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【日刊】新築脳とリノベ脳

長く住める家

凰建設の森です。

本日は大阪。
また新しい講座が始まります。
参加してよかったと
言っていただけるよう頑張ります。

さて、本日の話題は、建築会社の
選び方について的な感じです。

今現在、日本はどちらかと言うと
新築至上主義で動いています。

リノベでも新築でもどちらでも
選べるんだとしたら新築を選びたい。

作り手側もできれば新築がいい。
楽ですからね。

弊社、10年ほど前から、
断熱リノベをやっております。

きっかけは北海道で山本亜耕さんに
出会ったことにです。

当時は私も新築じゃなきゃ
どうしようもないと思っていた。

新築の時に失敗した建物は救えない。

しかし、北海道はもう20年近く前から
断熱リノベの技術を研究して、
体系立てて普及に努めてきました。

え、こんな建物、直せるの?

みたいな物でもきっちり直していく。
新築そっくりさんみたいな、
スケルトン解体だと廃棄物の量が
多いし使える素材まで捨てるので
勿体ないという考え方から、
壊す部分を最小限にして、性能を
コスパよく高めていく。

その考え方に触れた時には、
ああ、ちゃんと道はあったんだな
って浅はかだった自分を恥じたものです。

それから、高性能リノベを
勧めるようになったんですね。

数年経って実績を認めていただき、
鳥取県がリノベの独自基準を
制定する際は、北海道チームに
混じって委員に参加させていただきました。

北海道式の断熱リノベを本州で
やる際の注意点などを補足する
みたいな立ち位置で。

そのまま亜耕さんと講習の先生も。

今でもRe:NE-STの資格講習は
私と亜耕さんの講習の録画を
使っていただいております。https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1306790/R8kaisyuchirashi.pdf

私が自分で取り組んだ時も、
Re:NE-STの講習の時も、
今でもそうなのですが、
新築の頭になっている人が
リノベに取り組むのは大変。

まず固定観念を取り除く事から
やらないといけません。

新築とリノベの最も大きな
違いは、既にモノがある事。

当たり前ですけども、
みんなこれを忘れがちです。

リノベの場合、既に断熱材が
あるし、構造だって既にあるし
外壁材や床材だって既にある。

それに合わせた工事をするのが
基本になっていきます。

新築住宅であれば、断熱でも
耐震でもなんでもそうですが、
自分の得意分野を突き詰めていく
というのが正解になります。

断熱材は決まったものを使い
それを如何に上手に扱えるか
を高めていく。

色んなものに手を出すと、
全部中途半端になる。
みたいな言説を聞いたことが
ある人もいるかと思います。

それは新築であればそう。

しかし、そういう感じで
技術を極めてきた人は、
リノベの現場で戸惑いがち。

得意なものと違う断熱材が使ってある
家をリノベを依頼されたとき、
これは私の専門じゃないからと
使える断熱材でも全部捨てて
骨組みまで戻して、いざ
新築と同じ条件からスタート
みたいな事をしようとする。

だから「新築そっくりさん」。

でも本来は再利用できる
断熱材があるなら使った方が
よりコスパよく断熱性能を
高められますし、
構造材だってなるべく
再利用したほうがいい。

既存の床だって外壁だって、
そのまま構造体に太い釘や
ビスで固定すれば耐震性が
上がるんです。

手間をかけて捨ててイチから
また耐震工事をやったり
断熱工事をやったり
するのはもったいない。

でも、そういう事をやるには
相当な知識や技術に加えて
経験だって必要です。

弊社も昔は特定の工法専門で
突き詰めていこうみたいな
事を考えておりましたが、
リノベをやり始めてからは、
考え方を改めまして、今は
どんな建物が目の前に来ても、
対応できるようになろうと
いう方針にしております。

世の中のあらゆる断熱材を
使えるようにならなければいけないし
新築だけでしか使えないような
工法に頼ったってリノベでは
あまり役に立ちません。

新築であれば、
「今度はこの商品を使ってみよう」
みたいな事も自由自在ですが、
リノベだとその商品が使えるか
どうかはその建物次第です。

新築なら好きな納まりで
やれたけどリノベだと
今あるものに合わせて
やらなければならない。

都度都度考えなければ
ならないんですね。

既存家屋を本気でリノベしようと
思ったらとても深い知識や
沢山の技術の引き出しが
必要になってきます。

新築で高性能住宅を
やれる人は増えてきましたが
リノベで高性能化ができる人は
まだまだ少ないです。

もし、あなたがリノベを
考えておられるのであれば
是非、仕事の幅の広い人を
探していただければと思います。

本気で取り組むのであれば、
新築よりリノベの方が難しい。
ぜひ、頑張ってください。

#未来コストを考える #長寿命住宅

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー