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50年持つ屋根を

長く住める家

凰建設の森です。

本日は学校の日。
全11回のうち4回目の
講義ですので、次回で
折り返しみたいな感じ。

夏休み明けの学生さんは
なんだかお疲れの模様。

しっかり遊んで来たんだな
というのがよく分かります。

さて、本日の話題は、
屋根のお話になります。

今、住宅の耐久性向上が
盛んに叫ばれており、
長期優良住宅は100年
使い続けられる住宅を
という観点で基準が
制定されています。

そして、日本の住宅において
非常に重要になるのが、屋根。

最も過酷な条件の下で、
家を守るのが屋根なんですね。

普通に作られている建売などでは
屋根は通気層の無い工法が主流。

そういう屋根ですと、大体25年に
1回程度の下地の葺き替えが必要。

屋根の下地葺き替え工事って、
なかなかに大きな工事になります。

生活にも影響してきますし。

それではメンテナンスコストが
ネックになって建物が長期間
使われなくなる可能性が高い。

だから、せめて屋根の大規模改修の
スパンを50年おきくらいにしようよ。

それであれば、2世代に1回の改修で
済むことになりますので、屋根メンテの
負担は随分と下がります。

という事で、国交省さんから、
屋根のメンテスパンを50年に
伸ばすための作り方が、
公表されております。
↓     ↓
%url1%{https://www.nilim.go.jp/lab/hcg/buildingdepartmentwebsite/chap10honbun.pdf}

弊社の屋根構造もこちらに準じて
作っておりますが、屋根での仕事が
多いので、やっぱり手間もコストもかかる。

しかし、新築の時に100万円プラスして
しっかりした屋根を作っておけば、
25年に1回、500万円掛ける屋根から、
50年に1回、500万円掛ける屋根になる。

最終的には最初にちゃんとお金を
掛けておいた方が安く済むんですね。

こういう話をすると、
「俺の実家は屋根に500万円も掛けてない。
屋根のメンテナンスにそんなにかからない」
というコメントを頂く事があります。

これ、メンテナンスの目的を
分かっていない。

メンテナンスというのは、この先も
ずっと使い続ける為に使うお金です。

屋根のメンテナンスをしないという事は
その家はもうそんなに長く使う予定は
無いという事になります。

100年前に作られた、通期のしっかりした
瓦屋根は凍害や土、漆喰の流れ出しが
無ければ50年くらいはちゃんと持ちます。

適切にメンテナンスを行っていれば、
下地の交換が無くても表面のメンテだけで
100年使い続けることが可能です。

今のコロニアルや平板瓦、板金屋根だと、
どうしても湿気の排出が上手くいかず、
長期的に見ると下地からの交換が必要に。

だから、屋根のメンテをかけてない
というお返事は、低耐久だけどこれ以上
長く住み続けることを諦めている
パターンか、おじいちゃんくらいの世代が
50年持つ屋根を作ってくれていたか、
どちらかになります。

今は、屋根の通気層を作った方がいいよ。
というガイドラインがあるだけで、
やらなきゃいけないという法律はない。

だから、お施主様に言われなきゃ、
屋根の通気層は設けませんという
会社の方が多いです。

そして、殆どの会社が、
そんな事やらなくたって大丈夫。
長持ちする屋根ですよ。
通気工法なんてやったら
高くなるので食洗器だって
いれられなくなっちゃいます。

だからやめておきましょうよ。

みたいな事を言って、
通気層を諦めさせようとします。

最初から説明しない事も多いので、
家が建っても、屋根に通気層が
必要なんだという事を認識していない
お施主様の方が多いかもしれない。

でも、これはやった方がいい。
いざ50年後の為には、普通に住み続けながら
屋根のメンテナンスが出来る2重野地の
通気工法の方が無難だと思います。

メンテナンスにお金が掛かる屋根だからこそ、
メンテスパンが50年単位になるような、
しっかりしたものを作ってください。

もし、屋根に通気層が要らないという
建築会社がおられましたら、

国交省がこう言ってますけども、
それよりも強い根拠があって、
要らないと仰ってるんですね?
ぜひその根拠を見せてください。

と言ってあげてください。

#長寿命住宅 #住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー