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依頼先、来年の準備できてる?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日から、関東方面に。

東京での自律循環型住宅関東ゼミの
発表を聞いたりしたり。
明日は北関東空調講座。

住宅の断熱化が進むと、
夏の湿度が下がらない問題が
頻出するようになります。

空調講座においての、
第一の目的はそれ。

夏の屋内が低温高湿度に
なってしまうのを防ぐための
方策について学びます。

その次が、部屋間の空気質の
違いを意図して作る事です。

色々やった結果、こうなっちゃった
じゃなくて最初からこの部屋は
こうなりますよというのが
分かっている状況を作る。

最終的には家の中の温湿度を
意のままに操ることができる
というのがゴールでしょうけども
それをやろうとすると、空調設備も
それなりのボリュームになります。

お施主様の予算の範囲内で、
という大きな縛りを守りつつ、
その中で最大限の快適環境を
作るというのが落としどころ。

しっかり学んで行くと、今まで
第一種換気でしか成し得ないと
思われていた環境を第三種換気で
作ることも可能になっていくし、
その知識をもって第一種換気を
採用するのであれば、ものすごく
快適な環境を自在に作ることが出来る。

設計者が自分の知識を高めれば、
より軽い設備でより高い快適性を
生むことが出来るんですね。

どうぞ、そういう知識のある
設計者さんと出会ってください。

さて、本日の話題は、
2025年に大きく変わる家づくり。
4号特例の方が大きく取り上げられますが
断熱だって義務化が始まります。

10年前、UA値という概念が
登場したころには、そもそも
断熱なんてやる意味ないですよ。

って売っていた営業さんがいる。

5年前、わが社は断熱においても
最高等級ですよ。って、
セールストークが変わっていった。

2年前、あれほど嫌がっていた
樹脂窓もオプションとして
受け入れる感じになってきた。

そして現在、断熱等級7だって
対応が可能です!
でも、断熱は等級5で十分!
胸を張って売っている。

あのー、
10年前のお客さんに今会ったら
その営業さんは何ていうのでしょう?
断熱等級4と5では随分と環境が違う。
そして5と6でも随分と違います。

5年前の等級4の家と
今の等級5の家に入って
暖かさの違いが分からないのか?

いや、そもそも建てた家には
興味がないから分からない、
もしくは覚えていないのか?

そして10年後、恐らく
どんなメーカーでも断熱等級6は
当たり前にやる時代がやってくる。

その時に、昔作った寒い家に対し
営業さんは何を思うのか。

そこに罪悪感を感じたりはしないのか?
私は感じます。15年前に建てた、
UA値0.6W/m2K前後の家は寒い。

5年前に、G2グレードで建てたいという
お施主様を何とか説得して、
UA値0.30にまで持っていったのは
本当に大正解だったと思います。

なぜそう言えるのかというと、
ずっと温湿度のモニタリングを
しているからになります。

外気温と比べれば、どのタイミングで
エアコンをつけたのか等は分かります。
温度が上がる時も下がる時も、
とても緩やかに変動していく。

5年以上経つと新築という感じでは
なくなっていきますが、どんな季節でも
家の中では同じ格好で過ごせるというのは
生活のストレスは非常に少ない。

そういう暮らしがあることも
まだあまり知られていませんし、
それをきちんと作れる建築会社は
やっぱりまだまだ少ないんです。

来年から始まる省エネの義務化で、
今まで断熱から目を背けていた
建築会社さん達が、重い腰を
上げていただける事を願ってやまない。

建築会社は建築会社で、
どうやって断熱住宅を作ったら
良いかが分からない。
そういう会社の為に国は
また更に予算を掛けて、
こうやってやるんですよという
マニュアルを作っている。
↓     ↓
%url1%{https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/04.html}

これ、既にできている会社からすると
「目玉焼きの作り方レシピ」
くらい簡単な事が書いてありますが、
そのくらいまでレベルを下げて書かないと
ついてこれない会社もあるんですね。

住宅じゃない業界だと、業界内で
そこまで格差があるのかみたいな
事は起きにくいです。

国交省が今更車業界に向けて、
エコカーの作り方講座、みたいな
事をやったりするか?

住宅業界の不幸は、業界内での
格差が非常に大きい事になります。

また、断熱分野に関しては、
大手と言われる会社がトップランナーでは
ないという事も大きな悲劇を生みます。

ええ、一番高いメーカーの家を建てたのに
断熱については最高級じゃないの??

一番高い買い物であれば、何でも
最高級だと思うじゃないですか。

住宅業界はそれが当てはまらない。

よしんば断熱等級7の家を、
大手と言われる会社で建てたとて、
熱橋をちゃんと潰して建てているか
というと、そんな事は全くやってない。
そして気密だって顧客に言われて
いやいや取り組む程度の現状。

断熱材の量である程度の暖かさは
確保できますが、あちこちで熱の
流出入が起きる建物ですので
非常にもったいない事に。

大手のメーカーは研究開発を
自社でできることが強みだと
言われたりすることもあります。

確かに研究機関はある。
そして、研究所レベルでは、
最もコスパの良いのは断熱等級6
ただし、今後の普及状況によっては
もっと上の断熱が最適になる事も
充分にあり得る。

みたいな論文が既に数年前から出ている。
↓     ↓
%url2%{https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/85/768/85_159/_pdf}

でも、現場は対応しない。
これ、研究機関の意味、ある?

実際に、ハウスメーカーの研究機関が
どんなことをやっているかというと、
クレーム、トラブル、法令対応の
マニュアル作成が大きな割合を
占めております。

何かトラブルがあっても絶対に
裁判で負けない為の理論武装。

と言った方が良いかもしれません。

だから、ハウスメーカーの研究機関が
あなたの為に良い物を開発してくれている
と思うのは半分幻想です。

あなたとトラブルになった時に、
絶対にあなたに負けないような、
理論武装をすることが主な業務内容。

だから、住宅訴訟では、殆どの場合、
住まい手はハウスメーカーには勝てない。

企業に属する研究機関というのは、
本来、その企業が将来進むべき
道を切り拓く為の研究をするものです。

しかし、残念ながら日本の企業の
研究機関というのは、往々にして、
「宣伝に使える研究」や
「自社に都合の良い結論をこじつける研究」
をさせられがちになります。

このメルマガを読んでおられる方で、
研究職についておられる方であれば、
なんとなく思い当たる節もあるのでは。

科学的に正しい事や新たな発見より、
経営陣の思い込みを正当化する理論武装
のほうが優先順位が高いですからね、、、

すみません話が随分逸れましたが、
来年の法改正では新たに省エネ住宅が
義務化されます。
今後もどんどん省エネ住宅のレベルは
引き上げられていく予定です。

今の時点で来年の法改正に対応が
できていない会社は本当にダメ。

これ、今に始まったんじゃなくて、
10年前からずっと言われてきた事です。

そんな会社が残ってしまっているから、
あなたやあなたに続く、住まい手さんが
家づくりでこんなに悩むんですね。

どうぞ、来年の法改正は勿論、
将来の法改正にも既に対応を終えている
建築会社を選んでくださいませ。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー