凰建設の森です。
今週はずっと出張。
今日と明日は福岡です。
4月からお世話になっている
バリアフリーの勉強会に。
今回で最後になりますが、
空調講座から数えると、
博多には沢山来させて
いただきました。
さて、夏至が近づいて
きましたが、大幅に梅雨入りが
遅れております。
夏至は最も太陽が出ている時間の
長い日になります。
通常、日本が夏至を迎えるのは
梅雨の期間中になります。
いい感じで雨雲が隠れているから
そこまで日射熱が降り注がず、
気温が上がりきることもありません。
しかし、6月後半に晴れ間が続くと、
日射熱は容赦なく地面や建物を暖める。
こういう時期に発電所のメンテナンスや
猛暑日が重なったりすると、
電力価格が跳ね上がります。
丁度2年前の2022年の6月は、
電気の卸売価格が100円/kWhに
達するという状況が起きました。
今、電気代が高い高いと言っていますが、
市場価格が100円/kWhなんて事になると
そこに電力会社の利益が乗れば
私たちが購入する電力価格は、
120円/kWhみたいな金額になります。
今の3倍?すぐにそんなことが
起きるとは私も思っておりませんが、
今後時間を掛けてエネルギーの価格は
上昇し続けます。
電力価格の上昇は何に影響するか。
最適な断熱性能が変わるんです。
地域のデグリーデー×住宅性能×
設備効率×電力価格=暖房費
電力価格が1.5倍になると、
暖房費を同じにしたかったら、
住宅性能も1.5倍にする必要が
あるという事になります。
震災前に20円/kWhだった。
コロナ前で28円/kWh。
その電力価格が40円/kWhに
なっているのが今の世の中。
ここから更に1.5倍というのは
起こり得る話になります。
ライフサイクルコストを考慮した際、
最も経済的になるUA値は、
床断熱で0.4~0.5W/m2K
基礎断熱で0.36~0.4W/m2K
という論文が発表されたのが
2020年の話になります。
↓ ↓
%url1%{https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/85/768/85_159/_pdf/-char/ja}
このライフサイクルコストには、
いわゆる医療費と言われるものが
入っています。
断熱性能と医療費は直接の
関係はありません。
医療費と関係があるのは室温。
室温を上げれば医療費は下がる。
しかし室温を上げるためには
エネルギーコストがかかる。
どの断熱レベルが、エネルギーコストと
医療費の合計が最も少なく住むのか、
というのを探した研究です。
そこから既に電気代は1.4倍に。
論文の最後に書かれています。
今後最適なUA値というのは、
低下していくはずだと。
2024年現在だと、論文の提言通り
更に必要な性能は低下している筈。
そして今後更に低下していく筈。
地球温暖化と電力価格上昇もまた
直接の関係はありませんが、
イレギュラーな天候による、
発電計画の狂いであったり、
炭素税の導入による間接的な
電力価格上昇などは起こり得る。
地球温暖化も電力価格上昇も
断熱性の向上も、医療費削減も
直接の関係はなくとも間接的に
全部繋がっているんです。
今年もすでに、梅雨入りの
大幅な遅れ、奄美での大雨、
新潟での日照りと水不足など、
歓迎できない天候が発生しています。
しかし、私たちは、自分たちの
当たり前の暮らしが気候変動を
どんどん加速させているという
自覚はありません。罪悪感もない。
という事は、この先も余程大きな
規制が掛かったりしない限りは、
私たちの暮らしは変わらず、
気候変動も止まらないという事に。
規制が掛かれば暮らしの変革は
早めに訪れます。規制が掛からなければ
将来、否応なく暮らしを激変させる
必要に迫られることになります。
世界中、どこの国でも、
脱炭素の3本柱は、
・建築物の断熱
・移動手段の電動化
・再生可能な発電
戸建て住宅というのは、
その3点を全部取り組める。
その分、期待値が高いし、
目標とする削減数値も大きい。
今は補助金などの飴の政策が
メインとなりますが、
そのうち鞭の政策が始まる。
今はまだ飴が減っている
というくらいの段階です。
是非、飴をまだ貰えるうちに、
充分に断熱された太陽光の
ある家を建てておいてください。
