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食べたことないから分からん。

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日、朝から娘の部活の送迎。
帰ってから新しい計画の
ヒアリングとなりました。

家の計画が始まる時には
夢がいっぱいです。

あれもやりたいこれもやりたい。
出来る限り希望を叶えたい
とは思いますがやはり予算に
限りはあるんですね。

取捨選択がとても大事です。

やり直しの効かない、
地盤、基礎、構造、断熱、耐久性。
これらは完成後に見えなくなる。

そこに予算を掛けていただけると、
20年後、30年後以降も穏やかな
暮らしが安定して続きます。

そこにお金を掛けずに、
内外装や設備にお金を掛けると、
今まで住宅業界が作ってきた、
安かろう悪かろうの家と
そんなに変わらないものが出来る。

分かっちゃいるけど、
いざ予算の配分をどうするか
という段階になると
見えなくなるものにお金を
掛けるよりも、SNSで
いいねを集められるものに
お金を掛けたくなってしまう。

それもまた人間ですね。

構造や断熱が大事だと
思って家づくりを始めたけど
自分が思っていたよりも
大きな予算がかかると分かり
「性能なんてどこでも同じ」
と自分に言い聞かせながら
ハリボテの粗悪な住宅で、
表面の仕上げと設備だけを
見栄えの良い物にする人は
後を絶ちません。

これは、どんな分野の
どんな商品でも同じです。

今日、ついて行った子供の
部活はバスケです。

保護者としては写真を撮ったり
動画を撮ったりしますよね。

でも、室内でバスケの様に
動きの速いスポーツは、
写真や動画は大変です。

プロスポーツなら、十分な
照明があったりしますが、
子どもの部活だと、
そうはいきません。
いい写真が撮れない。

私の趣味は写真です。
バスケ用のレンズは
ありませんが、
なんとなくバスケの写真を
撮れるかなというレンズはある。

今までスマホで、暗いか
ブレブレの写真をやり取り
していた保護者さんにとっては
フルサイズ一眼で撮った、
ブレなくてしっかり瞳に
フォーカスが合っている
写真は全然違ったものに見える。

スマホの写真と比べるから、
やっぱり違うと分かるんですね。

人は食べた事のない料理の味を
想像することはできません。
でも、食べれば違いはすぐ分かる。
写真でも断熱でもそれは同じ。

最初に写真を撮って以来、
ぜひまた試合に来てくださいと
声を掛けていただけるように。

暗い室内、早い動きという
条件下においてカメラや
レンズの性能は写真の
出来を左右します。

カメラなんてスマホで十分
という気持ちも分かります。
明るい公園で、2~3m先にいる
子供を取るのであれば、
スマホでも十分な写真が撮れる。

厳しい条件になるほど違いが出る。

同じ様に厳冬期という条件において、
断熱の厚さは室温や省エネ性を
そのまま左右します。

中間期や夏における、
高断熱でもそうじゃない住宅でも
そんなに変わらない。

とは全然違うんですね。

そんなに変わらないと信じたい
気持ちも分からないでもない。

だって、自分が選んじゃったから。
自分が選んだものを否定されると
心穏やかでは居られないから。

残念ながら冬季において、
断熱の厚さは正義です。
厚ければ厚いほど、
暖かい暮らしを得る事ができる。

本日ヒアリングのお施主様は、
机を並べて仕事をしている
同僚の方が、弊社のOB施主様。

この冬も「いや、暑いくらいっす」
と、余裕の感想をいつも聞かされて
おられるとの事。

今日、その同僚の方のリアルな
冬の温度推移をお見せしながら、
ぜひこの環境を目指していきましょう
とお話をしてきました。

家を建てた後の穏やかな暮らしが
自分の一生は当然の事、
自分の後に家に住まう人も未来永劫
続いて行けるようにしたいですね。

断熱住宅という料理を
食べた事のある日本人は、
まだまだ圧倒的に少ない。

食べた事のない人が空想で
断熱なんて美味しくないんだと
言っている現状がまだある。

20年前からずっとあります。

食べた事のない料理はわからん。
そこに価値を感じられるかというと
それはとても勇気のいる話です。

ただ、20年前の人はもっと
四面楚歌の状況で断熱住宅を
選んできたんですね。

その諸先輩に比べたら、
随分と安心して選べるかと。

どうぞ、食べた事のない
断熱住宅を召し上がってみて
くださいませ。

#本質的な家づくり #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー