凰建設の森です。
鳥山明先生の訃報、
びっくりしましたね。
私も世代ですので、
何とも言えない気持ちです。
本日は明日お引き渡しの
現場のお片付け。
内覧会に勉強会に、
大変参考にさせて
頂いた現場です。
引き渡してしまうのが
少し寂しく感じます。
とはいえ今月も来月も、
訪問させていただき
暮らしぶりを見させていただく
予定がありますので、
それもまた楽しみです。
さて、本日は質問箱から。
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/cc9d2153-54cd-47ca-9a1a-7404afaf159c/completed}
UA値をどうイメージして
捉えるかというものですが、
質問者さんがおっしゃっている
事は全くもって正しい。
外壁や屋根に比べると、
窓やドアというのは、
とんでもない弱点になる。
窓設計というのは、
高い断熱を持った箱に、
弱点である穴をあけていく
という事になるんですね。
だから、意味のない穴は
極力開けない方が良いです。
意味のある穴とは、
・日射取得の為の穴
・良い眺望を切り取る穴
・通風をする為の穴
・採光の為の穴
が挙げられます。
それらのうち、日射取得の
為の穴だけは、暖房期を通して
取得する熱量が損失する熱量を
上回る場合、沢山空けたほうが
いい穴になります。
冬季によく陽の当たる
南側の窓というのは、
家を暖めてくれる天然の暖房。
上手くやれば無暖房無加湿でも
日中勝手に家を暖めて
おいてくれます。
↓ ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2024/03/12003b41517e549dc16d9cf138b2c2f3.png}
なので、日射取得ができる
家であれば、UA値が悪くなっても
南の窓を取るようにした方が
家は暖かく過ごせますし、
日射取得が期待できない家なら
不必要な窓は極力減らし、
UA値を良くしていきます。
開口の無い箱の状態は
どんなもんにするのか
という質問ですが、
私が外皮設計の目安に
しているのは、
屋根のR値が9
壁のR値が6
というものになります。
R値とは熱抵抗値の事で、
断熱の厚み÷素材の熱伝導率
で表されます。
高性能グラスウール16Kの
熱伝導率は0.038になりますので
X÷0.038>9という事で、
屋根は約340mmの断熱が
ベースラインという事に。
同じ計算をすると、壁は
230mmという事ですね。
その断熱の厚みを基準に
必要に応じて厚さを変える。
素材も変えます。
R値の逆数が熱伝達率。
屋根で0.11 壁で0.17
窓の無い箱だけの状態の
家を作るとUA値は0.16
程度になる感じでしょうか。
窓の熱伝達率は0.9前後
(樹脂トリプルガラスで)
高性能な窓と言っても、
私が基準にしている壁と
比べると5倍も熱が逃げる。
玄関ドアだと8倍程逃げる。
仕事のシフトで考えると
イメージしやすいかと。
10人が生産ラインに入って
仕事をしています。
ベテランは1時間で6個の
製品を作ることが出来る。
でも新人は1時間で1個の
製品しか作れない。
ベテラン9人新人1人の
シフトだと1時間に55個
ベテラン6人新人4人の
シフトだと1時間に40個
生産個数を上げる際、
ベテランを更に教育するか
新人の割合を減らすか
(早くベテランになってもらうか)
だと、後者の方が早いはず。
家の窓は上の例えで言う新人。
新人が少ない方が、チームの
成績は良くなるわけですね。
なので、窓の面積を減らすのは
性能を上げるためにはとても
楽で有効な事になります。
ちなみに。
外皮面積が250m2の家が
あったとします(30坪程度)
玄関ドアがU値2.0で2m2
窓がU値1.5で4m2という
窓を絞った家を建てるとします。
(2×2+1.5×4+X×246)÷250<0.46
の式を解くと温暖地の断熱等級6
を取るために必要な屋根壁のU値が
算出出来ます。
U値は0.427、グラスウールで
作ろうと思うと厚みは89mm。
窓さえ絞れば断熱の厚みは
そんなになくても等級6は
余裕でクリアできてしまいます。
10年前ならいざ知らず、
今の家づくりを取り巻く
社会状況において、
UA値0.46がクリアできない
なんていう事はあり得ない。
これから温暖地で家を建てる人で、
我が家は断熱等級5です
みたいな事になってしまったら
依頼先選びを失敗したと
思ってもいいと思います。
あまりにも依頼先に
断熱の知識が無さすぎる。
断熱計算の方法を2日くらい
しっかり勉強すれば、
UA値0.46以下の家の
つくり方なんて分かるはず。
しっかりコスト計算をすれば、
断熱等級5→6への価格上昇なんて
20万円もかからなかったりする。
温暖地は断熱等級5でいいなんて
言っている建築会社は、
設計も原価計算も断熱の知識も
全部ダメダメな建築会社ですと
自己紹介しているようなものです。
やろうと思えば明日からでも
すぐに出来るというレベルまで
難易度が下がってきた。
付加断熱なんていらない。
樹脂窓を使って屋根の断熱を
それなりに厚くすれば、
はい出来上がりというのが
UA値0.46という性能です。
どうぞ、騙されないで。
