凰建設の森です。
秋分の日ですね。
暑さ寒さも彼岸まで。
気候変動は進みますが、
それでも暑さ寒さは、
この辺りで一段レベルが
落ち着きます。
まだまだ暑いので、
ちょっと厳しいかもですが、
可能そうであれば、
冷房の無い暮らしにも
チャレンジしてみてください。
本日、子供の習い事の発表と
明日から始まる缶詰講習の
資料作りでした。
ぎふメディアコスモスという
図書館に併設されたホールでの
発表になります。
雨漏り及び結露が直らず
開館から5年以上その話題で
岐阜市は揉めておりましたが、
今はようやく落ち着いてます。
建物はかっこいいですけども、
維持管理にお金のかかる施設。
20年後くらいに修繕計画で
また揉めそうな気がします。
今日はそのメディアコスモス、
の隣に建っている建物について。
岐阜県の前の前の県庁が、
メディアコスモスの隣に
建っております。
↓ ↓
%url1%{https://www.pref.gifu.lg.jp/page/9873.html}
前の県庁じゃなくて、
前の前の県庁です。
20年ほど前までは現役で
使われておりましたが、
流石に大正時代の建物、
耐震性が担保できない
という理由で今は閉館。
しかし、完全に壊されることなく
一部を残して建っている。
なぜ、残っているのか。
この建物は映画のロケ地などで
使われたりもしております。
有名所としては、
「男たちの大和」という
映画で海軍本部として
描かれています。
もう、なんとなく想像が
できたかと思いますが、
厳かでかっこいい建物なんです。
岐阜に建築視察にくる人は、
メディアコスモスを見に
来たりしますが、もし
この建物が今でも入れる
ようになっていたとしたら、
私は雨漏り図書館なんかより
こちらの建物こそ見てほしい。
躯体は丈夫なので、
放っておいても痛みが
進行していくわけじゃないから
維持管理にかかるお金は
そこまで大きくない。
だから、県も市も壊さずに
残しております。
なんとか再利用の道を
探してほしいと思っているのは
私だけではないかと思います。
というのが、前の前の県庁。
大正時代の建物です。
じゃあ、前の県庁は?
ってなりますよね。
新しい県庁ができたら、
もう用はありません。
設備は老朽化しているし、
維持管理も大変だし、
残しておくほどの価値も
なければ残しておく管理費も
出したくないと思う額に。
ということで解体計画が
進んでおります。
もし、前の前の県庁が、
前の県庁と同じレベルで
維持管理にお金のかかるものだったら、
おそらくとっくに壊されて
いたと思います。
建物というのは、そこに
放っておくだけでも、
大なり小なりのお金がかかる。
そのお金のかかり方が、
所有者の負担できるレベルを
超えてしまうと、維持はできない。
それは公共建築のようなものでも
個人の住宅でも同じです。
今までは個人の住宅は、
壊した方がお金がかかる
という代物でしたので、
そのまま放っておかれる
ということが多かったですが
これからの時代は違います。
あなた、その建物、どうせ
使わないんでしょう?
と思われたらどんどん維持管理に
お金がかかるよう、法整備が
進んでおります。
そりゃそうです。
ただでさえ平坦地の少ない
日本の国土です。
使うあてのない建物が
建っているというのは
非常に勿体無い話。
社会全体からすると、
いらない建物は早く壊して
土地を流通させたい。
そして社会の役にたつ
建物が建ってほしい。
ですよね。
建物を残すためには、
その建物がその土地に
建っていることに価値を
見出す人がいて、
その建物を残すための
維持管理のお金が、
見出した価値に対して、
払えるものであること。
沢山維持管理費がかかっても
それ以上の価値があれば、
建物は残せる訳ですね。
法隆寺の五重塔は残るけど、
旧国立競技場は壊された。
前の前の岐阜県庁は残るけど
前の岐阜県庁は壊される。
そもそも、壊すか使うかだと
壊さず使う方がいいです。
建物は使えばお金を産むんですから。
それは住宅でも同じです。
維持管理費よりも生み出す
収益の方が高ければ、
壊す必要はないですもんね。
あなたが建てる家が将来、
壊されることなく社会の
役に立つためには、
維持管理費が生み出す価値より
低ければいいんです。
今は家余りの時代ですが、
半世紀後には普通の先進国と
同じように家が足りない、
もしくは適切な数になるよう
調整されていきます。
半世紀後、あなたが建てる
建物は壊されてしまう側に
なってしまうのか、それとも
残って誰かの豊かさを生み出す
ものになっているのか。
せっかくなら誰かの役に
立ってほしいと思いますよね。
五重塔や前の前の岐阜県庁のように
その意匠性や歴史などで、
個人宅を将来に残すことは、
なかなかに難しい挑戦です。
よほど、名の知れた建築家が
建てたとしてもなかなか難しい。
それよりは維持管理費が最小に
なるような工夫の方がハードルが
低いんですね。
維持管理費を抑えるためには、
住宅の高性能化というのも、
必須項目になってきます。
自然と住みやすい環境の家に
していくことができますし、
あなた自身がかける維持管理費も
少なくなっていきます。
そういう建物にしておいた方が
今住まうあなたも、後に住む誰かも
WIN-WINで良いと思います。
どうぞ、そういう家を
建てていただければと思います。
