要素は、
価格・性能共にありません。
今回の現場も、準防火地域だと
樹脂トリプルガラスのコスパを
2重ガラスのコスパが上回るから
施工しているという事になります。
この状況がいつまで続くかは
分かりませんが、そのうち
準防火地域でも、樹脂トリプル窓の
ほうがコスパが良いという
状況になれば、私も2重窓を
やめて樹脂トリプル窓にします。
世の中には様々な情報があります。
今回の質問の様に、トリプルガラスが
14℃になるという情報を聞くと、
トリプルガラスよりも、
ペアガラス+内窓の方が
良いのではないかという
疑問が出ても仕方ないと思います。
こんなイメージが蔓延して、
樹脂トリプルガラスの方が
コスパが悪いみたいな事を
思う人が増えてしまうと、
逆にコスパの悪い、
ペア+内窓のセットが
広まってしまいます。
いえ、建築会社の立場からすると
新築と改修の2回お仕事を
頂けますし、その方が儲かるので
有難いと言えば有難い誤解かも
しれないのですが、
それでは住まい手は浮かばれない。
そして、断熱と言うのは物理の話。
科学の話になります。
科学というのは再現性があって
はじめて科学と言えます。
なので、トリプルガラスの
室内表面温度が14℃になる
状況を計算で再現してみました。
もちろん、全然違う状況で
14℃になったのかもしれませんが、
今回の14℃は、大変な施工ミスか、
悪意をもってわざと作った14℃
なのでは?という疑問が湧きます。
今は内窓の補助金があるので、
日本全国各地で内窓が
施工されています。
ひょっとするとトリプルガラスの
家に住んでいる人よりも、ペア+内窓
の家に住んでいる人の方が、
多くなったのかもしれません。
そうすると、内窓は凄い!という声が
だんだん大きくなってきて、
内窓>樹脂トリプルガラス
というイメージが出来るのかも
しれませんが、そんなことは無い。
基本的にはトリプルガラスの方が
優れたものになりますので、
そっちを選んだ方が良いです。
基本的には?という事は、
やっぱり内窓を選んだ方が
いい場合も有るって事?
と言われると、勿論例外も
あったりします。
↓ ↓
%url6%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/11/IMG_2833.jpg}
南側の窓で日射が十分に取れる場合。
内窓を空けたほうが、家の中は
暖かくなったりする場合も有る。
2枚ガラスと4枚ガラスを
使い分けられるというのが、
内窓の有利な部分だったり。
色んな情報がありますが、
どうぞ、自分で沢山勉強して
おかしなものに惑わされないよう
お気を付けいただければと。
