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今は他人事でしょうけども

長く住める家

凰建設の森です。

本日は告知から。
明後日開催のひみつの内覧会。
お昼からの時間帯で、
まだ若干の空きがあります。
こちらの建物は今後、
施工事例やルームツアーでの
公開はありませんので、
見られるのは明後日だけ。

非常にこだわった家になってますので
もしよければ是非ご覧ください。
↓     ↓
%url11%{https://www.ohtori.net/preview/48777/}

本日は学校での授業。
第一回目の前回は世界の話。
第二回目の今回は日本の話。

YouTubeでもお話しております、
日本の住宅業界の現状が、
どうなっているのか、どんな
背景でそうなっているのか、
という話をもっと丁寧に深掘りした
内容になっております。
↓     ↓
%url1%{https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000296672.html}

日本の住宅の質を高めていく話、
エネルギー効率の高い家を建てる話、
増えている空き家を何とかする話、
これらは全てがつながった物です。

住宅政策の方向転換を失敗した
ツケが今の空き家問題に繋がっている。

そして日本で生まれた私たちにとって
空き家問題というのは避けて通れない
話になってきているんですね。

国は空き家を所有している人に対して
定期的にアンケートを取っています。

空き家を取得するに至った経緯は、
55%が相続なんです。

空き家を持っている人の約3割は、
移動に1時間以上かかる遠隔地に
空き家が存在しております。

そして空き家を持っているのは
6割以上が65歳以上の高齢者。

多分、このメルマガを読んでいる人は
どちらかというとこれから家を
建てようとしている世代なので、
20代~40代が多いと思います。

まだ親が元気で実家に住んでいる。

空き家問題が自分に降りかかる事なんて
想像もしていないはずです。

空き家問題というのは、あなたが、
60歳を超える年齢になった時に、
実家の親御さんが亡くなる相続で
はじめて自分の事となるというのが
典型的なパターンなんですね。

今までの世代であれば、空き家を
「放っておく」という事で、
無かったことにすることも出来ました。

年に数万円の固定資産税は掛かるけど
まあ、片付けるのも大変だし、いつか
何とかしようという感じですね。

売ろうにもまずはそのごちゃごちゃとした
家財を処分するなりしないといけない。

自分でやっても捗らない。
えいやと捨ててしまうのも気が引ける。

そうやって、誰も住んでいないけど、
なんとなく思い出と共にごちゃごちゃと
家財の入ったままの個人記念館的な
状態になっているのが日本の空き家。

こんなの良くないよね?

という事で、空き家に対する風当たりは
どんどん厳しくなっていきます。

空家等対策の推進に関する特別措置法
通称、空き家法と言われる法律が
8年前に施行され、昨年改定されています。

管理がしっかりなされていない空き家は
市町村が勝手に壊して持ち主に請求が
出来るようになるんです。

3ストライクでアウトになります。

1回目の指導はノーペナルティ。
2回目の勧告で土地の固定資産税は6倍に。
3回目の命令で空家の所有者が何もしないと
市町村は勝手に壊してもいいという法律。

昨年改定される前の、まだ緩かった
状態の法律でも、施行後の勧告は3000件以上。
勝手に壊された建物は180件以上。

あなたが60歳を超えて、
今の収入が期待できなくなった時に
実家の土地の固定資産税が6倍になったり
勝手に壊されて数百万円の請求書が
届いたりすることになるんです。

国の法律はそんな感じですが、
自治体によっては更に厳しい
ペナルティを課す所もあります。

再来年以降、京都市内で、
活用されていない空き家や
別荘を所有している人に対しては、
国の制度とは別に、
年額6~7万円程度の空き家税が
掛かる様になっていきます。

どこの自治体も税収を上げたい。
そして空き家問題を解決できるなら
したいと考えていますが、京都の
事例は格好の模倣対象になります。

10年後20年後には、相続の際、
実家を押し付け合うという地獄絵図が
日本全国で展開されるようになります。

一人っ子同士が結婚した場合、
両家の実家に加えて、祖父母や、
伯父叔母といった親戚の家も
自分の所に転がり込んでくる
可能性があります。

押し付け合う相手さえいない。

家を建てる際、自分が相続する
可能性のある家が何軒ほど
あるのかを確認した人が、
どのくらいいるか。

その相続する可能性のある土地の
固定資産税額が現状いくらで
6倍になったらいくらかという
シミュレーションをしたことの
ある人は居るのか?

今の税制のままであっても、
60歳を超えて相続が起きた後、
100万円単位の固定資産税を
毎年払い続けることになる
という人は少なからず出てくる。

そして、空き家が今後も
増え続けるようであれば、
更に厳しい制度になる可能性は
あり得るんですね。

建築会社はそんな心配してくれない。
だって、あなたが新居の建築計画を
やめてしまったら困るから。

あなたが還暦を過ぎて困ろうが、
そんな事は知った事では無くて
あなたが「家を建てたい」という
意思があるうちにさっさと
ローンを組ませてしまいたい。

そうじゃないと建築会社の側が
おまんまの食い上げです。

特に、都会に出ている方で、
田舎の実家を相続することに
なりそうな人がおられましたら、
建築会社に聞いてみてください。

将来的に空き家の管理が
大変そうだから、今は賃貸に
住んでおいて、将来親の実家に
移り住むという事も考えてます。
って。嘘でもいいから。

それがいいですよ!
なんて言ってくれる建築会社
ありませんから。

何度も何度も言っておりますが、
住宅購入が他の買い物と
決定的に違うのが、殆どの場合で
2度目はなくって、初回の購入で、
その後の人生の大部分が
決まってしまう事です。

だから、家を買ったり建てたり
する時には、自分が死ぬまでの事を
考えて建てなきゃダメなんです。

将来的に相続することになりそうな
おじいちゃんおばあちゃんの家が
あるのであれば、そこに住むとか、
その家を建て替えるという選択肢を
持っておいてほしいです。

もう、個人で不動産を沢山所有するのが
いいという時代ではありません。

空き家問題、今みたいな
緩い法律ですとまだまだ
空家は増えていきます。

今は他人事でしょうけども
あなたが60を超えて空き家を
相続する年代になった時には、
もっと凄いペナルティが
課せられる可能性はあります。

これは大いに不安になって
いただいて結構です。

自分は本当にこのまま家を
建てても大丈夫な状況の人なのか、
気になったのであれば、是非、
親兄弟に確認して話し合って
みてくださいませ。

#住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー