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多くのFCが低性能推しな理由

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

毎月第一月曜日は
会社の草刈りの日です。

今日は小雨のぱらつく
絶好の草刈り日和。

先月は熱中症になって
しまいましたが、今日は
何事もなく終えられました。

さて、本日の話題は、
表題の通りです。

住宅の性能って、どのくらいが
ちょうどよいのか?

耐震性能は?
断熱性能は?
維持管理性能は?

色々悩みますよね。
色んな立場の人が、色んな主張。
皆さんそれぞれの立場で、
自分の思う事を話されます。

勿論私もその一人。

耳にタコの人もいるかと思いますが、
私の主張としては、
もう日本に新しい家は要らないよね?
それでも作るなら高性能な家だけに。

というものになります。

今すぐ東京都から全員が避難するような
大災害が起きたとしても、
空き家の数は、東京都の
世帯全部を受け入れるくらいの
キャパがあるんです。

社会全体で完全に家あまり。

家に、爪切りってあります?
爪切りはいくつありますでしょうか。

たぶん1世帯に1個あれば足りる。

昔は爪切りが足りない時代もあった。

1世帯に1個普及していないと、
借りに行ったりして大変不便ですよね。

だから、企業のノベルティや、
贈答品などで、名前入りの爪切りが
重宝されていました。
↓     ↓
https://aucfree.com/items/v625275260

家にありませんでした?こういうの。
というか、やたらと沢山
あったりしませんでした??

余りにも沢山ノベルティ爪切りが
普及した結果、誰も爪切りを
ありがたがる人はいなくなりました。

そして、今でもノベルティ爪切りを
使い続けている人は少数派。

なんたって、切れ味が悪いです。
どんどん切れ味が落ちる。

私が使っている爪切り。
中学生の時に生まれて初めて
名古屋の東急ハンズに行き、
お小遣いの範囲で何かいい物を。

と思って買ったこちら
↓     ↓
https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/07/IMG_6953-scaled.jpg

今でも全く問題なく現役。
素晴らしくシャープな切れ味。

爪切りにお金をかけるなんて、、
と当時言われたような気がしますが

今でもずっとストレスフリーで
使い続けていられますので、
全然後悔はありません。

爪切りって、きちんとしたものを買えば
一生使い続ける事が出来ます。

爪切りでも家でも、
なんでもそうですが、
世の中にいきわたるまでは
安かろう悪かろうで良いので
普及させることが大事です。

でも、普及した後は、より質の
高い物に置き換えていくのが、
普通の流れではないでしょうか。

ノベルティ爪切りが
社会にあふれかえっても、
逆に迷惑であるのと同じように

質の悪い家が世の中にこれ以上
出来ても社会全体として、
プラスになることはあまりない。

私の爪切りはたぶん一生もの。
ひょっとすると子ども達、孫たちの
世代まで使えるかもしれません。

私が1500円で買った爪切りが
100年使えるのであれば、
何ら高い物ではないと思います。

あれ、ひょっとしたら?
と思って少し調べてみたら
↓     ↓
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x492762549

価値のある買いものって、
こういう事なのではないでしょうか?

だから、基本的には家は要らない。
作るんだったらちゃんと長持ちして
快適に住める物のみにして、
少しずつ社会を塗り替えていくべき。

そう思って家づくりをしております。

話が大きく横に逸れましたが、
住宅のフランチャイズさん。

先日新建新聞社さんから発行された
こちらの本には、日本に存在する
沢山のフランチャイズや企画商品が
一覧になって載っております。
↓     ↓
https://www.amazon.co.jp/%E5%B7%A5%E5%8B%99%E5%BA%97%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E8%AA%AD%E6%9C%AC/dp/4865271139

耐震等級だけを見ても、FC、VC等で
明確に耐震等級3(相当)を
推奨しているグループは4割程度。

耐震等級3×G2以上の性能を
最低限としている所は、
全101のグループの中でも
2つしかありません。

恐らく今後もFCやVCの類は
どんどん出ては消えると
思います。

そして多くのチェーンは、
そこそこ高性能を目指します。

FCの目的は、良いものを
普及させることにあるか。

勿論そういう思いでやっている
所もあるとは思います。
確率2%ほどで。

しかし、残念ながらFCとは、
そういうビジネスモデルであり、
収益を上げるためにやっております。

条件を厳しくすればするほど、
受け入れられる顧客数は少なくなる。

ビジネスの魅力の前には、
社会の全体最適とか、
未来の子ども達の為とか、
そういうのは吹っ飛んでいきます。

以前から言うように、消費行動とは
投票行動と同じです。

みんな自分の事が大事だから、
自分が最も得になるようなものを
選んで消費行動をしてきました。

その結果、社会は後に続く
世代になるほど生きづらくなる
物に変わってきてしまいました。

こんな社会にしてしまったのは、
今の老人たちが自分たちの事だけ
考えて社会を作ってきたからだ。

そうやって上の世代を批判しがちな
我々のような、子育てや家づくりを
している現役真っただ中の世代もまた、
多くの人たちが自分の事だけを
考えて消費行動をとっています。

自分たちは少しくらい苦労をしても、
子ども達の世代が楽になるように
より良い社会を遺していってあげたい。

そう考えている人は少数派だと思います。

家づくりでも同じです。
きちんと断熱気密防湿された家は、
100年でも150年でも使えます。

日本の気候だと何をやっても
木が腐って家がダメになると
思っている人が多いのですが、
岐阜の白川郷の民家は350年。

きちんと手入れさえすれば、
家はそのくらい持ちますし、
建て替え続けるよりは、
ずっと安上がりになります。

社会全体が100年以上、
快適に住める家になっていけば、
家を新築しなければならないのは
3世代に1回くらいになります。

築50年の家でも売ったり貸したり
そういう資産運用に回せます。

仮に、社会全体がそうならず、
家の価値は20年でゼロという
今の常識がずっと続いたとしても、
「快適に住める家」という
性能はやはり100年続きます。

あなたの子孫や、その家を
安く譲り受けた人が、
家賃やローンに苦しむことなく
暮らせるというだけでも、
後の世代の為になります。

消費行動は投票行動。

だからこそ、FCが狙うのは、
そこそこ性能、そこそこ価格。
そして自分たちの世代だけが
得する家を買いたい人たち。

そこが一番のボリュームゾーン。
意思決定権の無い子供たちは
顧客としてみなしていない。

何なら、30年後にまたその
子ども達を相手に、本人だけが
得をする家を提供するつもり。

そんなことやってて社会が
良くなるわけがない。

2030年のCO2削減目標が26%
だった時の住宅業界の削減率は
2013年比40%でした。

2050年にゼロ、2030年に46%
になった今、住宅業界に
課せられる削減率もまた、
以前の倍くらいになるでしょう。

2030年に80%削減くらい?

これから作る家すべてが、
G2+太陽光満載の仕様になっても
2030年に80%削減というのは
恐らく無理な目標です。

日本の家が現状5000万世帯。
単純に5000のエネルギーを
使っているとします。
毎年70万戸ずつ供給とする。
あと8年で560万戸。
その560万戸と残りの4460万戸の
平均が8割減の1000だとすると、
560万戸の建物は、どんな
エネルギー収支の建物になるか。

全部がZEH率620%です。

これ、今後日本に建てる家が
全部パッシブハウスになっても
無理な目標です。

バックキャスティングという言葉が
盛んに言われておりますが、
バックキャスティングで考えると
こういうことになってしまいます。

8年後までに5000万円を用意
できないんだったら、おまえの
財産は全部没収で家族全員
臓器を売ることにしてやる!

と同じくらい無茶苦茶な事を
求められているんですね。

残業時間を増やすとか、そんな
レベルで解決できる話じゃない。

お金を稼ぐ方法のありとあらゆる
物をやりつくして、やっと
できるかどうかだと思います。

既存の建物の省エネ改修も
劇的に進めていかねばなりません。

効率どうのこうのという議論は
既に終わっており、やれることは
全部やらないとダメなんです。

今から新築をするのであれば、
G2レベルは最低限度の目標。
それに加えてどれだけ断熱を
積み増せるか。

太陽光をはじめとする再エネだって
やれる地域なら最大限やる。

そこまでやって、まだ五分五分以下。
この8年で新たな技術革新や
仕組みの創設にも取り組むべき。

G2未満でいい。
耐震等級3未満でいい。

そう言っているFCや評論家さん。
その家の先に、どんな未来や、
どんな社会像を描いているのでしょう?

ご自身のビジネスは、
社会の未来よりも大事な物でしょうか。

たぶん、その通りなんでしょうね。

#災害に強い家 #温熱は物理 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー