凰建設の森です。
本日は上棟。
そして、コロナ後初の
上棟式の開催です。
コロナ前でも、1年に
1件くらいの割合で、
上棟の際に棟梁が祝詞を
奏上して足場や屋根の
上から餅まきをする、
「上棟式」を希望される
お施主様がおられましたが、
コロナに入ってからは
そういう機運もめっきり
減ってしまいまして、
実に5年ぶりくらいの開催。
20代の若い棟梁は
祝詞を読むのは初めて。
事前に沢山練習をしました。
お施主様もタイムラプスを
撮ると張り切っておられました。
タイムラプスを撮るのであれば、
一つアドバイスがあります。
それが、夜明け前から撮る事。
上棟の日というのは、朝に
大工さんが集まって来て、
レッカーさんがやって来て、
お、これからお祭り騒ぎになるな
っていう感じの所から既に楽しい。
そして、上棟の作業が最も
早く進む様に感じられるのは、
作業開始から2時間くらい。
その時間でバタバタっと
骨組みが出来ていきますので
動画的にも一番面白い所。
過去にもタイムラプスに
チャレンジをされた方が
おられますが、作業開始に
合わせてスタートをしようと
すると、失敗の可能性が高い。
是非、夜明けから始まる
タイムラプスにしていただけると
凄くいい感じになります。
さて、上棟作業の話題なのですが、
岐阜でも最近は、少なくない
建築会社で、上棟は大工さんが来ない。
主に、海外からの技能実習生が
上棟作業を行います。
それが悪い事かというと、
そうですね。語弊を恐れずに言うと
悪い事だと思います。
まず、木造の建物なのに
大工さんが居ないというのは
病院に行ったらお医者さんが
居ないのと同じです。
え?え?誰が私を診てくれるの?
という事になってしまいます。
大工さんが上等の際に居ない
という事になりますと、
大工さんじゃなくても出来る
仕事だけで家づくりをすることに
なります。
そうなると、事前にカットされた
材料をつなぎ合わせる、プラモデル
的な納まりしかできなくなる。
勿論、色んな制約でがんじがらめでも
気にしないという人はそれでも
いいかもしれませんが。
上棟作業の際にしかできない、
気密や断熱の納まりがありますが、
数年程度のサイクルでローテーションを
繰り返す技能実習生だと、どうしても
技術の伝達が疎かになってしまい、
最低限のプラモデル仕事だけしか
出来なくなってしまいます。
そして、そもそも日本人の若い、
これから長く業界で頑張ってくれる
大工さんを現時点で雇えていない
という時点でその建築会社の未来は
あまり明るくないです。
ブラックな環境で人が育たず、
短期の人材派遣で会社を
回しているという状況だから。
上棟の際は外国人が作業してた。
終わったら高齢な棟梁が
やってきて仕事をしていた。
現場に若い人が居る気配がない。
という家づくりだったという
人も一定数おられるはずです。
もし、あなたの会社が
そういう状況だったとしたら
あなたはどう思います?
若い人が育たずいつ働けなくなるか
分からない高齢なスタッフがメイン。
人手が足りないから数年でいなくなる
海外からの労働力に頼るけど、
会社にはノウハウが殆ど残らない。
そして今まではそれで何とか
やっていたけども、円安になり、
海外からの労働力も今後安定して
採用出来ていくか分からない。
どこもそうですが、会社というのは
熟練のスタッフだけで、次の人材を
育てずに運営するのが最も儲かる。
でも、それじゃあ会社は永く続かない。
だから、継続的に新しい子を採用し、
人を育てながら経営するんですね。
今時点で新しい子、若い子が居ない
会社というのは、既に台所事情が
末期的で、とても人を採用するなんて
出来ないという状況であることも
少なくありません。
なんとなくヤバいって思いますよね。
今現在においても建築会社は
沢山倒産していっております。
若い子が居ないという事は、
店じまいがし易いという事でもある。
次の就職先の世話とかしなくても
良くなりますからね。
建築会社において、若い大工さんや
若い監督さんを採用して育てる
というのは最も難易度の高い事です。
折角採用したって、大工さんとして
一人前になれるのは3人に1人くらい。
教育への投資が回収できずに終わるという
事だって当たり前に発生します。
盛んに職人さん不足が叫ばれていますが、
住まい手としてはそこにも少し危機感を
持った方がいいです。
建築会社に若い人が居るかどうかは
HPやSNS、会社のイベントなどで
確認をしておくと良いと思います。
自分の家が建っている途中に
会社が倒産するのは論外ですが、
家を建ててすぐに会社が
倒産するというのも、
気持ちの良い話では無いし、
やっぱり色んなメンテナンスで
建てた所を頼りたいものですよね。
若い職人さんや現場のスタッフが
居るかどうかをチェックする。
何よりもあなたとあなたの家族を
守るため、依頼先の会社の事を
よく調べておいてくださいませ。
って、定期的にメルマガを
書くのですが、建ててる途中で
建築会社が倒産しました、
凰さん何とかなりませんか。
という相談はゼロにはなりません。
なんで、その会社は危ないですよって
前もって教えてくれなかったんですか
と言われたこともありますが、
そんなの言えるわけない。もし私が
○○建設さんは倒産しそうみたいよ。
なんてお施主様の立場の人に言ったら
思いっきり営業妨害ですよね。
でも、やっぱりこの業界、横の
繋がりや、取引先からの情報提供などが
あり、あそこが苦しいらしいなどの
話は入ってきてしまうんですね。
直接は言えないけども、
倒産しそうな会社であったり、
ひょっとして倒産の準備を
始めていたりする?
みたいな会社の共通点は、
話しておいても良いと思う。
家づくりをするために建築会社を
回っていると、どうしても、
営業担当者さんしか見えない。
現場の段階になって、
あれあれ、若い人はいずこに?
みたいな事になったって
もう遅いんですね。
家づくりは生涯でもっとも高額
かつ最も長く使う商品を買う
買い物になります。
どうぞ、あなたの事を末永く
守ってくれる、若い芽のある
建築会社を選んでください。
