凰建設の森です。
本日はJBN環境委員会。
家の中の空気質の話です。
後半は家の中の木の匂いに
ついてのお話に。
丁度、私の自宅の動画で、
↓ ↓
%url1%{https://youtu.be/GpPjitcKi34?si=oavPu8g2LQz7Unvq}
木の匂いが10年以上経っても
消えないという話題や、
それに関する質問も
頂いておりましたので、
今日はその話をしようかと。
木の匂いがする家に
したかったのに、
思ったような匂いに
ならなかったり、
木の匂いがすぐに
消えてしまったように
感じたりという事は
よくあります。
なぜ、木の匂いがいつまでも
消えない家とすぐに消える
家が出来てしまうのか。
匂いというのは化学物質です。
広い意味では木の匂いも、
VOCと分類されるんですね。
木材特有のVOCの事を
テルペン類と呼びます。
この物質は、リラックス効果や
ストレス低減効果があります。
2~6㎍/m3程度の濃度で、
心理的な好影響があるという
研究結果が出ております。
はい、匂いもなんとなくじゃなくて
数字で表せる科学なんですね。
そしてこのテルペン類の量に
大きく影響するのが、
乾燥の温度になります。
乾燥の温度が高ければ高いほど
テルペン類というのは熱処理中の
蒸発によって減少していきます。
代わりに酢酸やフルフラール
といった刺激性のあるVOCが
増加していくため、木材の
いい香りがなくなっていく。
なので、まず木材はなるべく
低温で乾燥させないと、
長期的な木のいい香りを
発生させることは
出来ないという事ですね。
そして、住宅には木材以外にも
色んな化学物質が使われます。
木材が出すテルペン類の量が
化学物質の量に負けてしまうと、
気のいい匂いというのは、
なくなってしまいます。
化学物質を最も沢山
出す素材は何かというと、
塗料になります。
折角木材を使った家を
作っても、その木材の表面を
塗ってしまっては、
木の匂いは殺されてしまう。
私の家の木が全て無塗装に
なっていなかったら、17年
建っても「なんかいい匂い」
という家にはなっていません。
また、産地によっても、
テルペン類の発生量は
変わってくるんですね。
杉の場合ですと一般的には
南に行くほどいい香りを
発する木材になります。
なので、南で採れた杉を、
なるべく低温で乾燥させ、
家の中にふんだんに使い、
塗料や壁紙、接着剤などの
VOCを極力省いた内装で
コーディネートしていく事が、
いつまでも匂いの残る家の
つくり方だという事に。
そして木材の厚みも大事。
単純に15mmの厚みの木と
30mmの厚みの木は、
含有量が倍になりますし、
材表面から深い位置にある
テルペンは時間を掛けて
揮発してきますので、
香りがいつまでも残りやすい。
世の中には無垢の木さえ
使えば木の匂いになると
思っているプロは沢山います。
そうでは無いんですね。
高温で乾燥された木材の
発する香りはすぐに終わり。
「新築の木の香りだぁ~」
って喜ぶ期間はあっという間。
動画の中で、自宅に使っている
木材は音響熟成木材と呼ばれる
物ですか?という質問がありましたが
大正解です。私の自宅には、
その木が使われております。
南で採れた木を低温でじっくり
乾燥させる方法で作られた、
こちらの木材は、いつまでも
いい香りを家の中に残してくれる。
デメリットも勿論あります。
高温で乾燥させた木じゃないから
施工後にもまだ縮みます。
本気で木の匂いを残そうとすると
無塗装で木材を使う事になるので
水染みなどはやっぱり付きます。
私にとっては、木が縮んだり、
水染みが出来る事なんて、
建築物の数百年の歴史からしたら
どうでもいいくらいのちっぽけな
事ではありますが、
やっぱり気にされる方はいます。
・・・・すみませんちょっと
毒のある言い方でしたね。
ですがそういう方はいつまでも香りの
残る木の家は向いていないので、
諦めたほうがいいと思います。
木の香りがするという事は、
それ以外のVOCが少ない
という事でもあります。
自宅がいつまでも木の匂いが
する家というのは、それだけ
人間にとって歓迎したくない
VOCの量が少ないという証。
つまり、より健康に良い家
という事になります。
私、クロスでも塗料でも、
特にダメとは言っておりませんが
自分が住む自宅は、そういう仕様。
なので、特に内装の拘りが
ない方に対しては、岐阜県で採れる
岐阜の木をなるべく天然乾燥に
近い状態で使う家にしましょうよ。
ってお勧めをしている訳ですね。
分厚い木材をラフにガンガン使って
数十年の時を刻んだ状態って、
何とも言えない味が出ます。
古道具屋さんに入ると
なんとなく落ち着きますよね。
↓ ↓
%url2%{https://www.kankou-gifu.jp/blog/detail_174.html}
それでいて、木の匂いが
ふわっと香る家なんて、
一生住むのに最高だと
思いません?
