凰建設の森です。
本日は現場の検査日。
木工事が終わった現場の
仕上がりを確認するのと
外部の熱橋処理や防水処理の
検査を行います。
東西大屋根の大きな家。
土地探し、の前にそもそも
土地を探すかどうかの所から
話し合いを重ねてきた家です。
完成が楽しみですね。
さて、本日の話題は質問箱。
断熱等級7の家だけど
床下がなんとなく冷たい??
というお話ですね。
↓ ↓
%url11%{https://peing.net/ja/q/8aeed3fd-2b0c-4dce-bde1-55221620acea/completed}
床が冷たい気がする。
という結果に至るまでの
落とし穴を並べていくと、
物凄くいっぱいあるので、
今日のメルマガでは、
確率の高そうな所を
中心に予想していきます。
まず、床が冷たいという
その床の温度も分かりませんので
こんな感じなのかなと
仮定してお話を致します。
↓ ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2024/03/7de14e0bc5908fe9855be166f5d641dc-scaled.jpg}
※ごめんなさい図中の75%は70%の間違い
そもそもの話、熱交換換気
というのは捨てる熱をある程度
回収して室内に供給する外気の
温湿度を高めてくれますが、
それでも100%の熱を回収できる
わけではありません。
そして澄家の温度回収率は、
8割前後ではありますが、
澄家以外の換気の影響を受け
そこは8割前後をピークに
効率は下がっていきます。
そして、澄家に限らず、
無暖房で過ごす高断熱住宅は
家の平均温度が23℃でも、
大なり小なり上下温度差があります。
澄家の場合は床下が特に
温度低下するのが仕様ですので
その傾向は広がります。
元々床下の温度が低い仕様なので
基礎断熱の厚さを増やしても
劇的に環境が改善することは無い
というのはその工務店さんが
仰っておられる通りかと。
換気を止めることは私も
お勧めは致しません。
他に換気を動かせばそれこそ
普通の第三種換気の家に
なってしまいますので、
澄家を入れた意味は???
となってしまいます。
床下が冷たい理由は、代表的な所で
そんな感じなのですが、床下対策に
ついての件は対応できません。
質問箱でもメルマガの感想でも、
同様の相談は沢山いただきます。
なんならプロの方からも
それこそ沢山相談を頂きます。
でも、全てお断りしております。
換気空調を失敗するのは痛いです。
夏冬がやってくるたび毎年嫌な思いを
することになるので、換気空調の
失敗をしてしまった家は意匠的な
失敗と違い「慣れて終わり」が無い。
ずっと嫌な思いをし続けるものです。
断熱等級7でC値0.1を出せる会社なので
それなりに断熱にこだわりがある
会社さんとお見受けします。
でも、お施主様が質問箱でこういう
内容を私に送ってくるという事は、
その会社で解決が出来なかったという
事だとも想像します。
断熱気密と熱交換だけやっていても、
家中の不快感をゼロにすることは
できないこともある。という事なんですね。
そこまで住環境にこだわったなら、
換気空調は不快感を取り除くための
最後のピースになり得ます。
そういう会社さんの為にやってるのが
空調講座になります。
住宅の換気空調に特化した講座を
定期的にやっている組織団体は、
今の所日本にはミライの住宅以外に
ありません。
もし、今私が出しゃばって、
質問者さんの問題を解決したら、
依頼先の工務店さんは、
なんかよくわからんけど、
お客さんが解決してくれた
という状況になります。
痛い思いをしないでも
問題が解決したという経験は
個人にとっても組織にとっても
あまりプラスに働きません。
子育てだって部下の指導だって、
同じだと思います。
親が何でもかんでも問題を
解決してくれる状況というのは
その子の成長の機会を奪う事です。
質問者さんがやるべきことは、
依頼先の工務店とひざを突き合わせ
問題の解決に向けて一緒に
取り組んでいく事になります。
面倒であれば、ずっと騒ぎ続ける
だけでもいいと思います。
じゃないと、その建築会社は、
また同じ失敗を繰り返します。
その結果、UA値0.26、C値0.1でも
寒い事だってあるよというのが、
エンドユーザーの体験として
広まってしまいます。
それは高断熱住宅を普及させようとする
社会全体の損失になっていきます。
その建築会社が換気空調の必要性に
目が行って、そっちも学ばないとな。
ってなるように、お施主様が建築会社を
導いてあげることが大事です。
ええ、そんなの施主の仕事??
もちろん、そうじゃないと思います。
しかし、住宅業界のレベルを
上げていくためには、お施主様にも
協力をしてもらわざるを得ない。
というのが現状になります。
高断熱を売りにする会社さんで、
熱い寒いを取り除く的な事を
あなたの前で言ったのなら、
寒いのを許してはいけません。
住宅産業はクレーム産業だからね、、、
って、昔から言われています。
20年やって来てよく分かりました。
つくり手のモラルや意識が、
他の業界よりも低いというだけです。
クレームで騒いでいるお客様も
のらりくらりと躱していけば、
数年後には何も言わなくなる。
と、思っている実務者は多い。
あなたが許してしまった結果、
あなたの後に続くお施主様も
またあなたと同じ思いをする。
またそのお施主様もクレームを
言うけど根負けして言わなくなる。
って70年、業界側が成長せずに
きた結果が「クレーム産業」
だから、改善に向けての要望を
出し続けることはその会社の為。
ひいては社会全体の為なんです。
言われる方はもちろん嫌です。
何が会社の為だ、うるさい施主め。
みたいに思うかもしれません。
あなただって上司や顧客から
色々言われたら嫌だと思う。
でも、そこで建築会社さんの考えの
ベクトルがお施主さんじゃなくて
自分の方に向けば、必ず何かしらの
成長に結びつきます。
雇われの立場であれば、ベクトルが
他人に向かうだけでも大ごとには
ならないかもしれません。
しかし、独立して経営している
会社が、うるさい施主だ。
で終わっちゃうのは、
その会社の存続にだって関わる。
成長し続けなきゃ。
住宅業界は今までずっと、
そしてこれからもしばらくは
世の中から甘やかされます。
電車が1分遅れただけで
文句を言う日本人が、
精密な製品を育ててきた。
しかし住宅の場合は、一生で
一度の大きなお買い物ヤッター
みたいな感じで業界全体を
おおらかな感じにしてしまった。
現場での仕事ですので、施工中の
傷だとかは絶対にゼロには出来ないし
そんな事を絶対許さないって言うのは
お互い時間の無駄になりますが、
耐震性能や断熱性能、換気空調が
もたらす暑い寒いという部分は、
もっと日本人的には厳しい水準を
業界に求めて行かなきゃと思います。
シートベルト、エアバッグ、衝突回避と
車業界はどんどん先に進んでますが、
住宅業界はルールすり抜け法みたいな
法律がようやく見直される段階。
ぜひ、厳しく行きましょう。
空調講座で、最も大事にしているのは
実測になります。
なぜ実測なのかというと、
換気空調の失敗は、実測すれば
分かるからです。
これは私自身、断熱だけやっていた
時に、換気空調についての失敗を
測りまくって身に付けた事です。
設計の効果を実測できるのは、
耐震と大きく違う所になります。
耐震の効果が実測できるのは
大地震を待たなければならない。
しかし換気空調の失敗は、
夏や冬が来れば分かります。
だから実測することを
とても大事にしております。
私がやりたいのは何度も言うけど
社会を善くしたいんです。
私が個別の問題に対して、
全部対応していったって
社会は善くなりません。
水戸黄門や暴れん坊将軍は
日本人的には大好きですが、
あのやり方じゃあ全体は
善くならないんですね。
お施主さんの家の対処を
しても、その後が続かない。
だけど、建築会社が変われば
その後に続く家も善くなる。
問題を起こす設計施工をする、
建築会社さんの意識を変え
設計や施工を変えないと。
だから遠回りかもしれないけど、
実務者さん達に空調換気の
ノウハウを伝えて回ってる。
全国に空調換気が得意な
建築会社が増えて行けば、
その会社の作る家のお施主さんは
より熱い寒いに悩まされずに
住めることになりますから。
どちらがより社会を善くすることに
繋がるか、だと思います。
飢えている人に魚をあげるのか
魚の取り方を教えるのか。
みたいな事ですね。
ただ、どうしても私に自宅を
見に来てほしいというのであれば
一つ、確実な手があります。
依頼先の建築会社が、
私の空調講座に参加し、
実測や講義の会場として
ご自宅を提供していただける事。
その方法であれば、お施主様には
金銭的負担はありません。
そして実測も改善のアドバイスも
私からさせていただけます。
でも、お金を払うよりも、
大変な事かもしれません。
建築会社さんに私の講座を
受ける気にさせるのも大変だろうし
実測会場となると、沢山の
実務者さんがやってきます。
ある程度片付けないとダメだろうし
家族の負担もそれなりにある。
だから無理にとは言いませんが、
質問者さんにそこまでして
床の冷たさを解決したい。
または依頼先の建築会社を
育てて社会を善くすることに
貢献したいというのであれば
喜んで尽力させていただきます。
そして今日の話題の締めですが、
この質問者さんの家の床が
冷たく感じるのは、澄家が
悪いんじゃないという事を
お伝えしたいと思います。
床下に給気をする熱交換換気に
そういう特性が出るのは、
当たり前になります。
澄家を使って素晴らしい家を
建てている建築会社さんは
全国に沢山あります。
そういう特性があるという事を
踏まえてちゃんと設計施工を
するから快適な家になる。
つまり、質問者さんの家の床が
冷たいのは澄家が悪いんじゃなく
澄家を使いこなせない建築会社の
設計士が悪いという事です。
よく、何が最高の熱交換換気?
みたいな安易な事を聞かれますが
建築に最高はありません。
世界に一つしかない条件で
建てるのが建築なんです。
その時その場所そのユーザーに
適したものがあるだけで、
いつでもどこでも誰にとっても
最高なんて言うものはない。
最高じゃなくて最適を探す。
それが住宅の設計です。
恐らく、空調講座をやっていて、
最も沢山実測させていただいている
換気は澄家になります。
首をかしげるような事もあれば
膝を打つような事もあります。
でも、覚えておいてほしい。
何か問題が発生した際、
熱交換換気の方が悪いという
場合は100件中1件くらいです。
残りの99%は設計施工が悪い。
これは澄家に限らずどんな
換気でも同じだと思ってください。
建築会社さんから、澄家の販売先に
文句言っておきましたから!
って言われてもそれは解決にならない。
暖かい家だと思ったのに、
床が冷たいなんて、さぞ
ショックだったと思います。
建築会社さんと上手く
リカバリーが出来るよう
頑張ってくださいませ。
