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大工さんは社員さんですか?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は、講演会。
大宮まで来ております。

宿泊の手配まで
主催者さんにお任せを
させていただいたのですが
なんだか気を使っていただき
すごくいいホテルに、、、

空調講座などで宿泊を
する時は、とにかく安い
ホテルにとやってきたので
一人でこんなに広い部屋を
使ってもいいのだろうかと
罪悪感すら覚えます。

YKK apさんありがとう。

さて、本日の話題は、
施工のお話になります。

というのも、昨日の
創建舎さんの事例発表が
社員大工さんについての
発表だったので。

あ、その前に、
昨日のメルマガの感想で
凄く嬉しい報告が
↓     ↓
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もうちょっと早く知ってたら
昨日、どんな図面になったか、
見せていただくだけでも
お願いしたかったです。

4月にまた創建舎さんの
社長さんとお会いする機会が
ありますので、その時は
この話題で盛り上がれること
間違いなしだと思います。

余りにエモい出来事でしたので
つい紹介してしまいました。

良い家が出来る事を
切にお祈り申し上げます。

さて、本題に戻ります。

家づくりには沢山の人が
関わります。

その中でも、特に重要度が
高いキーパーソンの一人が
「大工さん」になります。

上棟から木工事の完成まで
大工さんが現場の花形。

昔よりは、大工さんの
仕事の割合は減りましたが、
それでも家づくりの半分以上は
大工さんが担う事になる。

そんな大事な大工さんですが、
昨今、需要に対して人数の
減少が著しく、どの会社も
大工さんを募集している状況。

なぜか。簡単な事です。
大工さんを育てる仕組みが
崩壊しているからです。

大工さんというのは、難易度が
高いだけに、一人前になるまで
最も時間の掛かる職種です。

だから、一人前になるまでの
その期間というのは、非常に
生産性の低い状態になります。

昔はその生産性の低さの
しわ寄せは本人に来ていた。

非常に低い賃金での労働。

しかし、今の時代、
そんな働かせ方はしちゃダメだし
その働き方でいいという人もいない。

低い生産性のしわ寄せは、
雇用主に来ることになります。

新人大工さんへの投資が、
必ず帰ってくるものかと言えば
そうではありません。

大工さんとして、一人前になるまで
頑張れるという人は3人に1人くらい?

多くの人は、大工さんとして
生きる道を諦めて、
違う職種に行ったりします。

だから、まともな経営感覚を
持っている建築会社であれば、
大工を育てるのは効率が悪い。

どこかの大工さんを引き抜いて
きたほうがはるかに得だと
思ってしまうものです。

そして、それをこの数十年
続けてきた結果、
天然大工さんの乱獲が進み、
みんなで大工さんの奪い合いを
する状態が起きています。

60過ぎの大工さんが、
弊社では一番若手です。

みたいな会社もざらにある。

そして、現在、どの会社も、
大工さんを育てる必要性に気づき、
わたわたと若い子を採用し始めてる。

弊社は昭和33年の創業以来、
ずっと、大工さんを育てる事を
やってきた会社です。

私が小さなころにはまだ寮があり、
住み込みの大工さんと一緒に
ごはんを食べていました。

2000年以降は、寮に住み込み
という子もいなくなり、
若い大工さんは自宅から通う
という人が殆どになりました。

弊社の大工さんは20代中盤から
30代の働き盛りの人たちばかり。
これは私が作ったものではなく、
祖父、父が代々守ってきた伝統。

大工さんが育つ環境というのは、
凰建設の宝の一つになります。

創建舎さんも、20年以上前から
大工さんを育てる事を
実践されてこられた会社。

やはり、大工さんは20代~40代と
非常にバランスのいい構成。

今現在で、社員大工がおらず
育てようにも教える人が居ない
みたいな事で悩んでいる会社は
沢山あります。

私はそういう所を、可哀そうだとは
思いません。だって、20年前は、
「大工を育てるなんて無駄な事を、、、」
と馬鹿にしておられたでしょうから。

先が読めなかったツケを払ってるだけ。

企業、とりわけ家を建てる会社には
永続性というステータスは非常に重要。

今のサイクルで、永遠に会社が
回るかどうか。

短期的に利益を上げたければ、
人材育成に掛ける費用を削減し、
ドル箱の事業だけをやればいい。

研究開発や人材育成は邪魔。

だけど、それをやってこなかった
会社に30年後の継続はありません。

だから、建築会社は大工さんを
育てなければなりません。

ただ、言うは易し行うは難し。

大工さんを社員として雇用することは
非常に難しい事になります。

仕事の波が出来てはいけない。

昨日のワークショップでも、
大工さんを社員として雇用するには
現場監督を兼任してもらうしか
採算が取れる方法は無いのでは?

みたいな意見が出ておりました。

そうですね。採算で考えると、
そういう考え方になります。

ただ、それはちょっと違うと思う。
大工さんを育てる経費というのは、
建築会社が負担すべき、当然の費用。

その費用は掛かるという前提で
全ての建築会社が利益構造を作る。

どこかの会社だけが大工さんを
育てる事をやるから、その会社が
損をしているような雰囲気になる。

全ての会社が大工さんを育てれば
そういう経費が掛かるのが当たり前に。

誰かが損をしているという感覚は
なくなるかと思います。

これも、囚人のジレンマです。

みんなが払っている育成費用を、
俺の所だけはやめて、他から
大工さんを引き抜いて来ようぜ。

という会社があると、そこは、
儲かるかもしれない。だけど
みんなが真似を始めると、
また今と同じ状態になる。

一時的にその人は得をするけど、
結局みんなで不幸になってるだけ。

常日頃、気づいた人から、
余裕のある人から、未来の
社会が良くなる消費をしましょう
とお伝えをしております。

創建舎さんや他の大工さんを
育てる会社さんの家を建てるのも
社会が良くなる消費行動だと思う。

そういう会社が選ばれる
世の中であれば、
まだまだ捨てたもんじゃない。

私はそう思います。

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー