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強要されるのはみんな嫌

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は、午前中、現場で
境界の立ち合いと地縄出し。

コンパクトなおうちが、
これから着工です。

総二階で真四角。
そしてコンパクト。

最もコスパに優れた
家の建て方ですが、
その分意匠は単調に
なりがち。

どんな感じになるか、
建ってみてのお楽しみ。

そして、本日は、わたし
結婚記念日になります。

なので、今日だけはささっと
切り上げて家に帰ります。

さて、本日の話題は質問箱から
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/fe2d6ee0-58fe-44f6-a756-124fcb51bd7f}

お悩みですね。
ちょっと文面からは
読み取れないのですが、
否定的な事を言っておられるのは
ご家族の方でしょうか?

それとも建築会社さんでしょうか?

建築会社に言われたのであれば、
答えは簡単。
1000万円も金額の違う会社を
やめて別の会社にすればいい。

そんなに上がるわけがない。
断熱だけにそこまで掛ければ
パッシブハウスも余裕です。

断熱に限らずですが、だれでも
初めてやる事っていうのは
警戒するものです。

だから、諦めさせるためにも、
うんと高めの数字を言ったり。

たぶんどの業界でも同じですが、
変化に対する耐性のある会社と
全くない会社に分かれます。

全国でトップランナーと言われる
会社さんの共通点は間違いなく、
変化への対応力だと思います。

様々な新しい技術に対する姿勢が
全然違うので、早く導入し
他より早く高いレベルの仕事が
できるようになっていきます。

変化を嫌がる会社は
断熱の事だけではなく、
あらゆる点で遅れている
という可能性が高いです。

やめたほうがいい。

というのが建築会社が
言っている場合の対応策です。

厄介なのは、ご家族から
そういう意見が出る場合。

この場合、質問者様の意見が
通るかどうかは、関係性次第。

それでも通らない可能性が
6割くらいになります。

私自身、いつもメルマガでは
断熱をやった方がいいよと
言っておりますが、
直接のお施主様であったり、
SNSでの知り合いに対して
説得に掛かるという事は
まずしません。

説得に掛かるという時点で、
その人の中に、断熱強化という
選択肢がないからです。

人は誰でも、強要されるのは嫌。
自分が価値を感じるものに、
お金を使いたいと思うわけです。

これは先ほどの、変化への
耐性の無い建築会社と同じ。

新しい知識を得ようとしないと
だんだん時代に取り残される。

建築会社とて住まい手とて同じ。
何だったら人生も同じ。
新しい物への興味が無い者
学ばない者の未来は暗い。

考えを受け止める受け皿が
準備できていないのに、
知識が流れてきても、
それはすべてこぼれ落ちます。

躍起になって勧めれば
勧めるほど、その説得は
宗教じみてきて怖い。

かえって人は離れていきます。

しかしそんな答えではあまりにも
質問していただいた方には酷。

なので、微力ではありますが、
説得に掛かる材料を提供。

まず、回収するのが無理だという
ご意見に対して言えば、
住宅業界で最も有名な論文。

近畿大学の岩前先生が10年前に
発表されたこちらが良いかと
↓     ↓
%url2%{https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/76/666/76_666_735/_pdf}

論文を読むのは大変だと
思いますので、重要な所を
ピックアップしますと
↓     ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/af493d216db2f788984921a85f4e7737.png}

断熱性能の向上にかけた
お金は何年で回収できるか
という図になります。

EB(エネルギーベネフィット:光熱費)
だけで考えると投資回収の
期間は29年になります。

日本人は元々我慢して
生活をしがちですからね。

しかし、断熱性能を上げる
効果というのは光熱費だけでは
ありません。

断熱住宅に住むと、各種疾患の
症状が緩和されやすいです。

簡単に言うと、医療費が
少なくて済むようになります。

今まで温度差や空気質の
悪さからくる各種疾患に
悩まされていた人が、
より活動的になります。

仕事を休まなくて済むようになり
収入も増えたりします。

それを論文中では
NEB(ノンエネルギーベネフィット:医療費他)
と位置付けております。

光熱費だけを考えると
29年掛かっていた断熱への
投資回収効果が16年に短縮。

医療費の削減は個人だけでなく
国としても助かります。

社会的な医療費なども考えると
家の断熱化というのは11年で
回収できるというのが、
この論文の結論になります。

だから、差の5年分のお金を
前払いであげるからみんな
高断熱な家を建ててね。

それが高断熱住宅への補助金政策。

この論文のおかげで
私たち断熱住宅に携わる者は
随分と勇気をもらいました。

信じて突き進んでいいんだと。

断熱というのは家づくりの中で
数少ない、投資に対するリターンを
そのままお金という単位で
計算できるものになります。

投資回収が気になるのであれば、
岩前先生の論文が一番良いです。

是非参考にしていただければと。

「学者のいう事なんか信じられるか」

という属性の人もいますが、
その場合は基本的なリテラシーが
低く、自分の信じたいものしか
信じない方なので、本当に
何を言っても無駄です。

ところで、質問の中には50坪の
家を建てると書いてありましたが、
本当にそんな広い家が必要でしょうか。

40坪の家であれば、高性能化する
予算も捻出できますし、
温める面積も減りますので、
より健康で省エネな暮らしが
できるようになります。

それで全部解決するかと思います。
是非、そうしてくださいませ。

って、言われたら嫌ですよね。
強要されるのはみんな嫌です。

説得を試みるのであれば、
やんわり、やんわり。

反論と説得。
頑張ってくださいませ。

#本質的な家づくり #温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー