凰建設の森です。
本日は移動日。
山梨から岐阜まで
帰ってきました。
帰ってから現場の検査や
ZOOMでの打合せ等。
おかげさまで空調設計講座も
沢山の問い合わせを頂いており
来年も忙しくなりそうです。
昨日新しいお問い合わせを
頂いたのですが、質問事項に
全館空調の施工実績はありますか?
という事を記入していただきました。
住宅の空調設計講座は主に、
プロに向けて発信しておりまして、
一般のお施主様に向けては
あまり情報発信をしていないなぁと
気づかせていただきました。
きちんとHP等に書いておかないと
いけませんね。反省です。
安心してください、空調分野だと
他人様に教えて歩けるくらいは
強みになっている会社です。
さて、本日の話題は、家づくりの
予算オーバーをし易い進め方と
予算オーバーをし難い進め方
についてお話をさせていただきます。
住宅というのは予算オーバーを
し易い買い物になります。
何故かというと、オーダー品だから。
私たちは普段の買い物において、
オーダー品を買う機会というのは
あまり多くありません。
決められたメニューの中から、
自分の好きなものを組み合わせて
購入するという買い物のスタイルが
ほどんどだと思います。
自分がやりたい事がどの程度お金の
掛かる物なのかというのをきちんと
把握して家づくりを進める人は、
ほぼいないと言っても良いかと。
あら、これは意外と安いのね、とか
こんなものがこんなにするのか!
ということがよく起きるのが、
オーダーメイドの買い物です。
そんなオーダーメイドの買い物である
住宅において、予算が上がってしまう
打合せの進め方の典型的なのが、
使う物を指定してしまう事です。
例えば、この断熱材が良いと
聞いたからこの断熱材を使いたい。
この構造用合板がいいと聞いたから
それを使いたい。
このタイルが気に入った。
この照明器具がいい。
そんな感じで打ち合わせを進めると
予算オーバーになりがちです。
ドリルを買いに来る人はドリルが
欲しいんじゃない、穴が欲しいんだ。
という教訓でも同じですが、
住まい手として欲しいのは、その断熱材
じゃなくって、快適な住環境のはず。
その耐震部材じゃなくて地震が来ても
倒れない家のはず。
その内装部材なんじゃなくて、
お洒落な雰囲気の空間なんです。
私たちはモノを買う事に慣れ過ぎているので
結果や成果を買うという意識は薄い。
しかし、オーダーメイドの買い物って、
結果や成果を買う買い物なんです。
ちょっと極端に言いますと、
全館空調を使ったけどなんとなく寒い家と
全館空調を使えなかったけど暖かい家。
があったとしたらどちらを選ぶか。
あなたの全館空調が欲しかった理由は、
暖かい快適な家にする為ですよね。
全館空調を使ったのに寒いんだったら
それは本末転倒になります。
なんで予算をまず断熱に振らなかった?
いや、お施主さんがどうしても全館空調って、、
みたいなプロ同士のやり取りは、
全国各地で沢山あります。
住宅を建てる時でも、
オーダーメイドの物を
買い慣れているお施主様は
要望を伝えるのが上手です。
○○を使いたい、という
モノの指定をするという事は
あまり無いんですね。
その変わり、自分の理想の
暮らしという物をしっかりと
プロに伝えてくれます。
それは言葉でもいい、
絵や写真でもいい。
将来、その家で暮らしている時の
ワンシーンを話してくれたり。
「夜、帰ってきますよね。
その時に家族が生活をしてるのが
分かるような感じにしたいんです。
ああ、我が家に帰ってきたんだな~
って感じながらアプローチを歩きたい。」
みたいな感じで要望を伝えてくれる。
これがモノの指定をするんじゃなくて、
成果結果を指定しているという事。
その暮らしを実現させる為に、
必要なアイテムとそうじゃない
アイテムがあったら、そうじゃない
方は別に採用しなくたって、
あなたの理想の暮らしは変わりません。
UA値だって同じです。
夏にこんな暮らしをしたいとか、
冬はこんな格好で家をうろつきたいとか、
自分や家族は暑がりなのか寒がりなのか
という事を伝えていただければ、
プロの方でそれが可能なUA値を
逆算して断熱構成を決められます。
家の大きさも理想の暮らしも、
家族構成も生活スタイルも、
何もかもがそれぞれの家でバラバラ。
だけどなぜか断熱構成は一緒。
っていうのが普通の建築会社です。
そりゃ住まう人の感想は微妙に
違ってきて当たり前です。
予算内で各家庭にとって最適な
物を提案するのがプロのオーダーメイド。
予算内に納まらなければ、、、
というか注文住宅で予算内に
充分納まったなんていう人は、
激レアポケモンみたいな存在なので
予算内で優先順位を付けて、
取捨選択するのをアドバイス
するのがプロの仕事になります。
その時に、モノの指定をすることは、
プロの引き出しを封印するのと一緒。
その有名建材って、これで代用しても
実は同じなんですよ。みたいなものって
いっぱいあったりします。
お施主様の役割は、モノを探してくる
事じゃなくて、理想の暮らしをプロに
伝える事なんですね。
それをはき違えてしまうと、
どうしても予算は増えていきがち。
どうぞ参考にしていただいて、
予算オーバーしにくい、家づくりの
進め方をしていただければと思います。
