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家の高さとメンテ性

長く住める家

凰建設の森です。

本日、凰club。
何それ、ですよね。

年に2回の、お施主様向け
住まい方のセミナーになります。

いよいよ梅雨がやってきます。
その前に、換気やエアコンの
設定についておさらいを。

折角の高性能住宅です。
性能を引き出す住まい方を
していただけた方が良いと思います。

お昼から、お施主様との現場の
打合せに間に合えば顔を
出しますと言っていましたが、
予定通り間に合わず、現場での
社内ミーティングみたいな感じに。
すみませんでした。

さて、本日の話題ですが、
家の高さについてになります。

家の高さ、主に階高についての
お話になりますが、30年前は
高い方が豪華だと言われてました。

その後、建築家さんを中心に、
低い方が格好いいという価値観も
広がってきまして、今ですと、
階高2.4m、天井高さ2.1mという
建築基準法ギリギリという建物も
登場したりしております。

やっぱり高さを抑えてある家は、
プロポーションが整って見える。

特に和の雰囲気を出そうと思うと、
背の高い家よりも、重心が低い
落ち着いた感じが似合います。

しかし、何事も一長一短。

高さの低い建物というのは、
リノベの際に、非常に困る。

既製の設備や建具、家具などが
入らないという事になると、
全部が特注のものになります。

新築の時には、夢いっぱい、
予算いっぱいで取り組む人も
いらっしゃったりしますが、
リノベというのはどちらかというと
不満の解消が主目的であり、
予算は抑えるだけ抑えたい。

という計画になりがちです。

建物の高さ的に、既製品が
使いにくくなりますと、
リノベの価格はやっぱり上がる。

天井の懐があれば逃げられた
換気や空調、その他設備の
納まりも、逃げが効かなくなる。

すると、やっぱりお金が掛かる。

2階はまだいい。
屋根裏空間が使えたりするから。

しかし、1階はなかなかにしんどい。
家の階高と天井高さの関係性は、
ダクトが無い場合で、天井高さ
+400mm程度が階高に。

2.4mの天井高さを確保するなら、
2.8m程度の階高になるという事です。

ダクトがある場合ですと、ふにゃふにゃの
どうしようもない使い捨てのフレキダクトで
天井高さ+550mm程度が階高。

しっかりした大口径ダクト+保温巻き
を採用するのであれば、
天井高さ+650mm程度が階高。

なので、ちゃんとしたダクトを施工し、
天井高さも2.4m程度確保をしよう、
なんていう要望になると、階高は
3mを越えて行ったりします。

どうしても1階と2階の窓の間が広い
家になっていきます。

昔の和風の家の様に、その間を
全部屋根にすればかっこいいですが、
それもまたお金のかかる話。

という事で、縦に間延びした家に
なってしまいがちに。

プロポーションの美しさ、
ダクトや配管など、設備の取り合い、
将来的な維持管理性能。

それらのバランスを考えて、
階高を決めていくと良いですが、
残念ながら、将来の維持管理性
というのは最も軽視されがち。

レンジフード一つとっても、
この先交換の度に特注品を
付け替え続けないといけない
という家は存在します。

基本的に同時吸排気タイプの
レンジフードは天井高さ2.3mが
最低になっております。

それより低い天井高さの場合で、
何も工夫しないで施工すると、
特注品を採用しなくてはならない
というケースはいっぱいあります。

そうならない工夫もありますが、
そこまで考えて設計を
してくれる人ばかりではありません。

一般的には階高は2.8m~3.0mで
設定されることが多いかなと。

どれがいいという答えは無いですが、
無意味に間延びした家もかっこ悪いし
無配慮に低い家だとメンテが大変。
家の高さをどのように考えるか
というのは設計者としては
非常に悩ましい問題です。

こだわりがない設計者は、
毎回一緒の階高で設計する。

こだわる設計者は、建物の
計画に合わせて階高も微調整。

こだわる人なのであれば、
階高の理由を聞いてみると、
「よくぞ聞いてくれました」
ってなると思います。

もしよければ、設計の打ち合わせの際、
階高をこうした理由というのを
聞いてみてもいいかもしれません。

#長寿命住宅 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー