凰建設の森です。
本日は内覧会。
メルマガ配信時点では、
まだ開催中になります。
これから夜の時間帯。
昼間とはまた違う家の顔が
見られます。
内覧会開催に向けて、
家具や植物の搬入を
ご協力いただけた
お施主様には本当に感謝。
内覧会の完成度では、
間違いなく過去最高です。
ご覧いただいた方にも、
お施主様の世界観が、
十二分に伝わったのでは
ないかと思います。
さて、本日の話題は、
資格のお話になります。
家づくりを依頼する相手が
建築士の資格を持っていない。
それって、アリなの?
私は、無しだと思っています。
建築士の資格を持っている
人以上に詳しい人がいる事は
否定しませんが、それはレアケース。
なぜ、建築士の資格が必要か。
家を建てるという仕事において
必要になる知識は多岐にわたります。
個人で勝手にやればよい物では
ありませんので、法律も絡む。
適当に作って崩れたら、住む人も、
その周辺の人も迷惑になります。
だから構造の知識が必須です。
材料に関する知識が無いと、
間違った組み合わせをして
雨漏りを起こしたりもします。
もうすぐ改定されますが、
住宅建築には4号特例という
法律用語が存在します。
本来、全ての建築物は、
構造計算を行ったうえで
建設しなければなりません。
しかし、建築士の資格を
持った人が設計した、
一定の規模以下の建築物は、
建築士の責任のもとで、
構造計算をしたとみなされる。
建築士の資格というのは、
本来必須な構造計算を
すっ飛ばす事が出来るくらい
強い物になります。
当然、構造計算等々が、
出来るという能力の証明を
しないと資格は取れません。
それが、筆記試験や実技試験で
試されるという訳ですね。
家づくりに必要となる知識は
多岐にわたりますが、家づくり
という実務を行っていると、
その知識はどんどん偏りがち。
自分の興味のあるものに対し
知識が偏って深くなります。
例えば私ですと、温熱や空調の
部分に偏っていきがちになる。
自由にデザインをしたいけど、
あ、これをやるとこの部屋は
暑くなりそうだなとか、
暑い寒いとかっこいいデザイン、
耐震や他の要素がトレードオフに
なった時に、暑い寒いが無い
という選択をしがちになる。
その時に、全般的な知識を
満遍なく学んだ建築士であれば、
ここまでは温熱に寄ってもいいが
これ以上は他のデメリットが、
大きすぎると判断できます。
しかし、建築士を持っておらず、
偏った知識のまま家づくりの仕事を
していると、自分の知識や価値観が
どの程度偏っているのかという事を
推し量り補正する術がない。
結果として方向性の偏りが、
物凄い事になってしまう。
建築士を持っていない住宅営業が、
自社の事以外何も分からない。
というのはよくある話だし、
本当に任せてもいいのか不安。
最初の相談は営業にするけど、
実際に図面を描くのは建築士だから
大丈夫なんじゃないの?
って思いますよね。
建築会社の中で、何が起きているか
というと、いざ設計の段階に進むと、
建築士は営業さんから引継ぎを受ける。
その中で、お施主様の要望に対し、
YESと返答をしたものの、法律的に
やっちゃダメな事があったりする。
営業さんからはこう言われます。
そんなこと言ったって、出来ると
言って仕事を取ってきたんだから
なんとかやる方法を考えてよ。
仕事を取れなければ元も子もない。
そして、法律的にはかなりグレーな
建物が建ってしまったりします。
これなんか、そういう匂いが
プンプン漂ってくる事例でした。
↓ ↓
%url1%{https://youtu.be/BuBhMT2NqDk}
これ、建築士免許をはく奪されても
おかしくない話です。
グレーにも程がある。
だから、相談の初期段階から
建築士の人と話をしないとダメ。
2級建築士であれば、そんなに
難しい資格試験ではありません。
いくつになっても、取れる。
私が修業時代にお世話になった
建築会社の社長さんは、
50歳を過ぎてから、
社員さんを奮起させるために
2級建築士の資格を取った。
そんな例は全国に沢山あります。
お客様の為に全力で頑張ります。
ほぼ全ての住宅実務者はそう言います。
全力で頑張るとはどういうことか。
目の前の顧客の見えるところで
頑張るという事なのか。
残念ながらそれはパフォーマンス
でしかないような気がします。
プロなのであれば、まだ見ぬ
顧客の為に日々自分を
高め続けるというのが、
お客様の為に頑張るという
事なのではと思います。
それの最も分かりやすいのが、
資格を取るという事になる。
家づくりの仕事をしてるのに、
建築士の資格を取らないというのは
陰で努力をするのは
やりたくないという事です。
ちなみに、建築士というのは
大きく分けて3種類あります。
一級建築士
二級建築士
木造建築士
一級建築士の方が難易度は高い。
じゃあ、一級を持っている人じゃないと
ダメかというと私はそうは思わない。
低層の住宅であれば、二級建築士で
充分だと思いますし、資格の内容的にも
それで事足りるという想定です。
ではなぜ私は一級建築士を取ったか。
簡単に言えば早く経験を積みたかったから。
私が一級建築士を取ったのは24歳の時。
姉歯事件の2年後になります。
住宅の設計というのは、
みんながやりたい職種です。
待っていてはなかなかチャンスが
回ってこないものになります。
経験の少ない若手が、設計の仕事を
任せてもらうためには、お施主様の
理解を得なければなりません。
あなたの前に、30歳資格無しの
住宅実務者の人と、
24歳一級建築士の人が現れたら
どちらに設計を依頼したいか。
多分、悩むんじゃないでしょうか。
経験で言ったら30歳だろうし、
優秀さで言ったら24歳だろうし。
そうなんですね。資格というのは、
若い時に取るほどに、自分の
競争力が高まる訳です。
41歳になった今、一級建築士なんて
周りにも沢山いるし、誰かと
戦うための材料としては、
あまり役に立ちませんが、
20代半ばで一級建築士という
肩書は、私の設計士キャリアにおいて
非常に強い武器になりました。
経験の差をある程度飛び越えて
家づくりを任せてもらえる。
だから、若いスタッフには、
若いうちにこそ、資格を
取っておいた方が良いよと
いつも話しております。
年齢が上がるほどに、
任される仕事の難易度が
上がっていきますので、
資格試験どころではなくなる。
それに早いうちに気づいて
いたのであれば、誰だって、
若い内に資格を取り漁るはず。
後で悔やむのが見えてるなら
先にやっておけばいい。
分かってはいるんだけども、、
と言っているうちは分かってない。
分かってたらすぐやりますから。
だから高難度な資格を若い内に
持っているという事は、
後でしまったと思う前に、
それを予想して動く事が
出来る人だという証でもある。
ただ、一級建築士は、誰でも
頑張れば受かるという物ではない。
どんなに頑張っても、結局取れずに
終わる人もいたりしますので、
一級建築士を持っていないことが、
怠慢に繋がるとは思いません。
二級建築士がもしどうしても
ダメなのであれば、木造建築士
という資格だってあるんです。
とにかく何らかの建築士の資格を
持っている人に家づくりを相談する。
これは基本中の基本です。
2種免許を持っていない
タクシードライバーに送ってもらう。
医師免許を持っていない人に
ケガや病気の相談に乗ってもらう。
美容師免許を持っていない人に
髪を切ってもらう。
お金が発生した時点で違法です。
家づくりという最も高額な買い物で、
こういう罰則が無いのは、
ちょっと消費者が軽く見られすぎ。
だから、住まい手の自衛が大事。
家づくりの相談は、建築士に。
くれぐれも忘れぬ様お願いします。
