よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

凰(おおとり)建設によくいただく、家づくりの疑問や質問、専門用語の意味や説明などをQ&A形式でまとめました。

新着のご質問

いずれ森さんが関わっている国産材の内窓を全窓に採用したいと思っています。施工の注意点や性能に大きく影響するポイントはありますか?

これは建築士の教科書にも出てくる話ですが、気密性能に関しては外窓よりも内窓の方が良い性能になるようにしてあげてください。

逆にすると外窓の部分で結露を起こしてしまいます。 UA値が低ければ低いほど、家全体の温度が上がります。

温度が上がると湿度も上げたくなりますので加湿量が増えがちです。加湿量が増えると熱橋になる部分で結露を起こします。

という事で、UA値が低く、窓の性能が悪い家は結露を起こしやすくなりますので少し気をつけて生活していただければと思います。

冬の日射取得に有利なカーテン(色・仕様など)を教えて頂きたいです。そもそもレースカーテンではそれほど日射取得には影響がないのでしょうか?

カーテンをつけた時点で、レースであっても日射取得は半減してしまいますので

出来るだけカーテンを開けて日射を取り入れられるような計画にした方が良いかと思います。

これは敷地の条件や住まい手の見られているかもしれないという意識にもよります。

カーテンを開けて、人に見られずに過ごすためには外構にそれなりのお金、もしくは時間がかかります。

①外構にお金を掛ける
②外構に時間を掛ける(木が育つのを待つ)
③見られても気にしない
④日射取得を諦めて何らかのカーテンをつける

これが大まかな選択肢になるかと思います。 色々気になるかもしれませんが、大丈夫です。だれもあなたの生活なんて見ていませんから。

壁にクロス胴縁をするのはよく見ますが、屋根にはクロス胴縁はしないのですか?

屋根にもクロスで通気層を設ける方もおられます。

ただ、どちらかというと屋根の場合は通気層の厚みを十分に取ることで

クロス胴縁と同じ効果を出そうとするケースの方が主流なのではないかと思います。

壁の通気胴縁は15mmの厚み、クロス胴縁にすると倍の30mmになります。

屋根の場合は最初から30mmの厚みの通気層を取り、沢山の空気が流れるようにしている、というような感じです。

適切に湿気を排出できれば、どの形式でも良いかと思います。

キッチンのレンジフードを動かすと、トイレの換気扇から外気が逆流してしまいます。家にとって不都合なことはありますか?

正転しようとしているモーターを無理やり逆転させるわけですから、あまりいい状態とは言えないかと思います。

もしそれが気になるという事であれば、キッチンの換気扇を動かすときは

キッチンに一番近い窓を少しだけ開けるという事をしていただければ逆転はしなくなるかと思います。

恐らく差圧式や連動式の換気扇を熱橋などを嫌って設置しなかった事と、

そもそも家全体の給気口が少ないか小さいか、その両方かで、十分な給気口の大きさが取れていないのが原因だと思います。

面倒であれば、そのまま使っていただいても、トイレの換気扇の寿命が少し短くなるかも、というくらいのリスクかなと思います。

エアコンのグレードについて、高価格帯と低価格帯ではCOPが2~3異なります。生涯コストで考えると、どちらの方が良いのでしょうか?

それぞれの設計士さんの思想によるかと思いますが、

私の場合は、更新が必要なものに高価なものはなるべく使わず済む様にしたいという思いから、

極力グレードの低いエアコンで済む様に各種の設計を行っております。

家の性能がアンバランスであるほど高性能なエアコンが必要になり、

家の性能のバランスが良いほど、低機能なエアコンで済む様になります。

COPは定格域では2~3違ってきますが、低負荷域、高負荷域であればそんなに差がつかないものの方が多いです。

高価格帯なエアコンが将来的に元が取れるかというと、ちょっと厳しいかなぁと思っております。

冬の省エネなエアコンの使い方、設定温度が知りたいです。

冬場はサーモオフをしても室内環境にはそれほど大きく影響しませんので、お任せ運転で良いかと思います。

省エネや省コストになるかどうかは、再エネ設備の有無が大きく影響します。

省コストを目指すのであれば、発電中と夜間電力時間帯以外は動かさない。

省エネを目指すのであれば、昼の10時~14時だけ使う。間違っても5時~9時と16時~20時の時間帯は使わない。

を心掛けていただけると、地球に優しいです。

設定温度は低めの方が、省エネで省コストになります。

一定時間帯だけ暖房器具を動かす場合の各種計算方法はBISの教科書に載っておりますので、

BISを持っている設計士さんに相談されると良いかと思います。

湿度は絶対湿度だけ管理すれば相対湿度は何%でも構いませんか?

重要度は絶対湿度の方が上です。

例えばサウナの環境は気温90度、相対湿度6%程度になりますが、サウナの中で乾燥を感じる人はあまりいません。

この環境だと絶対湿度は32g/m3程度となり、鼻から吸い込んで40℃位まで冷やされると56%程度の湿度にまで上がります。

冬季において室温が高ければ相対湿度が低くても乾燥は感じにくいです。

ただ、空調的にそれが良いかと言われると、また微妙な所もありまして、

例えば28℃25%の空気と22℃50%の空気は同じ比エンタルピ(エネルギー量)になります。

両者を比べた時にどちらが良質な室内環境かというと、22℃50%の方が冬季においては良い環境になります。

家の中を温める事と、加湿をする事のバランスを重視して空調計画を行っていただけると良いかと思います。

エアコンの室外機のカバーは効果はあるのでしょうか?

直射日光が当たらないようなカバーは効率を上げてくれます。 風を遮るようなカバーは効率を下げる方向に働きます。

施工予定地は、隣家が10m以上離れているのですが、この場合は貰い火のリスクは無いと考えてしまって良い距離でしょうか?

10m程度の距離であっても風向きによっては貰い火の可能性はあります。

また、燃えるまではいかなくても、窓ガラスが割れる、樋が溶ける、屋根に乗った炎で瓦が爆ぜる、ベランダの床が溶けるなどの被害は簡単に出てしまいます。

どこまでの事を想定するかにもよりますが、火災に関してはこれで大丈夫という事はなかなか言い切れるものではありません。

南面に一間程度のウッドデッキと庇を設けて縁側のように使いたい半面、大きな庇をつけると冬の日射取得に影響が出てきます。豊かな半外空間と冬の日射取得が共存することは難しいのでしょうか?

南の庇を伸ばす事と日射取得を得る事は矛盾しやすい物になります。

解決策としては、

窓よりも十分に高い位置で庇をかける。

北下がりの片流れにして1間の軒を作る。

半外空間にする部分と日射取得をする為の窓の部分はしっかり分ける。

などが考えられるかと思います。

東西の長さが十分にあれば、日射取得部分と、半外空間の部分を分けて計画するのが最もデザイン上も使い勝手上も良い物が出来るような気が致します。

スケッチアップやホームズ君など、日射取得のシミュレーションができるソフトで、冬季の10時~14時に沢山日射が入るように工夫されると良いかと思います。

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