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容量過多のエアコンか?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は打合せ。
来月下旬、一年のうちで
最も暑い時期の始まりに、
完成内覧会を開催させていただく
家の内装最後の打合せ。

カーテンの柄、照明器具の確認、
障子の組み方、外構のポスト、
植栽の選定について等々。

完成が見えてくるとテンションが
上がりますよね。

完成内覧会は7月21日(日)
夜の帳が降りるまでの内覧会。
募集はまだこれからですが、
ぜひお楽しみに。
岐阜市内になります。

さて、本日の話題は先日の
インスタライブを受けて、
追加で質問箱に頂いたものから。
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/0717810e-cf75-463c-a5ff-5bec626b7eb0/completed}

色々と心配になっておられる様子が
伝わってきますね。

まずはエアコンの部分から。
24坪でG2.5程度の平屋。
4.0kWと2.2KWのエアコンじゃあ
オーバースペックなのでは?

という質問になりますが、
正確に返答するのであれば、
負荷計算をしてもらいましょう。
というものになります。

換気は?日射取得は?内部発熱は?
というのがどうなっているのかにより
オーバーなのかどうなのかが決まります。

例えば、西面に掃き出し窓が
2つある設計であり、なおかつ
日射遮蔽をしないという場合。

6㎡の窓から300W/㎡の日射が
入りますと、それだけで
1800Wもの熱量になる。

UA値0.3W/㎡Kの家で、
外皮面積が250㎡、外が35℃、
家の中が26℃だったとすると、
熱の流入は675Wなので、
西面大開口の方が3倍弱、
熱的ダメージが大きいです。

また、換気も重要です。
35℃55%の外気が
26℃60%の室内に
150m3/h流入すると
1360Wの熱負荷になります。

これも、外皮の倍くらいの負荷。

全部合わせると3835W。
これで14畳用のエアコンの
能力が丁度使われてしまう位。

人間や設備、照明、家電などの
内部発熱の合計がどのくらいか
を計算すると、4.0kWと2.2kWの
エアコンでは足りないという
計算になる可能性だってある。

頂いた状況だけでは判断しきれない。
だから、設計した人にしっかりと
負荷計算をしてもらって、空調設備を
選定されると良いかと思います。

エアコンに余裕が必要かという
話ですが、連続運転をする前提なら
これ以上の負荷状況は無いという
時にギリギリ足りる能力で
設定するのが最も良いと思います。

一年のうち最も厳しい状況でも
三味線をひいているような、
稼働状況のエアコンはもったいない。

エアコンを間欠運転させるなら、
余裕があってもいいかもですが、
夏のエアコンは連続運転の方が
家の中は快適になりやすいので、
そもそも間欠運転で良いのかを
考えていただきたいなというところ。

高断熱住宅にすると通風は要らない
エアコンは1台でいい。というのが
営業トークとして流行りましたが、
どんな間取りでも1台で行ける
という訳ではありません。

日本全国で「エアコン1台でダメじゃん」
という失敗事例が掃いて捨てるほどある。

その失敗事例の半分以上を占めるのが、
エアコンは1台。だけど個室はきちんと
扉を閉めて使いたいというもの。

空気式暖冷房は、空気が届かなければ
何の役にも立ちません。
住まい手も作り手もその大原則を
無視して「エアコン1台で大丈夫」
を実践してしまうと、失敗例になる。

ライブ中、2台の方が安全ですねと
お答えしたのはそういう理由からです。
1LDKでも、その1部屋を閉め切って
使ったとすると、やはりエアコンは
2つに分けたほうがいい場合もあります。
お気を付けくださいませ。

網戸についてですが、
全窓ではなくてもいいですが、
設計者が通風を意図した窓には
やっぱりつけておいた方がいい。

夏至までは無冷房チャレンジを
してみてねとお話をしました。

本日、現場で打ち合わせを
しておりましたが、朝のうちは、
家の中の方が暖かく感じました。
窓を開けるとひんやりした風が。

しかし、打合せの終わる昼には
家の中の方がひんやり感じて、
外からは暖かく感じる風が
入ってくるようになってました。

建築途中ではあっても、
通風による温度調整を
することが可能なんです。

恐らく、今の時点でエアコンを
ガンガンにつけて冷房除湿を
している高断熱住宅も
あるかとは思いますが、
本当は今の時期は、夜に
家の中を冷やしておいて、
日中はその涼しさを保って
生活出来るほうが優秀な家。

その為には、やっぱり
網戸があった方が、
安心して窓を開けられます。

優先順位を付けて、
網戸を減らすというのは
有りですが、全部無くすのは
私は得策ではないと思います。

太陽光パネルについては、
還暦かそうでないかに関わらず
載せるべきです。

男性の平均寿命が82歳、
女性で87歳。
まだあと30年近くその家に
住むことになるんです。

これからどんどんエネルギー価格が
高騰していく時代において、
創エネルギー設備を持たずに
乗り越えようとするのは、
エスカレーターを逆走して
階を移動しようとするようなもの。

地域によってはPPAが使えます。
自分でお金を払いたくないのであれば
そちらを利用すればよいです。

そこは十分にお気を付けください。
どうぞ、参考にしていただければと。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー