凰建設の森です。
凰建設は本日から仕事始め。
多分そういう会社さんが殆どかな?
改めて、本年もよろしくお願いします。
今日は湿気のお話。
住宅に調湿効果を持たせたいという
希望は本当に多いです。
夏はさらっと、冬はしっとり。
それを内装建材の力で達成する。
家の中の湿気をコントロールするのは
大事な事ではありますが、
根本的にはそれは内装建材の
仕事ではありません。
建材の吸放湿性能は、
銀行預金の様なものです。
預けておいた湿気が無いのに
引き出せるわけはないですよね。
だから、冬の湿度コントロールの
基本は加湿ですし、
冬の湿度コントロールについては
除湿が基本になります。
そのうえで、細かい変動を
調整してくれるのが調湿です。
湿気預金も色んな種類があります。
家にある貯金箱の様に、瞬時に
現金を出し入れできる物もあれば
普通預金の様に、ATMまで言って
お金を出し入れする物もある。
定期預金の様に、お金の出し入れに
時間のかかる物もあります。
5万円入る貯金箱もあれば、
1000万円入る金庫もあります。
世の中のあらゆる物質には、
水を含むことが出来る最大量と
水を含むスピードがあります。
樹脂製品はスピード遅いし
量もあまり含みません。
どちらかというと防湿材。
木材はスピードまあまあ、
量もまあまあ。
木(植物)の延長が紙や布ですね。
紙や布になると一気に
スピードアップします。
土は使い方によりますが、
スピードまあまあ量も多い。
土の延長が珪藻土だったり
タイルだったりします。
セメントやコンクリートもですね。
石なんかはスピードは遅く、
量は少な目です。
量も、体積に対しての量なのか
重量に対しての量なのかで
若干評価は変わりますね。
この、給水のスピードを求めるか
量を求めるかは、どんな場面で
吸放湿性を求めるのかに
よって違います。
冬の浴室ドアを開けた瞬間に
もわっと出る蒸気をさっと
吸ってほしいのであれば、
それはもう断然スピード重視。
一日を通して、湿度変化を
まろやかにしたいとか、
梅雨時の晴れた日と雨の日の
じっとり差を軽減したいとか
そういう事であれば量も早さも
それなりに。
夏の湿気を冬まで蓄えておきたい
となれば、もう完全に量重視。
だけど、半年を持ち越すのは
狙ってやるのは結構大変。
中間期に殆どがこぼれ落ちます。
何となく、調湿についての
イメージは出来ますでしょうか。
それで、今日、なぜこの話題か。
こんな質問があったからです。
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/795aafd6-3622-445b-9082-be94b348b05e}
質問箱ではちょっと強めに
お答えしてしまいました。
珪藻土の調湿機能で厚みに言及
しているという事は、恐らく
吸湿「量」の話かと思います。
洗濯物で考えると分かりやすいですが、
広げて干すと早く乾く(放湿する)
つまり、薄く塗る方が速く
吸放湿しますが、
蓄える量を多くするためには、
厚く塗らなくてはなりません。
それをもって厚塗りがいいと
言っておられるのかと。
ちなみに、珪藻土が吸放湿云々、、
というお話は、この10年くらい
と認識されている方も多いですが
とんでもないです。
こちらをご覧下さい。
↓ ↓
%url2%{https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcersj1892/52/618/52_618_212/_pdf/-char/ja}
日本中の珪藻土の吸水量を調べた論文。
問題は、これがいつ書かれたものか。
1944年です。
そのくらい昔から珪藻土と水の
関係性は研究が進んでました。
で、珪藻土の評価についてですが、
刹那的な湿度変動に対しては
効果があると言えるかと思います。
お鍋の蓋を開けた瞬間とか、
ケトルが沸騰した瞬間とか、
お風呂を開けた瞬間とか、
そういう時にさっと吸って、
さっと吐いてくれる感じ。
厚く塗れば、日ごとの変動に対して
それなりに効果が出てくるかと
思いますが、、コスパは悪いです。
含水量で言えば木材は
重量に対して1.5倍~3くらい。
(樹種や部位による)
珪藻土は2.2倍から6倍くらい
(産地による)
しかし、住宅に使う材料は、
木材が2500kg程度あるのに対し、
珪藻土は全室塗っても200kg程度。
吸放湿量の絶対量は、
元々構造で使う木材を表しで
使った方がはるかに多くなります。
何なら、間仕切り壁を
化粧ブロック積みにしてみたり
棚をコンクリートブロック+板で
つくったりした方が、コスパ良く
吸放湿量の絶対量は多くなります。
好みにもよりますが、ガレージ風で
それなりにおしゃれ。
DIYでも簡単にできます。
(棚を作る場合は崩れ対策に注意)
↓ ↓
%url3%{http://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/01/b9a253312d33852c9d73a8b65a326f3e.png}
吸放湿性で見ると、この棚達の方が
優秀だったりしてしまうわけです。
珪藻土の吸放湿性はおまけです。
その質感や肌触りが本質。
瞬間的な湿気に対してであれば、
珪藻土よりも更に有効なのが、
実はあります。
洗面脱衣室の天井などに、ある
仕上げを施せば、鏡が曇るとか
窓が一瞬結露するとか、
そういうのをかなり軽減できます。
これは、、企業秘密です。
弊社のお客様以外には
お教えできません~。
あ、あとは、無塗装の無垢の床。
床だけは表面の吸放湿性は、
足の快適性に直結します。
杉の無垢床とか、すごくいい。
夏はさらっと、冬は暖か。
勿論デメリットもありますが、
自宅にするなら私はやっぱり
杉の無垢床にするかな。
財布の為にも家族の為にも、
湿気の為にも日本の為にも、
全部いいのが杉の床です。
