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自らを悪だと言う勇気

長く住める家

凰建設の森です。

本日は午前中は運動会。
末っ子の幼稚園のです。

お昼からはリノベの打合せ。
いよいよ契約となり、
着工に進んでいきます。

半世紀近く前のRC造。
木造では逆立ちしても出来ない
安定した温度変化の家に
なる予定です。
住める人が羨ましい。

今から来年の夏冬の暮らしの
感想を聞くのが楽しみです。

さて、本日の話題は、
昨日のZOOM会議で
出た議題と私の感想です。

昨日、誰と何を話し合ったかと
いうとですね、
↓     ↓
%url1%{https://s-housing-event.jp/}

こちらの討論内容についての
事前会議になります。

社会を善くする為に、建築会社を
どう経営していくのか。

というのが大まかな方向性。

社会をより善くするというテーマで
私を選んでいただけた事が、
非常に嬉しいですね。

今までだと、YouTube成功事例枠や
未来の家づくりはこうなるという話、
そして空調や温熱の所にフォーカスを
されがちだったのですが、
社会に対してお話をさせていただける
というのは、本当にありがたい。

どうしても空調だとかの各論の話に
フォーカスされがちな私ですが、
生涯を通して取り組んでいきたいのが、
社会をより善くする事。

メルマガを読んでいただいている方なら
ある程度伝わっているんじゃないかと
期待しておりますが。

社会・環境・未来・自社。
全てが善くなるためには、
それを妨げている物を
知ることが大事ですね。

家計が上手く行ってないのなら
まずは家計簿を振り返って、
原因を探るのと同じです。

住宅という分野に関連することで
この社会が上手く行っていない事を
挙げるとするならば私は、
家が原因で日本人が貧しくなっている
のが一番の問題だと思っています。

戦後の焼け野原、増える人口、
壊された家々、半世紀余り続いた
「家が足りない」という社会問題を
私たち住宅業界の先輩方は、
世界一の住宅供給能力を業界で持つ
という事で解決をしてきました。

その功績は素晴らしいと思います。

1990年頃までは、家が足りない、
住む場所が無いみたいな事は、
決して珍しい事ではなく、
そういう事を描いた物語なども
しばしば登場しておりました。
↓     ↓
%url2%{https://comic.k-manga.jp/title/65558/pv}

良ければ読んでみて。
住む場所が無い、居場所が無い、
という事がなくなった今だと、
心の居場所を探す物語が多いですが、
昔は心の居場所と、身体の居場所を
同時に探すというテーマの話もあった。

時代を反映していますね。

しかし、1990年代半ばに、
住宅の建て替えサイクルが
ほぼ完全に循環サイクルに
入ってしまいますと、
日本の社会は大きな問題を
抱えるようになっていきます。

家が原因で国民の富が増えて
いかないという事が起きはじめる。
↓     ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/10/99ffa2ad427e6f9f0d8f3dd4e16a11cc.jpg}

空き家が問題だと言いつつ、
新築を建てる補助金は
一向に終わりを迎えません。

冷蔵庫にまだ食べられる食材が
余るほど入っているのに、それを
捨てて新しい食材を買ってくるような
事を日本はこの30年続けてきました。

そりゃお金は溜まりませんよね。

住宅業界だけで見ると、着工戸数減少
職人さん不足、その他色んな問題が
あるように見えるのですが、
逆に社会全体から見た時に、
住宅業界が問題だとしている事って、
「いい事なんじゃないの?」
という風に見えてきたりします。

着工戸数なんて、今すぐゼロに
なったとしても、日本国民は
住む場所が無くてホームレスに
なるなんてことはありません。

職人さん不足と言いますが、
建設業従事者の割合は、
G7中トップで、主要国で見ても
比較的高い方になる訳です。
↓     ↓
%url4%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/03/3e9f8d61e143b46d2af97f52a0298404.png}

むしろ建設業界が日本の
労働力を貰いすぎている。

建設業が労働力を市場に還元し
他業種に回した方が、日本の
社会は上手く行きやすい。

衣(医)食住の産業がこの世から
無くなることはありませんが、
今は住の産業が多すぎる。

何が必要かというと、住宅業界の
大淘汰になる訳ですね。
戦後ずっと続けてきた、数十年しか
持たない家の作り方を改め、
1回家を作ったら100年200年住める
家に、日本の住宅を作り変えていく。

着工戸数は今の1/4程度で足りる。
建築会社の数も1/4で足りるんです。

どんな会社が社会にとって
要らないかというと、
粗悪な家しか作れない会社。

残念ながら大多数の工務店、
量を追いかける系のパワービルダー、
ローコスト系ハウスメーカー、

これらの会社が作る家が、今後の
日本を豊かにしてくれるかというと
今の貧しくなるサイクルが回るだけで
日本は豊かになっていきません。

だって、需要があるんだから、
そういう会社だって必要じゃないか。

という意見も、ごもっとも。
これ、政治と似ていますよね。

資本主義社会においては、
購買行動というのは投票と同じ。

より多くの投票(購買)を集めた
会社が社会に受け入れられる。

もし、今の政治が、社会が問題を
抱えているのであれば、それは
政治家が悪いのか。勿論それもある。

じゃあ、その政治家を当選させたのは
誰かという話なんですよね。

それは、投票した国民です。

質の低い政治家しかその国に居ないなら
それは選ぶ国民の質も低いという事。

毎世代住宅ローンを背負って、
建築会社だけが潤う社会を選択したのも
また国民だというわけです。

安く家を提供することが社会の為。
でも暑いし寒いし長く住めないから
数十年で建て替えてね。

それを是とするのであれば、
日本人は今後も我々建築会社に
貢ぎ続けていただける事に。
ありがたい。

家を建てるという事を、
自分だけが得をしようという
考え方で行う人が多数派のうちは
粗悪な住宅というのは無くならないし
日本人はやっぱり毎世代住宅ローンを
背負って、建築会社の為に、
一生を捧げていく事になる訳です。

現代は人類史上最も豊かな暮らしが
出来ている時代です。歴史を遡れば
もっと貧しい暮らし、悲惨な暮らしを
している時代は沢山ありました。

そんな中でも人類は、子どもの世代は
もっと社会が善くなるようにと、
世の中の仕組みを整えてきました。

住宅で言うと、長寿命化です。
家の寿命は長ければ長いほど、
社会全体で掛かるコストは少ない。

自分は苦労して家を作る。
だけど、後の世代は家の心配を
しないで、別の事に力を注いで
更に後の世代の暮らしを豊かに
してほしい。

第二世代が家にお金が掛からないなら
もっと生活にゆとりが出来るんです。

日本人は生活にゆとりを持つために
様々な事をやってきました。

洗濯一つとっても、10年前は
干すのが当たり前でした。
30年前は脱水にもうひと手間
掛かっていました。
50年前は脱水は手回しでした。
60年前は洗うのも手でした。
80年前は水を汲んでくるところから。

80年前の人に比べたら、
洗濯の手間なんて1/10以下。

そうやって人はゆとりを作る。

でも、住宅だけは、毎世代
ローンを組んでその為にあくせく
働くのが当たり前です。

むしろ80年前の人よりも、
住むという事に掛けるコストは
増大し、そのコストが多くの
ゆとりを奪い去っている。

住宅ローンを組んでいる人に
問いたい。あなたが今、
住宅ローンから解放され、
その分の毎月の支払いが
無くなって、月2万円程度の
積み立てさえしておけば、
家の事は心配ないですからね。

って言われたらどう思う?
人生で自由に使えるお金は
どのくらい増える?
幸せな気分になりません?

それを次の世代が感じる
世の中を創れるなら、
その方が良いと思いません?

住宅業界に属している時点で、
仕事のパイが減るという選択は
自分の首を絞める事になります。

でも、今の日本にはそれが必要。
粗悪な住宅を創るのを一切やめて
ほんの少しずつでもいいから、
3世代4世代が住める家を、
国に広めていく事が社会の為。

家余りの時代だからこそそれが
可能なんです。家不足の時代なら
そんなこと言ってられない。
沢山建てる事が正義になっちゃう。

住宅業界に従事するのであれば、
この30年の間に作ってきたものが
残念ながら日本人を貧しくして
社会を悪くさせるものだったという
現実をちゃんと見ないといけない。

自分たちが善ではなく悪だったと
認める事をしないと。

私たちは大きな淘汰に巻き込まれる。
それを甘んじて受け入れないと。

淘汰されたくないなら残るに値する
人や会社であり続けないと。

もし、思ったように淘汰が
起きないのであれば、、、

それは、日本人が、まだまだ
私たち建築会社の為に、
毎世代ローンを組んでくれるという
意思決定をしてくれたという事。

ぜひ、それに甘えてこれからも
現状維持路線でやっていきましょう。

さてさて、あなたはどう思います?

社会が善くなるような、住宅業界の
在り方、是非未来会議で一緒に
考えてみませんか?

視聴登録は絶賛受付中。
当日会場での参加もOKです。
↓     ↓
%url5%{https://e-ve.event-form.jp/event/63143/YlmLN9}

#長寿命住宅 #住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー